KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


創造社会論 (井庭 崇

    2017年度春学期 水曜日1時限,水曜日2時限
    科目コード: B6118 / 2単位
    カテゴリ: 26.特設科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    これからの社会は、どのような社会になるのだろうか? 本講義では、これからの社会を、人々が自分たちで自分たちのモノや仕組みを創造する「創造社会」(Creative Society)になるという想定から出発する。創造社会では、誰もがさまざまな分野・領域で「つくる」ことをごく当たり前に行うようになる。そして何よりも、「つくる」ということが、生活・人生の豊かさや幸せを象徴するようになると思われる。

    かつてインターネットの登場によって始まった「情報社会」では、生活が変わり、組織が変わり、社会が変わった。同様に、「創造社会」の到来でも、生活・組織・社会のあり方が大きく変わることになるだろう。そこで、その変化とはどのようなものなのか、そして、それらの変化は何をもたらすのかを考えることは、これからの未来に向かうための重要な準備となる。

    本講義では、創造社会へとつながる創造・実践に取り組んでいる方々をゲストにお招きし、対話を重ねることで、創造社会の未来像を描き深めていく。それぞれの対談で見い出された考え方や取り組み方は、履修者がパターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちの実践につなげる準備を行うこととする。


2. 教材・参考文献

    - 教科書

    - 『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著, 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 慶應義塾大学出版会, 2011年)
    - 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための 企画のコツ32』(井庭崇, 梶原文生, 翔泳社, 2016年)

    - 参考文献

    - 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』(井庭 崇 編著, 中埜博, 江渡浩一郎, 中西泰人, 竹中平蔵, 羽生田栄一, 慶應義塾大学出版会, 2013年)

    - 『創造的脱力 かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論』(若新 雄純, 光文社, 2015)

    - 『ホームレス・ワールドカップ日本代表の あきらめない力』(蛭間 芳樹, PHP研究所, 2014)

    - 『アップデートする仏教』(藤田 一照, 山下 良道, 幻冬舎, 2013)

    - 『あおいけあ流 介護の世界』(森田 洋之, 加藤 忠相, 南日本ヘルスリサーチラボ, 2016)

    - 『創造性とは何か』 (川喜田二郎, 詳伝社新書, 詳伝社, 2010年)

    - 『フロー体験入門:楽しみと創造の心理学』(M.チクセントミハイ, 世界思想社, 2010年)

    - 『クリエイティヴィティ:フロー体験と創造性の心理学』(M.チクセントミハイ, 世界思想社, 2016年)

    - 『凡才の集団は孤高の天才に勝る:「グループ・ジーニアス」が生み出すものすごいアイデア』(キース・ソーヤー, ダイヤモンド社, 2009年)

    - 『ハイ・コンセプト:「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク, 三笠書房, 2006年)

    - 『コミュニティ・オブ・プラクティス:ナレッジ社会の新たな知識形態の実践』(エティエンヌ・ウェンガー, リチャード・マクダーモット, ウィリアム・M・スナイダー, 翔泳社, 2002年)

    - 『エコロジーのコミュニケーション:現代社会はエコロジーの危機に対応できるか?』(ニクラス・ルーマン, 新泉社, 2007年)

    - 『社会システム理論〈上〉〈下〉』(ニクラス・ルーマン, 恒星社厚生閣, 1993/1995年)

    - 『社会の社会〈1〉〈2〉』(ニクラス・ルーマン, 法政大学出版局, 2009年)

    - 『離脱・発言・忠誠:企業・組織・国家における衰退への反応』(A.O.ハーシュマン, ミネルヴァ書房, 2005年)

    - 『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛裕二, 勁草書房, 2007年)

    - 『人間性と行為』(J.デューイ, 人間の科学社, 1995年)

    - 『オープンダイアローグとは何か』 (斎藤環 著+訳, 医学書院, 2015年)

    - 『感動をつくれますか?』 (久石 譲, 角川oneテーマ21, 角川書店, 2006年)

    - 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです:村上春樹インタビュー集 1997-2011』 (村上春樹, 文春文庫,文藝春秋, 2011年)

    - 『未来を創るこころ』(石川 忠雄, 慶應義塾大学出版会, 1998年)

    - 『科学の未来』(フリーマン・ダイソン, みすず書房, 2005年)

    - 『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(井庭 崇, 福原 義久, NTT出版, 1998年)


3. 授業計画

    第1回 4/12:創造社会のパターン・ランゲージ(前半)
    情報社会の次に到来しつつある創造社会とはどういう社会か、また、そのような社会について考えるための理論や思想にはどのようなものがあるか、そして創造社会における重要なメディアであると考えられるパターン・ランゲージについて、レクチャーします。

    第2回 4/12:創造社会のパターン・ランゲージ(後半)
    情報社会の次に到来しつつある創造社会とはどういう社会か、また、そのような社会について考えるための理論や思想にはどのようなものがあるか、そして創造社会における重要なメディアであると考えられるパターン・ランゲージについて、レクチャーします。

