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[ Japanese ]
COMPARATIVE CULTURE C

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TitleCOMPARATIVE CULTURE C [ Syllabus ]
http://web.sfc.keio.ac.jp/~llamame/


Faculty Junichi Yamamoto
Term2006 Fall
Level Undergraduate


Inquiry - Inquiry about this course


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#012006/04/11 オリエンテーション、文化を比較するとは、グローバリゼーションとは
- 講義メモ(PDF)
本授業の進め方をオリエンテーションしたのち、本科目のキーワードである
文化とグローバリゼーションについて議論する。すなわち、文化を固定的・
静態的に理解することの過ち・危険性を指摘し、多義的なグローバリゼーシ
ョンの概念について概説する。
参考文献:
西川長夫『増補 国境の越え方――国民国家論序説』平凡社、2001年
A・アパデュライ(門田健一訳)『さまよえる近代―グローバル化の文化研
究』平凡社、2004年
E・W・サイード(大橋洋一訳)『文化と帝国主義2』みすず書房、2001年
J・トムリンソン(片岡信訳)『グローバリゼーション―文化帝国主義を超え
て』青土社、2000年
―――(片岡信訳)『文化帝国主義』青土社、1997年
G・リッツァ(正岡寛司訳)『マクドナルド化する社会』早稲田大学出部、
1999年
―――『マクドナルド化の世界―そのテーマは何か?』早稲田大学出版部、
2001年
S・ハンチントン(坪郷實他訳)『第三の波―20世紀後半の民主化』三嶺書
房、1995年
梶田孝道(編)『第2版国際社会学―国家を超える現象をどうとらえるか』
名古屋大学出版会、1996年
R・ロバートソン(阿部美哉訳)『グローバリゼーション―地球文化の社会理
論』東京大学出版会、1997年
S・サッセン(伊豫谷登士翁訳)『グローバリゼーションの時代―国家主権の
ゆくえ』平凡社、1999年


#022006/04/18 ラテンアメリカにとってのグローバリゼーション
- 講義メモ(PDF)
ラテンアメリカにとってグローバリゼーションの初めが西洋文明による野蛮
の発見=征服にあったこと、そしてこれによって世界はまさに球として「閉
じた」ことを論ずる。
参考映像と参考文献:「新大陸征服の野望」
西川長夫(編)『ラテンアメリカからの問いかけ―ラス・カサス、植民地支
配からグローバリゼーションまで』人文書院、2000年
E・オゴルマン(青木芳夫訳)『アメリカは発明された―イメージとしての
1492年』日本経済評論社、1999年
E・ガレアーノ(大久保光夫訳)『収奪された大地―ラテンアメリカ500年』
藤原書店、1991年
A・G・フランク(山下範久訳)『リオリエント―アジア時代のグローバ
ル・エコノミー』藤原書店、
	2000年


#032006/04/25 グローバリゼーションとコーヒー:自由貿易に対抗するフェアトレード
- 講義メモ(PDF)
「北」の需要に応じて、「南」が生産し(生産させられ)、その貿易・流通
過程における収益の多くが「北」によって収奪されるという意味で、「南北
問題」を典型的に表すコーヒーという商品作物を取り上げ、弱肉強食に陥る
「自由」貿易ではなく、「北」の消費国が「南」の生産者の生産コスト・労
働対価に「見合った」フェアな価格で買い取るというフェアトレードの可能
性と課題について論ずる。
参考映像と参考文献:「コーヒーの秘密」アジア太平洋資料センター
(PARC)
池上甲一「拡大するフェアトレードは農産物貿易を変えるか――その意義と
パースペクティブ」『農業と経済』2004年4月号、6−17頁。
臼井隆一郎『コーヒーが廻り 世界史が廻る』中公新書,1992年
オックスファム・インターナショナル『コーヒー危機――作られる貧困』
(日本フェアトレード委員会
訳・村田武監訳)筑波書房、2003年
辻村英之『コーヒーと南北問題――「キリマンジャロ」のフードシステム』
日本経済評論社、2004年
ブラウン、マイケル・バラット(青山薫、市橋秀夫訳)『フェアトレード―
−公正なる貿易を求めて』
新評論、1998年
ペンダーグラスト、マーク(樋口幸子訳)『コーヒーの歴史』河出書房新
社、2002年
山本純一『メキシコから世界が見える』集英社新書、2004年
山本純一「コーヒーのフェアトレードの可能性と課題――メキシコ・チアパ
ス州の2つの生産者協同組合を事例として」野村・山本編(2006)所収


