KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


インターネット (村井 純小川 晃通斉藤 賢爾

    2013年度春学期 火曜日3時限
    科目コード: 04180 / 2単位
    カテゴリ: 5.先端発見科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    インターネットは、今この瞬間にも変化し続け、我々の社会生活に影響を与えている。 コンピュータとコンピュータ、ネットワークとネットワークを相互に接続することから始まったインターネットは、現在ではテレビなどの家電製品、自動車などの乗り物、携帯電話などの通信機器、センサやRF-IDなどの超小型機器をも含むようになり、さまざまな機器がインターネットの一部になるようになった。同様に、ネットワークは光ファイバや無線など多種多様な方式が開発され、様々なネットワークが「どんな時でも」機能するべく相互に繋がりあっている。そして、インターネット上で交換される情報には既存のメディアにはない多様性が生まれ、様々なかたちでのコミュニケーションが成立している。

    本講義では、インターネットが今日のように「接続するモノ」と「接続する方法」の両面に対する多様性と「地球全体をカバーする」規模に対する許容性、そして「個人のチカラ」を社会的に発揮できる基盤性を持った理由について、インターネットとそのサービスを構成する技術とその仕組み、および運用方法について学習し理解することを目的とする。具体的には、コンピュータネットワークの基本的な考え方、コミュニケーションモデル、コミュニケーションのための約束事(プトロコル)、およびその上で実現されているサービス (アプリケーション) について学び、インターネットを構成する要素の本質的な考え方を理解する。 また、常に変化し続けているインターネットに関する最新技術やサービス、新しい動き等も積極的に取り上げていく。

    さらに本講義では、インターネットに関する分野のトップランナーをゲストに招いて最先端の話題を取り上げ、授業の中でこれからのインターネットの展開とそれに付随する問題について議論や考察を行っていく。 そのため、本講義はシラバス記載の内容にこだわらず、その時々の話題を随時取り入れていく。ゲストの予定により日程が変更される場合もあるので、 受講者は都度最新のアナウンスに注意を払うようにして欲しい。


2. 教材・参考文献

    教科書は特に用意しないが、課題を進める上で必要となる参考文献や資料等はSFC-SFS等の授業ページで適宜紹介する


3. 授業計画

    第1回 ようこそ「インターネット」へ ─ 村井純の心
    ・ようこそ「インターネット」へ!
    ・インターネットとは
    ・インターネットのインパクト
    ・我が国のインターネットの歴史と役割
    ・本講義の進め方
    ・SFC-SFSの説明

    第2回 インターネットの「下にあるもの」
    ・伝送路
    ・物理回線の上に「乗っている」インターネット
    ・光ファイバとインターネット
    ・鮫、蝉、散弾銃、ハリケーンとインターネット
    ・漁業権とインターネット

    第3回 「デジタル」とインターネット
    ・デジタル情報の意味とその特徴について
    ・自律分散協調
    ・プロトコル
    ・階層化モデル
    ・IP アドレスとルーティング

    第4回 「サービス」とインターネット
    ・インターネット上のサービス
    ・サービスモデル
    ・DNS
    ・Mail (SMTP,POP,IMAP,etc)
    ・HTTP
    ・P2P

    第5回 「イノベーション」とインターネット
    ・ウェブで起きたイノベーション
    ・セキュリティの基礎
    ・放送と通信
    ・クラウドコンピューティング
    ・社会の既存ルールとの衝突

    第6回 「プロバイダ」とインターネット
    ・ISPとは何か?
    ・日本のISPの現状
    ・国によって異なるISPの現状

    第7回 「ドメイン名」とインターネット
    ・ドメイン名とDNS
    ・DNS の仕組みを堀り下げる
    ・DNS の今

    第8回 「分散システム」とインターネット
    ・P2P の技術
    ・分散コンピューティング最前線

    第9回 「ケータイ」とインターネット
    ・携帯電話の変遷
    ・スマートフォン
    ・無線通信技術
    ・ad-hoc通信
    ・センサプラットフォームとしての携帯電話ネットワーク

    第10回 「すべてのもの」とインターネット
    ・Internet of Things
    ・超機能分散ネットワーク社会
    ・インターネット自動車
    ・実空間でのサービスとランデブーポイント
    ・モバイルセンサネットワーク

    第11回 「こどもたち・若者たち」とインターネット
    ・権利の保護を多面的に見る
    ・裏サイトの功罪
    ・草の根メディア
    ・digital native と digital divide

    第12回 「政治」とインターネット
    ・個人情報の扱い
    ・政治の問題点
    ・技術による解決と規則による解決

    第13回 インターネットの「ガバナンス」
    ・機関と標準化
    ・意志決定の方法
    ・ICANN, IETF
    ・ドメイン名を巡る問題
    ・新たなTLD

    第14回 インターネット「作戦会議」
    ・村井純の度肝を抜くようなこれからの「インターネット」とは?

    第15回 これからの「インターネット」の話をしよう ─ 村井純を倒せ
    ・本講義の総括
    ・インターネットのこれからと、これからの私たち


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    成績は、原則的に講義で出す課題、議論への貢献度、場合によっては最終試験によって採点する。


5. 履修上の注意・その他

    なし


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    「インターネット概論」*この科目を進級、卒業あるいは修了に関わる科目の単位として修得済みの学生は、自由科目としての履修のみ可能。


9. 授業URL


2013-03-08 05:10:22.645932


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