KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


安全保障と国際紛争 (神保 謙

    2007年度春学期 火曜日3時限
    科目コード: 32040 / 2単位
    カテゴリ: 16.先端導入科目-総合政策-国際戦略(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    安全保障は古来より国家の最も重要な課題であった。今日の安全保障論は、国防(Defense)の概念から、多元的な安全保障(Security)の概念への変遷を背景として、ポスト・ポスト冷戦期の新しい概念構築を要請されている。またその前提として、冷戦後の複雑化した地域紛争、民族紛争、失政国家の内戦などの分析とともに、9.11テロ後の非対称アクターの台頭による国際紛争の新しい次元を理解する必要がある。本講義では、特に冷戦後の国際安全保障と国際紛争の特徴について、1)安全保障の概念と政策体系、2)主要国の安全保障政策、3)国際紛争のスペクトラム分析、4)冷戦後・9.11後の紛争の特徴、5)予防・抑制・抑止・戦争・停戦・平和構築の諸段階、6)対テロ戦争と安全保障論の新展開といった各論点に絞って検討する。

    本授業は、前年度開講科目「安全保障論」と同一科目であるが、授業内容は旧来の科目のエッセンスに加え、現代の国際紛争の諸相について検討することとする。


2. 教材・参考文献

    ジョセフ・S・ナイ・ジュニア『国際紛争―理論と歴史―原書第5版』田中明彦、村田晃嗣訳(有斐閣、2005年)
    防衛大学校安全保障学研究会編著、武田康裕、神谷万丈責任編集『最新版 安全保障学入門』(亜紀書房、2003年)
    上杉勇司『変り行く国連PKOと紛争解決―平和創造と平和構築をつなぐ』(明石書店、2003年)


3. 授業計画

    第1回 9.11は世界を変えたのか? ―対象から非対称紛争へ―

    第2回 現代の国際紛争の諸相 ―空間軸と時間軸を探る―

    第3回 現代の国際紛争 I  国際テロリズムの脅威

    第4回 現代の国際紛争 II 大量破壊兵器の拡散とパワーバランス

    第5回 現代の国際紛争 III 民族・宗教と国家建設をめぐる紛争

    第6回 安全保障政策のダイナミクス:予防・抑制・抑止・対処・再発防止

    第7回 安全保障政策 I 予防・抑制概念をめぐる安全保障政策

    第8回 安全保障政策 II 抑止・対処概念をめぐる安全保障政策

    第9回 安全保障政策III 紛争後の平和構築

    第10回 地域安全保障 I  欧州における安全保障

    第11回 地域安全保障II アジア・太平洋の安全保障 

    第12回 外部講師(テーマ:未定)

    第13回 日本をとりまく国際紛争と安全保障


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    成績評価は、授業内容に関する基礎力を問う「中間レポート」、授業内容の応用・発展・政策立案力を問う「最終レポート」および「授業への参加」(出席・アンケート・感想文提出等)によって判断する


5. 履修上の注意・その他

    本授業は新カリキュラムのなかで国際戦略系列の「先端導入」科目に位置づけられており、安全保障と国際紛争に関する専門的なアプローチを試みる。履修を希望する学生は、できるだけ国際関係論および国際政治学の基礎を、前提科目・関連科目を通じて学習済みであることが望ましい。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    毎回の授業に出席し、積極的に討論に参加し、中間・最終レポートを仕上げる意欲のある学生


8. 旧科目との関係

    「安全保障論」*この科目を進級、卒業あるいは修了に関わる科目の単位として修得済みの学生は、自由科目としての履修のみ可能。


9. 授業URL


2007-03-09 16:04:42.189176


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