KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


ネットワークアーキテクチャ (湧川 隆次

    2006年度秋学期 火曜日3時限
    科目コード: 37100 / 2単位
    カテゴリ: 24.専門-環境情報系科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    インターネットが今日のような急激な発展を遂げたのは、極めて柔軟でシンプルなプロトコル設計に拠るところが大きい。柔軟なプロトコルの上にメールやWWWなど様々なサービスが付加されていく構図はアーキテクチャとして理想的な形態であるといえるだろう。今日では情報端末も高性能化し、ユーザのニーズも広範囲に渡ってより複雑化してきてはいるが、よりよいアーキテクチャを実現するためにはこれら複雑な事象を紐解き、シンプルに捉え直すことのできる「新しい視点」が必要になる。本講義では、次のインターネットを設計していく上で必要となるこの「新しい視点」を涵養することを主眼として講義を進めていく。
     前半では、今日のインターネット基盤を支えている仕組みについてそれぞれの要素技術を考察する。
    後半では、次世代インターネットに向けた移動体通信や無線通信などの新しい技術について最新の事例を紹介しながら、次世代のインターネットの設計と可能性について受講者の皆と創造的な議論をしていくつもりである。
     授業はシラバスに沿った内容を原則とするが、受講者の理解度や興味に応じて、若干内容を変えることがある。また、その時々に合った話題を随時取り入れていく。ゲストスピーカによる講義/講演も適宜検討する。なお、本講義はSOI環境を用いた授業を行うため、履修者はSOIシステムを利用することが前提となる。


2. 教材・参考文献

    SOIページで適時紹介する。


3. 授業計画

    第1回 「概説」
    ・この授業の目的と概要
    ・ネットワークアーキテクチャとは?
    ・パケット交換方式
    ・階層構造とは?
    ・インターネットを構成するプロトコルとは?

    第2回 「身近なものとの通信」
    ・物理層・データリンク層概論
    ・通信デバイスとMACアドレス
    ・Ethernet、PPP、ATM、IEEE802.11b
    ・CSMA/CD、フレーミングフォーマット、MTU、カプセル化、多重化技術

    第3回 「インターネットプロトコル」 
    ・アドレッシングとルーティング
    ・グローバルアドレスとプライベートアドレス
    ・IPv4/v6プロトコルの原理と役割
    ・セキュリティー技術(IPsec)概要
    ・ICMP(Internet Control Message Protocol)プロトコル

    第4回 「通信の仕組み」
    ・様々な通信方法
    ・トランスポートプロトコルの役割
    ・アプリケーション事例 (WEBサービス、VoIP(SIP)など)

    第5回 「インターネットの周辺技術およびアプリケーションアーキテクチャ」
    ・経路制御
    ・DNS(Domain Name System)

    第6回 「P2Pネットワークとオーバーレイネットワークアーキテクチャ」
    ・P2Pとは
    ・オーバーレイネットワークとは
    ・アプリケーション事例

    第7回 「移動体通信の基本」
    ・インターネットにおける移動とは?
    ・Mobile IP技術概要
    ・Mobile Network技術概要

    第8回 「移動体通信の実現に向けて」
    ・高速ハンドオーバ技術 (Fast Mobile IP他)
    ・マイクロモビリティーとは(Hierarchical Mobile IP他)
    ・移動通信技術最新動向

    第9回 「携帯電話アーキテクチャの基礎」
    ・携帯電話ネットワークアーキテクチャ(3G)
    ・次世代携帯電話ネットワークアーキテクチャ(Super 3G/Beyond 3G/4G?)

    第10回 「アドホックネットワーク」
    ・アドホックネットワークとは?
    ・アドホックネットワークのための経路制御技術
    ・アドホックネットワーク周辺技術
    ・アドホックネットワーク最新動向

    第11回 「Unwired Internet」
    ・次世代インターネットの世界を考える

    第12回 「全てのものがネットワークに繋がったら?」
    ・マイクロノードとユビキタスコンピューティング
    ・情報家電とホームネットワーク
    ・Auto-ID
    ・インターネット自動車

    第13回 「最終発表会」
    ・具体的な課題は授業内で指示する。


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    評価は授業中に課される課題の提出と最終課題により評価する。なお、最終回に最終課題提出者の優秀な人には授業内で発表してもらう。これに加え、授業内で行われる議論、その他での発言、本講義に関連する活動についてはこれを大きく評価する。

    最終試験については、履修者の人数や課題の状況を鑑み実施するかしないかを決め、授業内で発表する


5. 履修上の注意・その他

    受講に当たって特に前提となる知識は要求しない。講義が主体の授業であるが、授業中の議論に活発に参加することも望まれる。なお、本講義はSOI環境を用いた授業を行なうため、履修者はSOIシステムを利用することが前提となる。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2006-09-05 11:11:03


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