#042006/05/09 メキシコ最貧困州チアパスからのグローバリゼーションに対する異議申し立て:サパティスモの可能性と課題
- 講義メモ(PDF)
新自由主義(市場原理主義)的グローバリゼーションに反対し、先住民の権
利と文化の擁護、自由・民主主義・正義を求めて武装蜂起したサパティスタ
国民解放軍の理念と活動を最新のフィールドワークを交えて検証する。
参考映像と参考文献:「Zapatista」「メキシコのゲリラ」
山本純一『インターネットを武器にした<ゲリラ>――メキシコ・サパティ
スタ国民解放軍の闘争と言説に関する一研究』慶應義塾大学出版会、2002年
山本純一『メキシコから世界が見える』集英社新書、2004年
山本純一「サパティスタの挑戦――反グローバリズム・新ナショナリズム・
脱国家ローカリズム」『ラテンアメリカ・レポート』2003年第20巻第2号、ア
ジア経済研究所
山本純一「社会運動とインターネット――サパティスタ運動に関する論争を
めぐって」梅垣理郎編『総合政策学の最先端 第Ⅲ巻』慶應義塾大学出版
会、2003年
山本純一「<帝国>に抗するサパティスタ――マルチチュードの可能性」
『神奈川大学評論』第45号、2003年7月
「山本純一の視点」(http://web.sfc.keio.ac.jp/~llamame/viewpoint/)
崎山政毅『サバルタンと歴史』青土社、2001年
 サパティスタ民族解放軍(太田昌国・小林致広編訳)『もう、たくさん
だ!――メキシコ先住民
蜂起の記録1』現代企画室、1995年
G.ロビラ著・柴田修子訳『メキシコ先住民女性の夜明け』日本経済評論社、
2005年
マルコス/イボン・ル・ボ著・佐々木真一訳『サパティスタの夢』現代企画
室、2005年


#052006/05/16 世界史の臨界におけるクレオール主義の可能性
- 講義メモ(PDF)
共生のための理念が必要とされる混沌とした時代にあって、さまざまな文化
を内に取り入れつつ「他者」とつながり、混淆したアイデンティティを形成
するクレオールが21世紀のあるべきアイデンティティのひとつの姿と称揚さ
れているが、その可能性について論ずる。
参考映像と参考文献:「カリブ海から世界へ」
飯島みどり「『国家』に変容を迫るインディオたち」油井・後藤編『南北ア
メリカの500年 第5巻統合と自立』青木書店、1993年
鈴木茂「語りはじめた『人種』」清水透編著『<南>から見た世界 第5巻ラ
テンアメリカ――統合圧力と拡散のエネルギー』大月書店、1999年
西川長夫『増補 国境の越え方――国民国家論序説』平凡社、2001年
Wade, Peter , Race and Ethnicity in Latin America, London & Chicago: 
Pluto Press, 1998.
Wagley, Charles (ed.), Race and Class in Rural Brazil, Paris: UNESCO.
今福龍太『クレオール主義』青土社、1994年
P・シャモワゾー、R・コンフィアン(西谷修訳)『クレオールとは何か』平
凡社、1995年
太田好信『トランスポジションの思想』世界思想社、1998年
E・ウィリアムズ(川北稔訳)『コロンブスからカストロまで――カリブ海域
史、1492−1969(1)(2)』岩波書店、2000年




