KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


宇宙法 (青木 節子

    2010年度春学期 金曜日5時限
    科目コード: 60470 / 2単位
    カテゴリ: 3.プログラム科目(大学院)


1. 主題と目標/授業の手法など

    国際宇宙法の全体像を学ぶことにより、開発と環境、ソフトローの国際法源論にもつ意義、安全保障と企業活動の関係などについて考察する前提知識を身につける。また、科学技術政策に対する提言能力を涵養する。


2. 教材・参考文献

    青木節子『日本の宇宙戦略』(慶應義塾大学出版会、20006年)
    国際法学会編『陸・空・宇宙』(三省堂、2001年)


3. 授業計画

    第1回 国際宇宙法の法源
    国連宇宙空間平和利用委員会の活動を中心に国際宇宙法の生成過程について学習する。

    第2回 国連宇宙空間平和利用委員会法小委の現在
    2007年の宇宙空間平和利用委員会法小委の議題の概要を説明する。これは、現在の国際宇宙公法の全体像を学ぶ助けとなる。

    第3回 宇宙の領有権と資源の所有権
    宇宙条約第2条と天然資源探査開発制度について、lex lataとlex ferendaを学ぶ。月惑星探査制度を考察する前提となる。

    第4回 月惑星探査制度構築の試み
    月惑星探査のための先進国の枠組を考える。その際、南極制度や深海底制度という先行事例を参考とする。

    第5回 宇宙の探査・利用における共通利益原則
    共通利益原則と「人類の共同財産」概念を比較検討し、月惑星制度構築の参考とする。宇宙条約第1条を再解釈する。

    第6回 宇宙の軍備管理 (1)
    宇宙空間平和利用委員会や軍縮会議、二国間条約などで生成されてきた、宇宙の軍事利用の限界を考察する。

    第7回 宇宙の軍備管理 (2)
    軍縮会議での宇宙の軍備管理の現況を考察する。また、日本の宇宙政策における平和利用原則を再検討する。

    第8回 宇宙活動における国籍概念
    宇宙物体に対する管轄権行使の態様を学ぶ。

    第9回 国際宇宙ステーションにみる国際協力
    先進国間の国際協力の現状を国際宇宙ステーション協定および関連法文書から探る。

    第10回 リモート・センシング:データ配布、安全保障、商業利用
    リモート・センシングからのデータ・情報配布制度を国際協力、商業利用、安全保障考慮という観点から考察する。

    第11回 宇宙法における責任体制
    私人の宇宙活動を担保するための法制度について、各国の国内法を比較検討しつつ学ぶ。

    第12回 宇宙活動の資金調達
    宇宙の商業利用をめぐる諸問題の概要を学ぶ。また、UNIDROITで作成中の法宙資産議定書による国際権益統一の試みの概要にふれる。

    第13回 衛星調達の課題
    WTOの政府調達協定や日米衛星調達合意にふれつつ衛星調達に関する問題の概要を学ぶ。


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    平常点(積極的な授業への参加)とレポートによる。


5. 履修上の注意・その他

    なし


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    特になし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2010-03-12 13:58:53.340201


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