KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


まちづくり論 (飯盛 義徳

    2017年度秋学期 火曜日3時限
    科目コード: C1027 / 2単位
    カテゴリ: 9.先端科目-総合政策系(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

      本授業では、住民、自治体、NPO、企業など、地域の多彩な主体によって取り組まれている各地のまちづくりの最新動向を紹介し、成功要因、課題を明らかにした上で、その意義、可能性について議論します。また、まちづくりにおいて大切なポイントとなる、多様な主体間の協働を実現し、資源をいかし、地域の問題解決を果たすための具体的方策についても検討を行います。まちづくりの実践、地域活性化政策などに関心のある全ての学生を対象とします。秋学期の本授業では、まちづくりのソフト面を中心に取り上げます。
     授業では、プラットフォーム、ネットワーク、信頼、地域社会学などに関する理論を整理し、観光、農業、商店街、ひとづくり、伝統産業、地方創生などをテーマとする先進的なまちづくりの事例研究を行います。また実践知を育むために、一方的な講義だけでなく、まちづくりの分野で全国的に活躍されているゲストによる講演やケースディスカッションも適宜取り入れます。
     最終成果として、地域の問題解決に関するレポートを作成してもらうことを検討しています。


2. 教材・参考文献

    ・教科書:飯盛義徳『地域づくりのプラットフォーム』学芸出版社、2015年。
    ・教科書:飯盛義徳『ケース・ブックIV 社会イノベータ』慶應義塾大学出版会、2009年。
    ・参考書:國領二郎、飯盛義徳編『「元気村」はこう創る』日本経済新聞出版社、2007年。
    ・参考書:國領二郎編『創発経営のプラットフォーム』日本経済新聞出版社、2011年。
    その他の資料は、授業で配布します。


3. 授業計画

    第1回 イントロダクション
    本授業の目的、カリキュラム、成績評価のルールなどの説明を行います。

    第2回 まちづくりの概念(講義、ディスカッション)
    まちづくりとは何か、どのような意義、可能性があるのかなどについて、経営学、社会学などの様々な観点から説明します。

    第3回 ひとづくり(ケースディスカッション、講義)
    地域独自のケース教材を活用したアントルプレナー育成スクール、NPO法人鳳雛塾<http://www.housuu.jp/>の取り組みを紹介し、まちづくりにおけるひとづくりの重要性、産官学連携実現の方策について議論を行います。

    第4回 衰退する地方都市(ディスカッション、講演、講義)
    衰退する地方都市を活性化していくときの大切なポイントについて議論します。ゲストとして、多くの人が 集うコミュニティとなった岩見沢駅(グッドデザイン大賞、建築学会賞受賞)を設計した、株式会社ワークヴィジョンズ<http://www.workvisions.co.jp/>代表取締役(建築家)の西村浩氏をお迎えします。

    第5回 地域資源の再認識(ケースディスカッション、講義)
    地域資源を見直し、住民の意識を変えていく方策について学びます。事例として、高知県黒潮町のNPO法人砂浜美術館<http://www.sunabi.com/>の取り組みを紹介し、その意義や可能性、課題について考察します。

    第6回 農産物の展開(ケースディスカッション、講義) 
    葉っぱをビジネス化し、地域再生にも貢献し、全国から注目されている「株式会社いろどり」<http://www.irodori.co.jp/>の成功要因を分析し、事業展開上の課題について検討します。

    第7回 スローシティ運動(ディスカッション、講義)
    1990年代に立ち上がったスローシティ運動(Citta Slow)<http://www.cittaslow.org>を紹介し、資源を最大限にいかす方策について議論します。

    第8回 商店街の振興(ケースディスカッション、講義)
    苦況が続いている中心商店街の活性化のための方策を議論します。事例として、先進的取り組みを行っている高松市の丸亀町商店街<http://www.kame3.jp/>を取り上げ、コミュニティビジネスの要諦について学びます。

    第9回 観光振興(ディスカッション、講義)
    観光振興の際、資源の見極め、戦略的視点が大切です。温泉で有名な湯布院の取り組みを事例として、地域における観光のあり方を考察します。

    第10回 伝統産業の再生(ディスカッション、講義)
    地域の伝統産業の状況を概観し、再生の方策について考察します。事例をもとに、どのような取り組みが有効か、特につながり、プラットフォームの観点から、全員で今後の展開について意見交換を行います。

    第11回 過疎対策(ディスカッション、講義)
    政府の過疎対策の諸施策について紹介し、過疎地域再生のための方策について全員で議論を行います。

    第12回 域学連携のまちづくり(ディスカッション、講義)
    昨今、まちづくりの重要な担い手として大学の存在に注目が集まっています。総務省や文部科学省では、地域大学連携を積極的に支援しています。ここでは、地域における大学の役割、可能性について、SFCでの取り組みを参考にしながら議論します。

    第13回 地方創生政策(ディスカッション、講演、講義)
    地方創生は国の重要政策です。佐賀県の山口祥義知事をスペシャルゲストとしてお迎えして、地方創生政策の現状と今後について検討します。(ご都合により変更の可能性もありますのでご理解ください)

    第14回 まとめ1(講義、ディスカッション)
    今までの講義、ゲストの講演、議論などを振り返り、意見交換をしながら、プラットフォームの概念からまちづくりの本質、可能性について深く議論します。


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

     授業では、SFC-SFSを利用して、レポートや感想の提出を義務づけます。また、ディスカッションを中心とした授業が多いため、積極的な発言が求められます。最終成果として、地域の問題解決につながるレポートを提出してもらいます。
     成績評価は、出席が約30%、クラスへの貢献(発言、課題レポートの内容など)が約40%、最終成果レポートの内容が約30%の割合で判断します。単位取得の条件として、出席回数、最終成果レポートの期限内提出のルールがあります。詳細については、第1回イントロダクションで説明します。


5. 履修上の注意・その他

     本授業は、議論やレポートなどかなりのワークロードを必要とします。そのため授業内容に強い興味、関心、情熱がある方の参加を希望します。 なお、ゲストのご都合などで、授業の日程、内容などが一部変更される可能性があることをご理解ください。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    まちづくりの実践、地域再生に関する政策立案に強い関心のある方。また、マネジメント、社会学などの分野に関心がある方。


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2017-07-19 13:58:29.23263


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