#062006/05/20 【05/02分補講】社会主義は死んだのか:キューバ映画『苺とチョコレート』にみる共産主義対自由主義
- 講義メモ(PDF)
『苺とチョコレート』を題材に、自由主義(資本主義)が「勝利」したとさ
れる時代状況にあっても社会主義を守るキューバと社会主義そのものの可能
性と課題を考える。そして、新自由主義の名の下に福祉国家が退場し、人び
とが「個化」する時代にあって、人と(地域)社会と国家の望ましい関係に
ついて構想する。なお、本講義は課題である映画評をする参考になると思
う。
参考映像と参考文献:『苺とチョコレート』
伊藤誠『現代の社会主義』講談社学術文庫、1992年
伊藤誠『現代の資本主義』講談社学術文庫、1994年
工藤律子『子どもは未来の開拓者――ストリートチルドレンのいない国 キ
ューバ』JULA出版局、2005年
西谷修『世界史の臨界』岩波書店、2000年
ウォーラーステイン『アフター・リベラリズム――近代世界システムを支え
たイデオロギーの終焉』藤原書店、2000年。
F・フクヤマ(渡辺昇一訳)『歴史の終わり(上)(下)』三笠書房、1992年
村岡到『社会主義はなぜ大切か――マルクスを超える展望』社会評論社、
2005年
山本純一「連帯経済の構築と共同体の構造転換――メキシコ最貧困州チアパ
スの経験から」
内橋克人・佐野誠編『ラテン・アメリカは警告する――「構造改革」日本の
未来』新評論、2005年
山本純一「連帯経済――人間中心の経済の再生をめざして」アジア太平洋資
料センター『月刊オルタ』2006年2月号


#072006/05/23 グローカルな国境都市ティファナ(書評または映画評の締切日)
- 講義資料(PDF)
担当者が5年前に留学したグローバルでローカルな国境都市ティファナの表と
裏の世界を、写真を交えて活写し、グローバリゼーションは国境の壁を低く
するが、他方で、メキシコから米国への人の移動の厳しい制限に見られるよ
うに、これを高くもする両義的な現象であることを描き出す。
 参考映像と参考文献:「賄賂か銃弾か」「トラフィック」
山本純一『メキシコから世界が見える』集英社新書、2004年
García Canclini, Nestor, Hybrid Cultures: Strategies for Entering 
and Leaving Modernity, Univ. of Minnesota Press, 1995.


#082006/05/30 優秀書評・映画評のプレゼンテーションと講評
優秀と認められた書評もしくは映画評を提出した学生諸君に10分程度のプレ
ゼンテーションをお願いします。担当者からは全体および優秀作品について
の講評をします。


#092006/06/06 ラテンアメリカへの日系移民:ペルーを中心にして
- 講義メモ(PDF)
戦前、国策としての「口減らし」のため、南米への日系移民がたどった苦難
の道、移民先社会での差別、そして日系移民社会内部における差別・対立の
諸相を点描したのち、この「棄民」政策は戦後の高度成長時代にも続けら
れ、まさに「夢」の約束手形を切った日本政府(国家)に現在も責任がある
ことを明らかにする。
参考映像と参考文献:NTV(1997)「出稼ぎ」
増田義郎・柳田利夫『ペルー 太平洋とアンデスの国――近代史と日系社
会』中央公論新社、1999年
柳田利夫編著『リマの日系人――ペルーにおける日系社会の多角的分析』明
石書店、1997年
柳田利夫編『ラテンアメリカの日系人――国家とエスニシティ』慶應義塾大
学出版会、2002年
伊豫谷登士翁『グローバリゼーションと移民』有信堂、2001年
大串和雄(2002)「フジモリ問題をめぐる10の疑問」『日刊ベリタ』
遅野井茂雄(1995)『現代ペルーとフジモリ政権』アジア経済研究所
萱野稔人(2005)『国家とはなにか』以文社
村上勇介(2004)『フジモリ時代のペルー――救世主を求める人々、制度化
しない政治』
平凡社
山脇千賀子(1999)「人の移動・国家・生活の論理」清水透編著『ラテンア
メリカ――統合
	圧力と拡散のエネルギー』大月書店
若槻泰雄(2001)『外務省が消した日本人――南米移民の半世紀』毎日新聞
社


