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Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


URBAN PLANNING AND MACHIZUKURI (Naoto Nakajima

    Semester : 2014 Spring
    Code : C1028 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

     「まちづくり」という言葉が一般に使用されるようになったのは1970年代である。「まちづくり」は制度や規制を軸とした行政主導によるトップダウン型の従来的な「都市計画」とは異なり、住民や市民の参加・協働・主導によるボトムアップ型の新しい住環境保全・創造の取り組みとして始まった。その後、「まちづくり」は、福祉、安全・安心、歴史、景観、緑、アートなど多様な分野に展開し、地域に暮らす当事者による地域に関わるハードのみならず、ソフトも含めた課題に対する取り組みを総称するようになった。また、近年では”Machizukuri”として、特に東アジア諸国を中心に大きな関心を呼び、国際的なムーブメントとなっている。本講義は、こうした広がりを持つ「まちづくり」について、全国各地の実践例を豊富に紹介しながら、近代所有概念の限界を乗り越えるコモンズの再生という視野で、その基本理念から具体的技法までを教示することを目的とする。
     なお、本授業では、「まちづくり」の現在を理解し、その今後を展望する際に欠かすことのできない前提知識として、「都市計画」の基礎(歴史や基本的な枠組み)についても講じる。つまり、「まちづくり」を主にフィジカル・プランニング(都市の物的環境の計画)の文脈から論じる予定である。しかも最終的には、現在の「まちづくり」と「都市計画」の理念や手法の相違を踏まえつつも、将来の(単なる対抗的な関係に留まらない)両者のあるべき関係を展望していきたいと考えている。


2. Materials/Reading List

    ・石田頼房、日本近現代都市計画の展開 1868−2003、自治体研究社、2004年、381頁
    ・西村幸夫編、まちづくり学、朝倉書店、2007年、119頁
    ・日本建築学会編、まちづくり教科書1 まちづくりの方法、丸善、2004年、131頁
    ・日本建築学会編、まちづくりデザインのプロセス、丸善、2005年、134頁
    ・似田貝香門他編、まちづくりの百科事典、丸善、2008年、656頁
    ・季刊まちづくり、学芸出版社、各号、2003年〜
    ・西村幸夫・野澤康編、まちの見方・調べ方、朝倉書店、2010年、148頁


3. SCHEDULE

    #1 「都市計画とまちづくり」序
    ・授業の構成と進め方、評価方法
    ・都市計画とまちづくりのイメージと概念
    ・日本の都市の課題

    #2 都市計画とは何か
    ・社会技術としての都市計画
    ・都市計画制度の見方

    #3 近代都市計画の世界史
    ・欧米における都市の近代
    ・主要国における近代都市計画の誕生
    ・我が国における都市計画の導入

    #4 日本における都市計画の誕生
    ・都市計画のはじまり
    ・郊外住宅地の形成
    ・震災復興と戦災復興

    #5 日本における都市計画の展開
    ・高度経済成長と都市開発
    ・ニュータウンの建設
    ・国土開発とそのひずみ

    #6 地元・藤沢の都市計画史
    ・宿場町から住宅・環境・工業都市へ
    ・藤沢総合都市計画の内容とその成果
    ・藤沢の都市計画の現在

    #7 まちづくりの誕生と展開
    ・住民参加とまちづくり
    ・住環境の改善と修復型まちづくり
    ・町並みの保存運動の展開

    #8 まちづくりの事例1 都心/銀座・丸の内・神田・神楽坂
    ・東京における住民とは誰か
    ・地域の魅力を生み出すもの
    ・それぞれのまちづくりの形

    #9 まちづくりの事例2 郊外/柏の葉
    ※ゲストレクチャーを予定

    #10 まちづくりの事例3 地方都市/未定
    ※ゲストレクチャーを予定

    #11 まちづくりの事例4 海外/ニューヨーク
    ・ニューヨークの都市形成
    ・ブルームバーグ市政下での都市づくり
    ・民間組織の関与

    #12 都市計画とまちづくりの未来1
    ・「都市計画」と「まちづくり」
    ・地域主権時代のまちづくりの仕組み
    ・まちづくりのサポート

    #13 都市計画とまちづくりの未来2
    ・人口減少・高齢化と都市の縮退
    ・環境再生と低炭素都市
    ・成熟社会の都市計画とまちづくり

    #14 都市計画とまちづくりの未来3 
    ・学生発表


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

    出席状況、および中間レポート、最終レポートで評価する予定である。詳しくは授業初回に伝える。


5. Special Note

    秋学期にも同名(まちづくり論)の講義が開講されるが、担当教員が異なり、内容もよりソフトな側面を中心とした取り組みを扱うことになる。両方を受講することはできないので、自分の関心に合わせて、選択して欲しい。


6. Prerequisit / Related courses

    -


7. Conditions to take this course

    -


8. Relation with past courses

    -


9. Course URL


2014-02-07 16:48:41.845064


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