KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


建築設計と環境デザイン (小林 博人

    2006年度秋学期 木曜日2時限
    科目コード: 26120 / 2単位
    カテゴリ: 16.汎用-複合系科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    建築設計とは、単体の建築空間の設計には終わらない。建築が置かれる場所の経てきた歴史、時間をかけて育まれてきた地域固有の文化、自然環境、近隣建物との関係性、周辺地域を含めたリージョナルな立地条件、将来的な地域変容の可能性、既存のコミュニティなどの、建築の存する環境のもつ様々な意味や可能性を考慮せずに建築の設計を行うことは許されない。講義では、それら建築を取り巻く環境を構成する要素をひとつひとつ紹介するとともに、建築がそれらといかに複合的に関わり、周辺環境とともにあるかを建築の実例を挙げながら検証していく。そして建築設計および、よりスケールの大きいランドスケープデザイン、アーバンデザインを包含する環境デザインについて、その可能性と役割を考察する。


2. 教材・参考文献

    『東京再生(Tokyo Inner City Project)』(小林他共著)「江戸/東京のゲニウス・ロキ」 学芸出版社 2003年
    『見え隠れする都市―江戸から東京へ―』 槙文彦他著 鹿島出版会 1980
    『環境デザイン学入門』G.T.ムーア他著 鹿島出版会 1997
    『日本の風景・西欧の景観』オギュスタン・ベルク著 講談社現代新書 1990


3. 授業計画

    第1回 ガイダンス、建築設計に必要な環境要件とは
    建築設計時に考慮しなければならない様々な環境要件とは何か。どのような要件をどういう手順で検討しなければならないかを概説する。
    調査対象建築を示し、課題を出す。

    第2回 歴史・文化=ゲニウス・ロキ
    建築の敷地が元来有する場所性「ゲニウス・ロキ」とは何かを考える。

    第3回 自然環境と建築
    地形・気候・植生・水系などの地域固有の自然と建築との関わりを考察する。

    第4回 具体的建築事例紹介
    古代から近世までの建築事例紹介

    第5回 インフラストラクチャーと建築
    都市環境における道路、鉄道、ライフライン、緑のネットワークなどの都市のインフラと建築の関わりを考える。
    課題提出1
    2回目の調査対象建築と課題を提示

    第6回 地域コミュニティと建築
    地域に固有のコミュニティのあり方と、都市形態、建築形態について日本固有のコミュニティの形に基づいて考察する。

    第7回 リージョナルな視点
    周辺地域を包含する大きな視点による建築とその敷地の意味、可能性の検討

    第8回 具体的建築事例紹介
    近代建築事例紹介

    第9回 都市再生と再開発
    大規模都市再開発による都市経済の活性化や地域文化性のあり方の考察。

    第10回 マテリアルと建築
    建築材料の進歩と建築の可能性を考察する。
    課題提出2
    最終課題提示

    第11回 グローバル/ローカルの視点
    建築設計の持つグローバルな視点と、その対極にあるローカルな視点を考える。

    第12回 具体的建築事例紹介
    現代建築事例紹介

    第13回 総括
    「建築設計における環境デザインの視点」まとめ


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    インストラクターによる講義と併行して、学生にはそれぞれ調査対象とする建築事例を与え、それについて各自レポートを提出させる。学期内に2回行う。
    全講義終了後タームペイパーを提出させる。


5. 履修上の注意・その他

    10月26日(木)休講 11月16日(木)休講
    11月11日(土)補講 11月18日(土)補講


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2006-09-03 18:19:58


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