KGC


Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


CAREER DESIGN THEORY (Mitsuyo Hanada

    Semester : 2010 Fall
    Code : 11020 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

     組織のキャリア開発・教育研修の仕組みを概観します。伝統的な組織主導型のキャリア開発と、個人が主体的に行うキャリア開発のプログラムを対比する形で授業を進める予定です。授業では、伝統的なキャリア開発と個人の主体的なキャリア開発のそれぞれの強みと弱点を概観し、組織のキャリア開発の特徴と課題を検討する予定です。授業では特に二つの研究課題を追求する予定です。第一は個人が、自らのキャリア開発を実践していく上で、組織の現場活動を活用できるか、第二の研究課題は、組織の発展と個人の成長・発達の関係を検討する予定です。両者はしばしば相反するものとして理解されていましたが、個人の自律を尊重しながら、組織の発展を可能にするメカニズムなどを検討する予定です。
     組織における個人主導のキャリア開発には、組織の中の様々なインフラサポート、受け皿が必要となります。キャリア面談制度、自己申告制度、キャリアアドバイザーの支援、メンターの支援などです。これらの各種サービスを概観し、組織におけるキャリア開発の実態を検討します。 授業では企業のキャリア開発を担当する実務家をお招きし、組織の実態を現場の視点で語っていただきます。組織の現場状況を理解してもらうことも狙いのひとつとしています。


2. Materials/Reading List

    授業中に資料などを配布


3. SCHEDULE

    #1 9月27日:キャリア開発の意義と役割
    いまなぜキャリア開発が重要なのか。キャリア開発の役割と意義など、キャリア開発論の目的などを幅広く展望し、シラバスの説明を行います。また授業時間中に選抜のための小論文を作成・提出してもらいます。

    #2 10月4日:伝統的教育研修と個人主導型キャリア開発の仕組み
    伝統的教育研修と人事制度の関連性を説明します。伝統的教育プログラムでは、企業主導で、企業が必要とするスキルや知識を提供する教育研修が中心でした。それが何故必要であったのか、どのように実施されていたのか、その結果はどのようなものであったのかなどを人事制度との関連性、組織と個人との関係などを念頭におき説明します。特に階層別研修、職能別研修、OJT,の重要性を概観します。

    #3 10月18日:職務中心主義とキャリア開発
    キャリア開発において重要なポイントは職務遂行に必要なスキル・知識・資格の獲得と、Employ-abilityとよばれる、どのような組織でも活動することのできる力の双方を学ぶことです。授業では職務遂行に必要なOJTとEmploy-abilityを磨くOJDと人間力育成を概観する予定です。

    #4 10月25日:キャリア自律の成立とその背景
    90年代半ばから起こってきた、組織内キャリア自律の動きを概観し、なぜ組織内キャリア自律が起こってきたのか、その実態はどのようなものなのか、個人はどのようにキャリア自律とむきあうのかなどを検討する予定です。特に従来型の組織内ライフキャリアの構築と、個人の成長・発達のライフサイクルの同期の崩壊によるキャリア自律の展開の必然性を検討する予定です。っ加えて、自律型キャリア開発プログラムと既存の人事制度との関係について、担当講師の所感を含めた解説を行います。

    #5 11月1日:自律型キャリアとは:自律型キャリア開発のベースにある諸理論
    自律型キャリア論の展開に必要な理論を概観します。特にキャリアアンカー論とプランドハプンスタンス論を対比し、その相違を検討すると同時に、トランジション論とストレッチング論の対比も行います。

    #6 11月8日:自律型キャリア開発をサポートするインフラの仕組み(1)  
    自律型キャリア開発の受け皿としての様々なサービス・仕組みを検討します。企業の節目研修、キャリア自律研修、キャリア面談と自己申告制度、社内公募・応募制度、キャリアアドバイザーとメンターの役割などを概観します。

    #7 11月15日:自律型キャリア開発をサポートするインフラの仕組み(2)
    最近の企業の事例の中で、人事の役割が変化し、ライフキャリアサポートセンターとよばれるべき部門が組織の中でうまれはじめています。またEAP(Employee Assistance Program)サービスなどを企業が積極的に展開する動きなども出てきています。この新しい動きに関して企業の実態を解説します。

    #8 11月29日:外部講師による人生設計におけるファイナンシャルプラン
    個人の主体的なキャリア開発・ライフデザインにはファイナンシャルフリーダム、財政的な裏付けが必要不可欠です。その関係性を外部の専門家の方にお話しいただく予定です。

    #9 12月6日:キャリアアドバイザー/カウンセラーの役割
    キャリアを個人でデザインしていくには多くの不安と、悩みが存在します。そのような悩みにはどのようなものがあるのか、どのようにその不安や悩みを解決するのか。悩みや不安解消にはどのようなメカニズムが企業で用意されているのかなどを概観し、担当講師が展開しているキャリアアドバイザー制度の仕組みと実態に関して概観します。

    #10 12月13日:外部講師によるキャリアアドバイザー/カウンセラー制度の実態解説
    コーチ、メンター、キャリアカウンセラーなど個人のキャリアをサポートする様々な役割が企業で活用されてきています。このような多面的なキャリアアドバイスの実態を企業の担当者をお招きし、解説していただきます。

    #11 12月20日:自律的キャリア開発プログラムの実態
    自律的キャリア開発プログラムのメカニズムについて解説します。20代、30代、40代、50代の自律的キャリア開発にはどのような特色、相違があるのか、自律的キャリア開発はどのようなカリキュラムで構成されているのかを概観します。

    #12 1月14日(金曜日):ケースで考えるキャリア開発
    組織の中でのキャリア開発にはどのような悩み・不安があるのか。どのようにして、その悩みや不安を乗り越えることができるのか、などについて具体的なケースを中心として概観する予定です。

    #13 1月18日:キャリア開発論のまとめとクイズ
    秋学期の授業のまとめと授業の理解度をはかるクイズを実施します。


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

    レポート2回と授業の最終回に実施するクイズ、ならびに出席状況をベースとして総合的に判断します。授業では出席を5回とり、そのうち3回出席をしていない場合は「D」評価となりますので注意してください。中間レポートは2000字、最終レポートは3000字の予定です。中間レポート、最終レポートの課題と提出日時は追って指示します。


5. Special Note

    授業は人材育成・開発のある程度の知識を前提として授業を進めます。ですので、履修制限で記述したように、ヒューマンキャピタル論、仕事と社会、組織コミュニケーション論、ライフキャリア論、若年者のキャリア学習などの授業を履修した学生を優先的に選抜します。また、レポートの2回提出、クイズ、授業への参加を前提としていますので、注意して履修してください。


6. Prerequisit / Related courses

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7. Conditions to take this course

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8. Relation with past courses

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9. Course URL


2010-09-08 15:41:56.538902


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