KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


ブロックチェーン (斉藤 賢爾村井 純

    2017年度春学期 木曜日2時限
    科目コード: X1043 / 2単位
    カテゴリ: 26.特設科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    2017年初頭においては、かろうじて実用に耐えているブロックチェーンはビットコインブロックチェーンのみであり、期待とは裏腹に、ブロックチェーンと名づけられている一連の技術は極めて不完全な状況にあり課題も多い。しかし、それらが可能にするとされる事柄は、これから自動化が進んでいく社会の基盤を形成する上で大きなインパクトを持ちうる。

    本科目では、これからの社会を担う学生たちが、この技術を正確に理解した上で、困難を技術的に解決していく力や、技術に対して要求を突きつける力を身につけることを目指す。

    授業では、最新の話題を取り入れつつ、基礎技術、開発状況、応用可能性・不可能性を網羅し、応用アイデアを紡ぐグループワークを通して理解を深める。


2. 教材・参考文献

    参考文献は、都度、授業内において指定する。


3. 授業計画

    第1回 ブロックチェーン概論
    ・世界に起きつつある変化とは
    ・ビットコインブロックチェーンの紹介
    ・応用可能性と不可能性
    ・技術動向

    第2回 ビットコインの技術 基礎編
    ・ビットコインブロックチェーンの機構
     - 正当性の保証 (レッジャー構造)
     - 存在の証明 (分散タイムスタンプ)
     - 唯一性の合意 (コンセンサス機構)
     - アプリケーションロジック
    ・ウォレット

    第3回 ビットコインの技術 詳細編
    ・データ構造と検証可能性
    ・スクリプト言語
    ・ネットワーク

    第4回 暗号技術のリテラシー
    ・暗号学的ハッシュ関数
    ・デジタル署名
    ・脅威と防御
    ・新たな基盤のための暗号技術

    第5回 分散システムのリテラシー
    ・分散システムの各法則とブロックチェーン
    ・未知の参加者との耐ビザンチン障害性
    ・P2P のエッセンス
    ・分散システムから見たブロックチェーンの課題

    第6回 アプリケーション (1)
    ・ニュースから読み解く応用事例
    ・ビットコインブロックチェーンの応用

    第7回 ブロックチェーン 2.0
    ・ビットコインブロックチェーンの拡張
     - カラードコインとオープンアセッツ
     - セグウィット
     - 拡張の手続き
    ・ブロックチェーンの拡張技術
     - 持ち分証明
     - サイドチェーン
     - ライトニングネットワーク
     - 時刻の扱い

    第8回 イーサリアムとスマートコントラクト
    ・スマートコントラクトの社会性
    ・イーサリアムブロックチェーンの機構
     - 正当性の保証 (レッジャー構造)
     - 存在の証明 (分散タイムスタンプ)
     - 唯一性の合意 (コンセンサス機構)
     - アプリケーションロジック (スマートコントラクト)
    ・イーサリアム仮想マシン
    ・ブロックチェーンにおけるスマートコントラクト
    ・地球規模オペレーティングシステム

    第9回 ハイパーレッジャーとその他の分散レッジャー技術
    ・ハイパーレッジャー Fabric, Sawtooth, Iroha の機構
     - 正当性の保証 (レッジャー構造)
     - 存在の証明 (分散タイムスタンプ)
     - 唯一性の合意 (コンセンサス機構)
     - アプリケーションロジック (スマートコントラクト)
    ・ハイパーレッジャーの応用
    ・R3 コーダ
    ・タングル

    第10回 Q & A
    ・ここまでについて質問に答え、提案にもとづいて議論する

    第11回 アプリケーション (2)
    ・引き続き質問に答え、提案にもとづいて議論する
    ・金融、法曹、行政、その他各産業へのインパクト

    第12回 企業の立場・目線で見たブロックチェーンの可能性と課題
    ・企業のブロックチェーン推進室から見た現状・可能性・課題

    第13回 アイデアソン 対話編
    ・政府・公共、財産・所有、決済・送金、共有・貸与、
     通信・社交、物流・追跡、医療・健康、環境・制御などに関する
     ブロックチェーンの応用アイデアについて対話する

    第14回 アイデアソン 発表編
    ・対話篇で紡ぎ出されたアイデアをまとめ、グループで発表する


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    毎回の課題に対するレポートと、グループワークの成果、および普段の授業における貢献 (質問や話題提供など) により評価する。


5. 履修上の注意・その他

    なし


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2017-01-21 14:00:57.900605


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