KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


地域と社会(アジア・大洋州) (田島 英一

    2017年度春学期 月曜日3時限
    科目コード: C1101 / 2単位
    カテゴリ: 16.先端導入科目-総合政策-国際戦略(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    中国は一般に中央集権国家であるといわれていますが、基層社会においては中央にとって想定外の事態が次々と起こる国です。一党統治の維持を前提にした中央集権が、実は地方の暴走につながるという深刻なパラドクスを抱えています。改革開放後約30年を経たといわれる現在、そうした矛盾はより深刻化しているといえるでしょう。制度改革が先か、体制崩壊が先かといった指摘(現代中国の「第二清末論」)まであります。ただし、制度改革には、新たな制度に対応できる社会が存在していなければなりません。そこで本講義では、民族、歴史、文化、制度といった観点から諸相から諸問題の根源を見つめ、中国の「国家=社会」関係について考察します。


2. 教材・参考文献

    田島英一『「中国人」という生き方』(集英社)
    田島英一『上海』(PHP研究所)
    田島英一『弄ばれるナショナリズム』(朝日新聞社)


3. 授業計画

    第1回 第1回 導入
    半年間どのような問題意識にもとづいて中国という地域を分析するか。

    第2回 第2回 「大伝統」論
    儒教は宗教か、それとも国家イデオロギーか。その今日的意味を考える。

    第3回 第3回 「小伝統」論
    中国は今でも農業大国。農村を支える共同体意識について。

    第4回 第4回 イデオロギー論
    毛沢東は「実事求是」を強調、中国的マルクス主義を模索した。この点は小平も変わらない。中国とという文脈におけるマルクス主義を考える。

    第5回 第5回 経済格差論
    90年代以降の急激な経済成長が生んだ、若者の二極化について。

    第6回 第6回 メディア論
    インターネットが公共討議にはたした役割。

    第7回 第7回 少数民族論1
    チベット問題を中心に。

    第8回 第8回 少数民族論2
    チベット問題を中心に。

    第9回 第9回 現代宗教論1
    イスラムを中心に。

    第10回 第10回 現代宗教論2
    プロテスタントを中心に。

    第11回 第11回 現代宗教論3
    カトリックを中心に。

    第12回 第12回 「市民社会」論
    公共知識分子やNPOの台頭。

    第13回 第13回 「民主化」論
    中国民主化の可能性とシナリオ。

    第14回 第14回 総括 1
    これまでの話の総括


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    平常点のみによて判断いたします。出席は、原則として3分の2以上を要求されると考えて下さい。また過去に、出席票の代理提出が発覚したケースがありますが、不正行為として厳正に対処しています。公欠は、健康上の理由か体育会の公式戦を事由として認めます。練習試合、合宿、就職活動を理由とした欠席は、公欠扱いいたしません。(そもそも、どちらかというと1、2年生を意識した科目です。同じ中国に題材をとった話でも、3、4年生を意識した話は秋学期の『国民国家とナショナリズム』でするようにしています。)


5. 履修上の注意・その他

    授業においては毎回回答用紙を配布し、簡単な質問に答えていただきます。そのリアクション・ペーパー提出をもって、出席とみなします。その回答に考えた形跡がどの程度あるかで採点を行い、その累積が平常点となります。

    注意点1:一般論(絶対的必要条件ないし十分条件ではない)として、10回程度のリアクション・ペーパー提出がない場合には、単位取得が苦しくなると考えて下さい。就職活動等で忙しい方向けの科目ではありません。

    注意点2:就職活動や体育会の練習、合宿などは公欠扱いにしません。ただし、病気や体育会公式戦については、証明書提出を前提に相談に応じます。

    注意点3:リアクション・ペーパーの用紙は、一人につき一枚しか渡しません。友達の分まで持って行くのはご遠慮下さい。また、提出時も、一人につき一枚のみの提出を認めます。二枚以上提出したケースについては、採点対象外とします。

    注意点4:学期中、成績に関するメール等での問い合わせには、一切お答えしません。(一部学生にのみ情報を出すことは、不公平です。)

    リアクション・ペーパーだけで成績がつくわけですから、これが試験を兼ねていると考えて下さい。つまり、リアクション・ペーパーに関わる不正行為は、期末試験における不正行為と同じ意味を持ちます。単なる「代返」とはみなしません。万が一、不正行為が発覚した場合には、厳正に対処します。協力者である友人まで厳罰に処される可能性がありますので、剽窃行為や安易な「代返」依頼などは絶対にしないように。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2016-12-23 12:55:28.013314


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