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言語と認知

お知らせ


科目名言語と認知 [ シラバス ]


 言語は人間が極めて永い時間をかけてつくりあげてきた複雑な記号系である。 この記号系は、 ある日突然、 天才の閃きの結果発明されたものではなく、 どこにでもいる普通の人間が、 多くの世代にわたって、 それぞれの言語集団の要求に適合するような形で発展させてきた思考と伝達のための記号系である。 われわれは、 言語という記号系を持つにいたったために、 言語を介在する複雑な内的世界を構築することも可能になった。 人間が外的 (物理的) 世界だけではなく、 内的 (精神的) 世界にも生きることが可能になったのは、 言語というメディアを生み出したことが決定的な要因として作用している。 こうした基本認識にたち、 われわれが言語を通じて、 いかにして外的世界を取りこみ、 内的世界の秩序づくりを行なっているのかを考察するのがこの授業の課題である。 そのメカニズムを明らかにすべく、 言語研究の観点からさまざまなテーマを扱う。 取り上げるテーマとしては、言語フィルター、 言語相対性理論、恣意性と有契性、 メタファー、 有標性、 カテゴリーとプロトタイプ、 文法化、 他動性、機械翻訳を予定している。


担当者 霜崎 實
授業期間2006年春学期 火曜日3時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


授業ビデオとマテリアル
受講したい回をクリックしてください。
第01回2006/04/11 イントロダクション
・授業概要の説明
・成績評価の方法
・環境・情報・言語
・履修選考資料の作成(履修希望理由など)


第02回2006/04/18 自然言語の特性
- レジュメ(PDF)
・フィルターとしての言語: 音韻と概念のフィルター
・自然言語の特性: 恣意性・二重分節性・線状性・創造性・離散性
・言語相対性仮説 (Linguistic Relativity Hypothesis)


第03回2006/04/25 有契性と有標性:世界の言語的反映
- レジュメ(PDF)
・音象徴と共感覚
・範疇化と有標性
・意味的な有標性
・有標性と文化


第04回2006/05/02 問題発見セミナー
- レジュメ(PDF)
 ・研究技法と論文作成上の注意
*課題レポート(1): <AたりBたり>表現の分析


第05回2006/05/09 カテゴリーとプロトタイプ
- レジュメ(PDF)
・カテゴリー(範疇)とは?
・プロトタイプ理論とカテゴリー論


第06回2006/05/16 メタファーと認知(1)
- レジュメ(PDF)
・レトリック(修辞学)の機能
・メタファーの特性と経験的基盤
・世界の秩序化のプロセスとしてのメタファー


第07回2006/05/23 メタファーと認知(2)
- レジュメ(PDF)
・感情のメタファー(ケース・スタディ)


第08回2006/05/30 文法化と言語変化
- レジュメ(PDF)
・意味の転化(拡張)のプロセスとしての文法化
・空間表現から抽象的・関係的表現への転化
・身体部位の文法化
* 課題レポート(2): 論文テーマ・概要・研究意義・基本文献(A4で1頁)


第09回2006/06/06 <スル>的言語と<ナル>的言語(1)
- レジュメ(PDF)
・事態認識の反映としての言語
・サピアの言語観
・「運動」と「推移」


第10回2006/06/13 <スル>的言語と<ナル>的言語(2)
- レジュメ(PDF)
・「個体志向」と「連続体志向」
・他動性
*課題レポート(3): 論文作成のための参考文献リストから特に重要だと思
うものを1点選び、概要を述べ、批判的考察を行う(A4で1頁)。


第11回2006/06/20 事態認識と視点
- レジュメ(PDF)
・視覚と視点: 事態をどのように認識し、言語化するのか?
・絵画の世界の遠近法との関係


第12回2006/06/27 叙述構造と認知 - 翻訳分析によるケース・スタディー
- レジュメ(PDF)
・日英語における叙述構造の違い: 並列叙述と焦点叙述
・論理関係の前景化と背景化
・<声の文化>と<文字の文化>


第13回2006/07/04 まとめと自己評価
- レジュメ(PDF)
・ 今学期の講義のまとめ
*自己評価を授業中に作成して提出
*最終レポートを授業時間内に提出



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