KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


歴史と文明 (川田 健

    2012年度春学期 金曜日3時限
    科目コード: 20180 / 2単位
    カテゴリ: 13.創造融発科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    中国古代〜近世史の流れと思想史(主に儒学)の展開を時間軸に沿って講義していく。

    講義の主題は以下の通り

    1:儒学史の展開を通じて中国社会の変容を理解していただくこと。
    2:中国の近世(宋〜明)の歴史・社会にについての基礎的な知識を得て頂くこと。

    思想研究は時代の文脈をふまえて行うのが大前提である。しかし、その現代的意義を考察するのも楽しい作業である。各種の思想を通じて人間の価値観というものについてみなさんの思索のヒントを見つけていただければ望外の喜びである。やや近世に重心を置いているのは、現代中国の特徴を理解する上で、近世に培われた価値観を理解することは有用である。現在は一種の哲学ブームともいえる情況ではあるが、西洋現代思想だけでなく、東洋の古典思想に触れる機会を得てもらいたいと思う。

    授業は講義形式で行う。前提知識がほとんどないことを前提に話を展開するので、もともと中国史に関心をお持ちの学生諸氏には常識に属することを話すこともあろうが、そこは姑くご容赦願いたいと思う。


    授業の冒頭には私が読んでおもしろいと感じた新書(講義と何ら関係ないものがほとんど)を紹介する。興味が湧いたら通学の供にして頂ければと思う。

    また、授業の合間に内容に関する(一応)映像を見せたりすることもある。それが不快に思われる方にはお勧めしない。


2. 教材・参考文献

    教科書は特に指定しない
    参考文献は教場で適宜指示するが、さしあたり
    堀敏一『中国通史』(東京,講談社学術文庫,2000)
    独自の歴史観を持つものとしては
    岡田英弘『中国文明の歴史』(東京,講談社現代新書, 2004)
    本学教授
    田島英一『弄ばれるナショナリズム』(東京,朝日選書,2007)
    を一読されることを勧めます。また世界史を履修していない人は
    『もう一度読む山川世界史』(東京,山川出版社 2009)や、高校で
    使った世界史資料集などを手元においておくとよいでしょう。


3. 授業計画

    第1回 イントロダクション
    半年間の授業概要
    履修選抜 

    第2回 儒教以前〜春秋戦国期の思想(1)
    中国古代史と原始儒家思想

    第3回 儒教以前〜春秋戦国期の思想(2)
    東周の歴史と諸子百家の思想(儒家・道家・法家・墨家)

    第4回 中華世界の大統一
    秦−漢の歴史概観と思想の展開

    第5回 儒家の変容と「儒教国家」の成立(1)
    董仲舒の思想と儒教国教化以降の儒学の展開

    第6回 儒家の変容と「儒教国家」の成立(2)
    魏晋南北朝の歴史と文化・・・中国の大分裂と再統一

    第7回 大唐帝国とその意義
    大唐帝国と東アジア諸国

    第8回 中国近世の成立
    唐宋変革と社会システム

    第9回 インターミッション
    官吏登用制度とその意義

    第10回 儒家思想の再構築(1)
    宋学の系譜と朱子学(1)

    第11回 儒家思想の再構築(2)
    宋学の系譜と朱子学(2)

    第12回 明の社会と思想
    明の社会と陽明学

    第13回 近世中国政治思想の展開
    理想の儒教国家のスケッチ・・・『明夷待訪録』

    第14回 エピローグ
    総括:「近世」の持つ意味・・・日本との対比を通じて


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    出席と期末試験で総合的に判断します


5. 履修上の注意・その他

    内容はシラバスに沿って行いますが、講義はテレビ番組ではなくライブであるというのが私のスタンスです。多少の脱線は平にご容赦を。
    一冊のノートを用意してください。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    特になし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2012-03-23 14:52:19.87775


Powered by SOI Copyright(c) 2002-2019, Keio University Shonan Fujisawa Campus. All rights reserved.
このサイトの著作権について