    第3回 4/19:ゲストスピーカー対談1「ゆるい創発」(前半)
    若新 雄純さん(鯖江市役所JK課プロデューサー, 慶應義塾大学政策•メディア研究科特任講師)と熊坂 賢次さん(慶應義塾大学 環境情報学部 名誉教授)をゲストにお招きし、創発の起こし方についてお聞きし、対談を行います。

    第4回 4/19:ゲストスピーカー対談1「ゆるい創発」(後半)
    若新 雄純さん(鯖江市役所JK課プロデューサー, 慶應義塾大学政策•メディア研究科特任講師)と熊坂 賢次さん(慶應義塾大学 環境情報学部 名誉教授)をゲストにお招きし、創発の起こし方についてお聞きし、対談を行います。

    第5回 4/22(土:補講):ゲストスピーカー対談2「越境する生き方」(前半)
    蛭間 芳樹さん(日本政策投資銀行 BCM格付主幹, ホームレスW杯日本代表「野武士ジャパン」)と三浦 英雄さん(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社 越境リーダーシッププロジェクト ディレクター)をゲストにお招きし、企業のなかで、これまでの枠を超えて革新的な取り組みを実現するやり方についてお聞きし、対談を行います。

    第6回 4/22(土:補講):ゲストスピーカー対談2「越境する生き方」(後半)
    蛭間 芳樹さん(日本政策投資銀行 BCM格付主幹, ホームレスW杯日本代表「野武士ジャパン」)と三浦 英雄さん(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社 越境リーダーシッププロジェクト ディレクター)をゲストにお招きし、企業のなかで、これまでの枠を超えて革新的な取り組みを実現するやり方についてお聞きし、対談を行います。

    第7回 4/26:ゲストスピーカー対談3「組織と働き方のKAIZEN」(前半)
    須藤 憲司さん(Kaizen Platform, Inc. Co-founder & CEO)をゲストにお招きし、KAIZENによって組織のあり方や働き方を変えていく方法についてお聞きし、対談を行います。

    第8回 4/26:ゲストスピーカー対談3「組織と働き方のKAIZEN」(後半)
    須藤 憲司さん(Kaizen Platform, Inc. Co-founder & CEO)をゲストにお招きし、KAIZENによって組織のあり方や働き方を変えていく方法についてお聞きし、対談を行います。

    第9回 5/17:ゲストスピーカー対談4「マインドフルネスと仏教3.0」(前半)
    山下 良道さん(鎌倉一法庵住職)をゲストにお招きし、アメリカで流行している「マインドフルネス」を超える、これからの仏教の考え方とその実践についてお聞きし、対談を行います。

    第10回 5/17:ゲストスピーカー対談4「マインドフルネスと仏教3.0」(後半)
    山下 良道さん(鎌倉一法庵住職)をゲストにお招きし、アメリカで流行している「マインドフルネス」を超える、これからの仏教の考え方とその実践についてお聞きし、対談を行います。

    第11回 5/24:ゲストスピーカー対談5「ひとりひとりが生きる介護」(前半)
    加藤 忠相さん(あおいけあ代表取締役)をゲストにお招きし、ひとりひとりが生き生きと暮らす、地域にひらかれた介護住宅の考え方とその実践についてお聞きし、対談を行います。

    第12回 5/24:ゲストスピーカー対談5「ひとりひとりが生きる介護」(後半)
    加藤 忠相さん(あおいけあ代表取締役)をゲストにお招きし、ひとりひとりが生き生きと暮らす、地域にひらかれた介護住宅の考え方とその実践についてお聞きし、対談を行います。

    第13回 6/2(金:補講):ゲストスピーカー対談6「これからの食とエネルギー」(前半)
    大津 愛梨さん(O2Farm)をゲストにお招きし、農業からみた日本の風景、食とエネルギー、そしてコミュニティについてお聞きし、対談を行います。

    第14回 6/2(金:補講):ゲストスピーカー対談6「これからの食とエネルギー」(後半)
    大津 愛梨さん(O2Farm)をゲストにお招きし、農業からみた日本の風景、食とエネルギー、そしてコミュニティについてお聞きし、対談を行います。


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    成績評価は、授業中の議論への参加、宿題、期末レポートから総合的に評価します。


5. 履修上の注意・その他

    - この科目は、春学期の前半(4・5月)に週2コマ開講する科目です。

    - 4月22日(土)と6月2日(金)(金曜日ですが補講日)に補講があり、それらの補講も出席してください。

    - この授業では、教員とゲストスピーカーによる対談を聴きながら、重要だと思うことを自らつかみ取ることが求められます。

    - 授業と並行して、文献(教科書)を読んでまとめを提出する個人宿題が毎週出ます。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2017-03-13 01:23:52.089132


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