KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


建築設計と環境デザイン (松原 弘典

    2012年度春学期 月曜日1時限
    科目コード: 43120 / 2単位
    カテゴリ: 23.先端開拓科目-環境情報-地球と環境(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    ●主題と目標:
    「環境デザイン」を学んで行こうとするすべての学生に向けた、建築計画にまつわる環境デザイン入門編の授業である。ただしある程度デザインや建築設計の勉強を始めている学部生、大学院生にも有意義になるような包括的な骨組みを示す。

    ●授業の手法:
    この授業では、「建築設計」と、それを内包する「環境デザイン」を理解する上で、最初に必要となる基礎的な建築計画上の視点を項目別に論じる。私たちをとりまく環境はいかにデザインされるべきなのか/されているのか、実例を挙げながら検証してゆく。建築設計、ランドスケープ設計などのデザインをする側、あるいはデザインを享受する側、さらにはデザインを発注する側など、どの立場にとっても必須な建築計画の基礎的内容を扱う。本講義を通じて履修者には、身の回りの環境を「設計によって規定する」ことの意味について、より意識的になってもらいたいと思っている。これから建築を学んでいこうという学生にとって、建築設計、環境デザインを知るための入門編となるような授業を目指している。

    ●授業の内容:
    授業では今日本で環境デザインを学ぶ上で重要と思われる建築計画で取り扱われる項目を挙げ、その項目に解説を加えてゆく。また参考図書と環境デザインの事例を各回で挙げ、私たちをとりまく建築環境はいかにデザインされるべきなのか/されているのか、言説と具体的な事例を通して細かく検証してゆく。それらの項目とは、環境要素と場所(配置計画、平面計画、動線計画)、すまいとコミュニティ(居住環境計画)、外部と風景(外部環境)、エコノミーとデザイン(建築経済)、ローカリティ(地域性と建築様式)、日本性と現代性(文化性と建築計画)、メトロポリスとグローバリゼーション(都市型建築と国際性)、再生と再利用(コンバージョン)、サステナビリティとエコロジー(環境配慮型建築)、情報化社会の建築と都市(新建築様式の計画手法)、といったものをテーマとする。これらの項目に関する参考図書と事例が、今後環境デザインを学んでゆく者にとって基礎になるようなものにしたいと考える。
    冒頭のガイダンス1回、10の項目プラス1補足項目、学生プレゼンテーション1回、最後のまとめ1回の計14回で授業が構成される。


2. 教材・参考文献

    ・「旅。建築の歩き方」、槻橋修編、彰国社、2006年
    ・「北京論―10の都市文化案内」、松原弘典著、リミックスポイント、2008年


3. 授業計画

    第1回 ガイダンス
    今日本のsfcで建築設計と環境デザインを学ぶための10の問い

    第2回 問い01:人の居場所はなにを根拠に作られるのか
    キーワード/環境要素と場所(配置計画、平面計画、動線計画)

    第3回 問い02:建築は人の行動にどう影響を与えるのか
    キーワード/すまいとコミュニティ(居住環境計画)

    第4回 問い03:外と内の境界はどう作られるのか
    キーワード/外部、風景(外部環境)

    第5回 問い04:その場所の経済的な価値と建築の関係とは
    キーワード/エコノミーとデザイン(建築経済)

    第6回 問い05:都心は過度に集中、郊外は過度に取り残されていないか
    キーワード/東京、横浜、湘南台、ローカリティ(地域性と建築様式)

    第7回 問い06: 「日本風」はこれからも必要とされるのか
    キーワード/日本性と現代性(文化性と建築計画)

    第8回 問い07:その場所にしかないものを作ることはできるのか
    キーワード/メトロポリスとグローバリゼーション(都市型建築と国際性)

    第9回 問い08:建築や都市をどのように再利用できるのか
    キーワード/再生、再利用(コンバージョン)

    第10回 問い09:まわりに迷惑をかけない建築のあり方とは
    キーワード/サステナビリティとエコロジー(環境配慮型建築)

    第11回 問い10:情報化は空間をどう変容させるのか
    キーワード/情報化社会の建築と都市(新建築様式の計画手法)

    第12回 技術編:建築を見て記録し理解することの方法
    建築設計を学ぶ方法についての補足講義

    第13回 学生発表
    テーマに沿った学生による発表

    第14回 まとめ
    授業のまとめと総括


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    最終レポートの採点によって成績はつけられる。欠席4回以上(3回までは可)のものは最終レポートの採点対象外となる。遅刻は認めない。授業開始後30分で出席票を配布し、この提出をもって出席確認とする。


5. 履修上の注意・その他

    入門編であるので、広く環境デザインに興味のある者の履修を歓迎する。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    特になし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2012-02-26 09:13:48.299962


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