KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


次世代WEBプラットフォーム論 (増井 俊之

    2010年度春学期 木曜日5時限
    科目コード: 64380 / 2単位
    カテゴリ: 3.プログラム科目(大学院)


1. 主題と目標/授業の手法など

    現在のWebは計算機や携帯電話の利用法のひとつとして使われているにすぎないが、将来のWebは全世界の人間や機械がいつでもどこでも情報をやりとりするためのコミュニケーションのプラットフォームとなると考えられる。Webの進化に関連する技術動向を、豊富な具体例をまじえて解説する。


2. 教材・参考文献

    未定


3. 授業計画

    第1回 ガイダンス

    第2回 Webとなめらかなインタフェース
    WindowsやMacintoshなどのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)のほとんどは連続的/可逆的な「なめらかな」操作で構成されているが、ブラウザではページ遷移にもとづく非連続的な操作を強いられることが多い。Webのユーザビリティについて考察し、ブラウザ上でなめらかな操作を実現するAjax, Cometなどの技術を紹介する。

    第3回 Webプログラミング
    現在のWebサービスの大部分は、データベースを操作するWebサーバにクライアントであるブラウザからアクセスしてデータ交換を行なうという形式になっている。現状のWebサーバやデータベースのプログラミング及び、FlashやJavaなどを用いたブラウザ上のクライアントプログラミングについて解説する。

    第4回 Webとユーザプログラミング
    システムをユーザに適応させたり、決まった操作を何度も実行させたりするために、「予測システム」や「エンドユーザプログラミング」といった技法が用いられることがある。Greasemonkey, Chickenfootなどのシステムを利用し、Webの利用において各種の自動化やプログラミングを行なう手法を解説する。

    第5回 Webと検索
    Web上では、キーワードを指定してから検索実行ボタンを押すことによりテキストベースの検索を行なう手法が一般的であるが、このような手法には限界がある。より直感的な検索を行なうための、インクリメンタル検索・曖昧検索・連想検索・ズーミング検索などの検索技法を紹介する。

    第6回 Webと情報視覚化
    Web上の大規模なデータを直感的に把握しつつ検索を行なうための各種の情報視覚化技術について解説する。

    第7回 実世界とWeb
    現在のWebはもっぱら計算機上のデータを扱うが、将来のWebでは計算機の外部の情報を利用する場面が多くなると考えられる。また、キーボードやマウス以外の装置を用いた、ユニバーサルデザインに配慮したインタフェースが主流になってくると考えられる。センサ利用技術、実世界インタフェース技術とWebとの融合について解説する。

    第8回 Webと認証
    ユビキタスな計算機環境では、誰もがどこでも簡単な手間で認証を行なう手法が重要である。また、Web上の情報の秘密レベルを柔軟に制御するような技術も重要になってくるであろう。誰もが簡単に安全に認証を行なったり情報の秘密レベルを制御したりできるようにする技術を解説する。

    第9回 Webとユーザアクション
    現在のブラウザでWeb情報を操作するためには、能動的な計算機との対話が必要である。一方、ユーザは完全に受動的にテレビやラジオの情報を利用することができる。将来のWebにおいて主流となると考えられる、これらの折衷的なユーザアクションについて解説する。

    第10回 Wiki
    Web上での情報共有/交換システムとして「Wiki」が注目されている。今後さらに広く使われる可能性が高いWikiの思想、文化、技術について解説する。また、Wikiにおいてフロー情報とストック情報を融合して扱う技術についても解説する。

    第11回 Webと集合知
    Web2.0と表現されるようなシステムにおいては、多数のユーザが作成し共有されるデータが重要な意味をもつ。ユーザによって生成されたデータにもとづく集合知を扱う手法や、適切にデータを集めて管理できるようにするための技術について解説する。

    第12回 Webと社会
    全世界の人間やセンサ間でリアルタイムに柔軟なデータ共有/交換が行なわれるという状況は人類史上はじめてのことであり、ユートピア的な世界が期待される一方で想定外の問題が発生する危険も存在する。将来のWebにおいて懸念される問題点と対策について考察する。

    第13回 まとめ


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    レポート提出による評価


5. 履修上の注意・その他

    なし


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2010-03-12 16:11:48.558569


Powered by SOI Copyright(c) 2002-2016, Keio University Shonan Fujisawa Campus. All rights reserved.
このサイトの著作権について