KGC


Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


GEO-SPACE DESIGN (Hiromichi Fukui

    Semester : 2006 Fall
    Code : 46030 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

    地球を舞台に繰り広げられる自然現象や生命の営みは、縫い目のない糸で結ばれた織物のように、複雑に絡み合って1つのトータルなシステムを構成している。この講義の目標は、「縫い目なしの地球システム」とのかかわりにおいて、いったい人間は、将来生き長らえるために「どうするべきか」を考えることにある。
    そこでまず、地球を一つの巨大な「システム」として理解し、システム概念を軸にして、自然界・生物界・人類社会の相互作用を検討することが求められる。そのためには、地球科学、生態学、経済学などから、総合的に取り組み、多様な情報ソースを総動員することが必要となる。また、要素還元論的なアプローチから脱却して、複雑なものを複 雑なものとして考察するといったいわゆる複雑系のアプローチも重要である。
    今日の地球環境問題に見るように、人間は地球トータルシステムに関し大きな変容を生じさせている。そこで、人間の意志決定の自由度を持った科学、即ち、将来の予測性から一歩進んだ計画性を包含する科学がもとめられ、これを本講義では、地球の設計という言葉で表現している。
    本講義では、具体的に地球設計のためのストラテジーをどのように設定し、どのタイミングで実施していくかといったことを検討するためには、どのような方法論が考えられるかといったことを、主要なテーマとして展開する。


2. Materials/Reading List

    特定の教科書は用いない。参考書、文献、ビデオ等を適宜紹介、利用する。
    WEBで講義内容、演習課題を適宜提供する。
    読んでおくと理解を助けると思われる翻訳教科書等。
    「地球白書2005-6」ワールドウォッチ研究所、家の光協会
    「複雑系による科学革命」ジョン・キャスティ著、講談社
    「社会地球科学」 岩波講座地球惑星科学 14
    「国土学への道」島津康男編、名古屋大学出版会


3. SCHEDULE

    #1 ガイダンス、9/29
    自然、生物、人類からなる地球トータルシステムの構造
    地球設計の考え方
    グローバルセキュリティ
    (福井は国際会議のため不在ですが、代講をお願いします。)

    #2 地球の現状--地球システム科学からのアプローチ、10/6
    地球の現状
     自然システムの特徴
     エネルギー収支、熱環境
     水収支

    #3 地球の現状--生態学からのアプローチ、10/13
    地球の現状
     生態システムの特徴
     生態系の危機

    #4 地球の現状--グローバルセキュリティからのアプローチ、10/20
    グローバルセキュリティ入門
     人間活動の特徴
     エマージングクライシス

    #5 地球のリスク、危機の現状整理、10/27
    地球白書から
     地球に関する情報の整理
     デジタルアース

    #6 地球設計のストラテジー1、11/10
    環境倫理
     科学観、科学技術社会論(STS)
     持続可能性、適正規模論

    #7 地球設計のストラテジー2、11/17
    資源と生産性
    地球土地利用計画

    #8 地球設計のストラテジー3,12/1
    地球の設計思想
     開発から配分の論理へ
     競争から強調の論理へ

    #9 地球の設計の評価1、12/8
    決定論的シミュレーションによるアプローチ

    #10 地球の設計の評価2、12/15
    エージェントシュミレーションによるアプローチ

    #11 地球の設計の評価3、12/22
    指標構築によるアプローチ
     持続可能な開発の指標

    #12 地球設計に関する意見交換1、1/12
    設計戦略に関するグループ発表

    #13 地球設計に関する意見交換2、1/19
    設計戦略に関するグループ発表
    講義のとりまとめ


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

    講義の最後に理解度を確認する小レポートを適宜実施する。
    地球の設計に関する最終課題レポートを作成し発表する。
    成績評価は、小レポートの作成(0.5)期末試験 (0.5)


5. Special Note

    講義では、計量的な取り扱いやシミュレーションそのものの演習はとりあつかわないが、手がかりとなる素材情報を提供し、自学に供する。より実際的な課題についての理解を促進させるため、外部からの講師を招聘して特別講義を行うことがある。


6. Prerequisit / Related courses

    地球システム論


7. Conditions to take this course

    -


8. Relation with past courses

    -


9. Course URL


2006-09-08 19:21:47


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