KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


韓国社会論 (柳町 功

    2019年度秋学期 木曜日1時限
    科目コード: C1123 / 2単位
    カテゴリ: 9.先端科目-総合政策系(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    韓国における経済発展の基本構造はどのようなものだったのだろうか。1960年代からの国家主導の開発経済体制の中で急速な工業化を成し遂げたのに続き、1987年の民主化宣言、1997年のIMF経済危機、2008年の世界金融危機を経てダイナミックに変化した。政府が強力なリーダーシップを発揮し経済運営をコントロールする官治経済体制は、もはや有効性を喪失して久しい。国内市場の開放、高賃金国家への移行は韓国経済の基本的枠組みを根本から変え、グローバル化の影響はそうした動きを一層速めている。サムスン電子や現代自動車、ポスコに代表される韓国発のグローバル企業は、世界を舞台に先進国企業や後方から急速に追撃する中国企業との間で熾烈な競争を展開している。
    では韓国社会として見た場合はどうだろうか。経済水準が全般的に大きく底上げされ、韓国が非常に豊かな国になったのは歴史的事実である。初期先進国の仲間入りを成し遂げたと見なすことも可能だ。しかし国内での経済格差はますます拡大し、豊かさを実感できるグループとそうでないグループとの間には少なからぬ摩擦が存在している。本講義では、歴史的な環境変化の中で財閥を中心とする韓国社会がどのような変容を遂げつつあるのか、今後の展望も含めて考察していく。


2. 教材・参考文献

    教材は特に定めないが、毎回の授業についてはレジュメを準備するので、各自準備の上出席されたい。なお授業時には適宜配布資料を準備する。
    (主要参考文献)
    1.古田博司, 小倉紀藏編『韓国学のすべて』新書館, 2002
    2.小倉紀蔵編『現代韓国を学ぶ』有斐閣, 2012
    3.石坂浩一, 福島みのり編著『現代韓国を知るための60章』明石書店, 2014
    4.片山裕, 大西裕編『アジアの政治経済・入門』有斐閣, 2010


3. 授業計画

    第1回 イントロダクション
    財閥を中心とする韓国社会を考察する視角 【注意】9月26日は休講

    第2回 植民地解放〜李承晩時代
    解放、国家成立、朝鮮戦争、戦後復興、財閥の生成

    第3回 革命の時代
    1960学生革命、1961軍事革命、財閥の試練

    第4回 朴正熙時代
    1960年代、経済開発5ヶ年計画、日韓国交正常化、ベトナム戦争

    第5回 朴正熙時代◆敲箙屐9/26休講分】
    1970年代、維新体制、開発独裁、重化学工業、経済力集中、財閥の発展

    第6回 全斗煥時代
    1980年代、政治の危機、新軍部、、第5共和国、NIESの優等生

    第7回 盧泰愚・金泳三時代
    1980年代、民主化宣言、第6共和国、ソウルオリンピック、前政権バッシング

    第8回 金泳三時代◆
    世界化、経済破綻、IMF経済危機の背景

    第9回 金大中時代
    経済再建、財閥改革、

    第10回 金大中時代◆盧武鉉時代
    大宇・現代を巡る問題

    第11回 盧武鉉時代・李明博時代
    サムスンを巡る問題

    第12回 李明博時代・朴槿恵時代
    反財閥情緒、大韓航空・ロッテを巡る問題

    第13回 朴槿恵時代
    崔順実ゲートと韓国社会

    第14回 文在寅時代
    国内政治、日韓関係


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    ―仞幣況、学期末レポート(定期試験の代わりに実施)の総合評価による。


5. 履修上の注意・その他

    朝鮮語資料を使用する場合がある。一定の朝鮮語能力があることが望ましい。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2019-07-23 14:29:31.873902


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