KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


現代政治論 (梅垣 理郎

    2006年度春学期 木曜日3時限
    科目コード: 25010 / 2単位
    カテゴリ: 15.汎用-総合政策系科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    目的
     なぜ自分たちの生活に政治があるのか?あるいは必要なのか?この疑問を1学期をかけて考えてゆきたい。
     一見、官僚の汚職や建て前論の繰り返しといったことしか目につかない政治というのはホントに見ていて楽しいものでもキレイなものでもない。加えて、この数年、品格も資質もゼロといった政治家ばかりが目に付く。
     にもかかわらず政治が自分たちの生活から切り放せないのはなぜなのか。それは、ごく普通の人間がごく当たり前に生きようとする意欲の中から生まれてきた知恵が政治だからではないのだろうか。
     こういうことを効果的に考えて行くために,ある「常識」ーー政治は政治家と官僚の専管事項であるーーをまず克服したい。また、なにか明快な工学的な過程による問題解決が政治である、とする期待とか希望も克服する必要があるだろう。
     この授業の基本的な姿勢は、こうである。『自分にとって』という小さな世界を離れ、より多くの人間にとっての課題、つまりより大きな不幸とは何なのか、解決を迫られる大きな課題とはなにか、を考えてゆくとっかかりを探ろうということ。

    仕掛け
     ・この授業は講義中心で進めてゆく。学生諸君には小論文の提出などを通して積極的に授業に参加してもらいたい。梅垣がしゃべり、皆が聴く。皆が書き、梅垣が読む。コメントをつける。ということ。


2. 教材・参考文献

    ・授業と並行して消化してもらいたい文献がある。
     『昭和の歴史』、小学館、7〜10巻
     篠原一 他、『現代政治学入門』、有斐閣
     東京大学社会科学研究所編、『現代日本社会』、全7巻
     梅垣理郎、『戦後日米関係を読む』、中央公論
     村上泰亮、『反古典の政治経済学』、中央公論
    以上だけでも読み方次第で冒頭のような疑問になんらかの答えがだせる。


3. 授業計画

    第1回 4月13日
    オリエンテーション

    第2回 4月20日
    第1部 政治と戦後史:「戦後」の痕跡と政策課題、「最大多数の最大幸福」のウソとホント、「右肩下がり」のアシタ?政治のソト

     復興、高度成長から安定成長へ

    第3回 4月27日
    第1部 政治と戦後史:「戦後」の痕跡と政策課題、「最大多数の最大幸福」のウソとホント、「右肩下がり」のアシタ?政治のソト

     成長の陰りと「暗転」?

    第4回 5月11日
    第1部 政治と戦後史:「戦後」の痕跡と政策課題、「最大多数の最大幸福」のウソとホント、「右肩下がり」のアシタ?政治のソト

     ”失われた10年”

    第5回 5月18日
    第2部 システムとしての政治とその稼動要件

     政治と政策:メカニズム
      (授業後、課題の小論文1を提出)

    第6回 5月25日
    第2部 システムとしての政治とその稼動要件

     政治と政策:要件 1

    第7回 6月1日
    第2部 システムとしての政治とその稼動要件

     政治と政策:要件 2

    第8回 6月8日
    第2部 システムとしての政治とその稼動要件

     政治と政策:要件 3

    第9回 6月15日
    第3部 政治と社会のインターフェイス:思想

     政治と人間

    第10回 6月22日
    第3部 政治と社会のインターフェイス:思想

     政治と共同体
      (授業後、課題の小論文2を提出)

    第11回 6月29日
    第3部 政治と社会のインターフェイス:思想

     政治と国家

    第12回 7月6日
    第4部 政治の周辺

     周辺からの眺め

    第13回 7月13日
    第4部 政治の周辺

     Review 授業の後,テークホーム試験を配布ーー締め切りは翌火曜日
         19日、午後4時30分、デルタS202研究室提出


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    ・春学期を通して小論文を二本(いずれも2000字、手書きは認めない)書いていただく。一本は政策課題をめぐる小論(1)。もう一本はなぜ、なにを問題とするか、というメタ政策的な思想をめぐる小論(2)。これに学期末のテークホーム試験があるので、学生諸君には自己主張の機会が十分にあると考えてもらいたい。

     『現代政治論:政策パッケージ』:これには各種統計、新聞記事などが収録されているが、これを活用しながら自分なりの「問題」を作ることになる。その「問題」領域としては 1)高齢化、2)ジェンダー、3)定住/移動、4)平等/成長..などを設定。
     このパッケージは上記の小論文(1)作成のための素材となる。

     『現代政治論:古典パッケージ』:これにはマルクス、ウェーバーなど近代西洋の古典的政治理論から福沢諭吉、丸山真男、上野千鶴子あるいはメディア論まで「問題意識」豊かな「理論」を収録。
     このパッケージは上記小論文(2)作成のための参考としてもらいたい。

    ・最後にテークホーム試験を提出していただく。これはいくつかの課題の中から一つないしは二つを選び、短期間で2000字以内の論文にまとめる、というもの。学期最終日の週明けが締め切り。


5. 履修上の注意・その他

    なし


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2006-03-23 13:50:34


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