KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


空間情報発想 (厳 網林

    2008年度春学期 木曜日2時限
    科目コード: 04130 / 2単位
    カテゴリ: 5.先端発見科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    我々の生活空間から世界規模までかつて起こったこと、いま起こっていること、今後起こりうることを、空間・時間・情報の視点から考察する素養を身につけ、環境問題や社会問題の発見と本質の理解を支援し、ビジネスイノベーションを触発することを目指します。そのために、この授業名を「空間・情報・発想」として理解してください。

    授業は教員による話題の提供、基礎資料の提示、学生による発想の展開、討論によって行われます。一方的な授業では1:Nの発想しか生まれません。(1+N)×(1+N)の効果を期待しています。また、発想を狙っているので、授業そのものは体系化を図りません。


2. 教材・参考文献

    1)指定参考書
     ◆アルヴィン・トフラ−/ハイジ・F.トフラ−、『富の未来』、講談社 2006/06。
     ◆トマス・L.フリ−ドマン/伏見威蕃、『フラット化する世界経済の大転換と人間の未来』、日本経済新聞出版社、2006/05。
    2)技術参考書
     ◆アンビエント・ファインダビリティ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅、ピーター モービル (著), Peter Morville (原著), 浅野 紀予 (翻訳) 。
     ◆厳 網林、『GISの原理と応用』、日科技連出版社、2003.4。


3. 授業計画

    第1回 空間・情報と未来先導
    500年前の大航海はなぜ起こったのか、空間と情報はそれぞれどんな役割を果たしたかについて振り返ります。それは今日の情報大航海時代にどんなヒントがあるでしょうか。

    第2回 空間情報と文明の進化
    文明の発達とともに人間の活動空間がどのように拡張したかを振り返えます。Google Earthを使いながらその痕跡を発見しもらい、東西文明の交流と衝突(空間的、思想的)が今日の世界に影響を与えているかを考えます。

    第3回 空間情報と戦争と平和
    数々のデータや報道メディアに残されている昨今の戦争記録から戦争の事実を知り、空間における情報の役割、空間情報の役割を検証します。技術開発と戦争と平和はどんな関係でしょうか。それは今日の世界も同じ当てはまるでしょうか。

    第4回 空間情報と環境創造
    「居住」は自然から身を守るシェルターです。シェルターが集まって村へ、都市へと発展し、文明が進化してきたわけです。これは人間の環境破壊、あるいは環境創造のプロセスでもあります。何が環境破壊なのか、何が環境創造なのか、その分かれ目はどこにあるかを考えましょう。

    第5回 空間情報と宇宙探査
    宇宙から地球を見る観測はどこまでのレベルに達し、どんな空間情報を提供してくれているを検視します。「宇宙事業は税金の無駄使いだよ」と思う人もいます。あなたの意見を聞かせてください。

    第6回 空間情報と知識創造
    人間が空間に対してどのように認識し、どのように行動するかを考えます。SFC生に「カモる」という言葉があるようです。「なぜカモるか」を実際、調査してほしい。

    第7回 空間情報とメディアデザイン
    コミュニケーションのツールとしての地図はいかに表現すべきか、アナログ地図、デジタル地図、デフォルメ地図、案内図など、それぞれどんな効果をもたらしているでしょうか。また、地図は本当に必要でしょうか。

    第8回 空間情報技術(ゲスト)
    〜空間を3次元で捉える〜(ゲストスピーカー:大阪工業大学吉川真教授)
    さまざまな実例3次元空間をどのようにコンピュータの情報空間に取り入れ、ビジュアライゼーション、建築デザイン、街づくりに利用するかを学ぶ。

    第9回 空間情報科学
    コンピュータのパワーが日ごとに増強する中で、地球は丸ごとデジタル化される日は来るでしょうか。もしくるとしたら、あなたは何に使いたいでしょうか。

    第10回 空間情報と安全
    人間社会が直面する数々の問題、たとえば、環境、犯罪、疫病、テロを人間安全保障の観点から考察し、空間・情報が果たす役割と今後の可能性を検証します。よく危ない場所とかいわれますが、このような事件に場所性があるのは本当でしょうか。

    第11回 空間情報文化
    Webやケータイが隅々まで浸透した社会において文化の中に溶け込んだ空間情報および空間情報を使う文化の観点から位置情報を持つこと、集めること、活用することの意味、影響を検証しましょう。

    第12回 空間情報ビジネス
    空間情報文化を可能にした、さらに広げることのできるビジネスチャンスはどこにあるでしょうか。すべてのビジネスは空間において繰り広げら得ていますが、昔のビジネスとこれからのビジネス、どこかが革命的に変わるかもしれません。そこを考えましょう。

    第13回 空間情報社会
    社会のあらゆる分野に存在する位置、あらゆる位置に発生する人間活動や自然現象に対して、社会の政治・経済システムはどう変わるべきかを考え、空間情報分野の人たちが取るべき行動を展望します。


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    初期課題1回、
    中間課題1回
    最終課題1回:通産省「情報大航海プロジェクト」への企画提案
    出席


5. 履修上の注意・その他

    また、グループでディスカッションすることが多いので、毎週出席を取ります。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    とくになし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2008-03-07 11:45:34.357337


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