KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


都市と環境 (石川 幹子

    2007年度春学期 火曜日1時限
    科目コード: 33010 / 2単位
    カテゴリ: 17.先端導入科目-環境情報-地球と環境(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    有限な閉じた生命圏としての地球環境を考える時、 莫大なエネルギーの消費地である都市の在り方は、 今後の重要課題である。 21世紀における都市は、 どのような道をめざすべきなのであろうか。 また、 個の営みが、 総体としての地球環境問題の解決に、 いかなる方法により貢献しうるのであろうか。 本講義は、 混沌とみえる現象としての都市に対して、 その底流に存在する構造、 原理、 原則を認識し、 計画・政策論に展開するための、 視座を養うことを目標とする。 授業は、 大きく二部構成により行う。 第一部は、 「社会的資本整備論としての都市環境計画」 であり、 世界の大都市を事例とし、 19世紀中葉から21世紀はじめまでの社会資本的共通資本整備の構図を都市環境の視点から学ぶ。 第二部は、 「都市環境計画の現在」 であり、 日本に焦点を絞り、 土


2. 教材・参考文献

    石川幹子:『都市と緑地』(岩波書店、2001年)
    宇沢弘文、石川幹子:『21世紀の都市を考える』(東京大学出版会、
           2003年)
    石川幹子:『流域圏プランニングの時代』(技法堂出版、2005年)
    Peter Hall:Cities of Tomorrow,Basil Blackwell,1988
    その他、授業において指示。


3. 授業計画

    第1回 4月10日 概論
    現在、世界の国及び日本で、都市と環境について、何が課題となっているかについて述べ、本授業の構成・内容について、「都市環境計画」の視座に基づき検討を行う。イントロダクションとして、重要。レポートのテーマの設定について説明。第一部は、「都市と緑地」(岩波書店)を教材として使用し、授業において、具体的なヴィジュアル情報を提示する。 講義担当者石川が、現在、携わっているプロジェクトを紹介。

    第2回 4月17日 第1部 近代都市への脱皮と都市環境計画
    今日の都市は、19世紀中葉から世界各地で開始された、封建都市からの脱皮、もしくは新都市づくりが基礎となっている。ロンドン、パリ、ニューヨーク、東京を事例として取り上げ、そのルーツについて考察する。

    第3回 4月24日 民主主義の庭 
    近代都市における新たな社会的共通資本として登場したのが、「近代公園」であった。その誕生に大きな影響を与えたニューヨーク・セントラルパークについて、計画・デザイン・市民運動・150年の軌跡について述べる。

    第4回 4月28日 拡大する都市とパークシステム(補講)
    20世紀は、急速な都市の拡大の時代であった。拡大する都市を秩序づける計画論、事業手法として登場したのが、パークシステムであった。そのパイオニアとなったボストンのエメラルド・ネックレスについて述べ、その今日的意義を考察する。

    第5回 5月8日 田園都市論
    今日、「自然との共生」が、都市環境計画の大きなテーマとなっているが、実際には、この課題は、20世紀の幕が開いたときから、世界の多くの都市で追求されてきたものであった。そのルーツは、イギリスで誕生したハワードの田園都市論にある。この授業では、田園都市論の系譜とその今日的意義について考察する。
    レポートの課題:提出日(課題の変更は、原則として認めない)

    第6回 5月15日 リージョナルプランニング
    今日、大都市圏の成長管理が、大きな問題となっている。この授業では、近代都市計画の誕生とそれに続く、リージョナル・プランニングの系譜について概観し、世界の大都市の広域都市計画の特色、課題について述べる。

    第7回 5月22日 第2部:日本における都市環境計画
    日本における都市環境計画の流れと展望について述べる。都市計画法、都市緑地法、景観法など。市民参加と都市環境計画。

    第8回 5月29日 エコロジカル・ネットワークと流域圏プランニング 
    エコロジカル・プランニングの現状と流域圏をベースとする都市環境のリストレーションについて述べる。

    第9回 6月5日 東京の再生
    これまでの授業を総括し、首都圏、東京の現状を、授業で講じた「都市環境計画の構図」からレヴューし、今後の展望について述べる。

    第10回 6月12日 横浜市、川崎市の都市環境計画
    横浜市、川崎市の都市環境計画の現状と展望について述べる。
    レポート締め切り

    第11回 6月19日 受講者によるプレゼンテーションと講評(1)
    受講者によるプレゼンテーションと講評

    第12回 6月26日 受講者によるプレゼンテーションと講評(2)
    受講者によるプレゼンテーションと講評

    第13回 7月3日 受講者によるプレゼンテーション、総括
    受講者によるプレゼンテーションと講評
    総括


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    平常の出席、レポート、最終試験を総合して、評価する。


5. 履修上の注意・その他

    なし


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    「都市と環境I」*この科目を進級、卒業あるいは修了に関わる科目の単位として修得済みの学生は、自由科目としての履修のみ可能。


9. 授業URL


2007-03-07 21:46:29.625903


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