#102006/06/13 移民からデカセギへ:在日ペルー人との身近な共生を考え
- 講義メモ(PDF)
現在、日本にはラテンアメリカから「デカセギ」として働きに来ている人が
おり、中には永住を決意している家族もいる。しかし、日本社会との軋轢は
少なくなく、在日・沖縄・アイヌ等の問題も含め、日本が21世紀の国際化そ
して共生の時代にふさわしい社会かがどうかが問われている。
参考文献: 
渕上英二『日系人証明』新評論、1995年
花崎皋平『増補 アイデンティティと共生の哲学』平凡社、2001年
伊豫谷登士翁『グローバリゼーションと移民』有信堂、2001年
Alvaro Del Castillo, Los Peruanos en Japón, 現代企画室、1999年


#112006/06/20 アメリカの大学における白人中心主義への対抗 −「チカーノ・スタディーズ」の設立から現在まで米国のラティーノ  特別講師:桑野真紀(一橋大学大学院)
- 桑野氏講義資料(PDF)
メキシコ系アメリカ人によってアメリカの各大学に設立された「チカーノ・
スタディーズ」について紹介する。学問を通じて白人中心主義に対抗しよう
とする人々についての営みを通して、アメリカの移民の歴史について考えた
い。
参考文献:
桑野真紀「コミュニティを基軸にしたチカーノ・ナショナリズムの構築」野
村・山本編(2006)所収
桑野真紀「『チカーノ・スタディーズ』を巡る論争―運動家として学問に携
わること」『地球情報社会と社会運動』(共著:新原道信編), ハーベスト
社、2006年
サミュエル・ハンチントン『分断されるアメリカ―ナショナル・アイデンテ
ィティの危機』(鈴木主税訳)
集英社、2004年
 油井大三郎・遠藤泰生編『浸透するアメリカ、拒まれるアメリカ―世界史
の中のアメリカニゼーション』
  東京大学出版会、2003年
三浦信孝(編)『多言語主義とは何か』藤原書店、1997年
井上輝夫・山本純一(編)『Keio SFC Review 第5号 多言語主義の可能性』
慶應義塾大学湘南藤沢学会、1999年
Anzaldúa, Gloria, Borderlands/La Frontera: The new mestiza, 2nd 
ed.,  Aunt Lute Books, San Francisco, 1999.
Romero, Mary et al., Challenging Fronteras: Structuring Latina and 
Latino lives in the U.S., Routlege, New York, 1997.
Shorris, Earl, Latinos: A biography of the people, Norton, 2001. 


#122006/06/27 民族とは何か(リアクションペーパーの締切日) 特別講師:小坂井敏晶(パリ第八大学)
- 小坂井氏講義資料(PDF)
構成員が絶え間なく入れ替わるにもかかわらず、どうして民族は同一性を保
つのか。変化する多くの要素とは別に、同一性を支える本質的要素や構造が
存在するのだろうか。民族同一性を社会・心理的虚構として捉えながら、変
化と連続の関係を考える。
 参考文献:
小坂井敏晶『民族という虚構』東京大学出版会、2002年
池田清彦『構造主義科学論の冒険』講談社学術文庫、1998年
池田清彦『分類という思想』新潮選書、1992年
Hume, David, A treatise of Human nature, Penguin, 1739/1984


#132006/07/04 異文化と創造性 (授業評価・改善案の締切日) 特別講師:小坂井敏晶(パリ第八大学)
- 小坂井氏講義資料(PDF)
- 小坂井氏参考資料(PDF)
異文化との接触から得られる最大の恩恵は、日常当たり前に考えている常識
を見直す契機が与えられることだ。創造活動において葛藤や矛盾が果たす重
要な役割を浮き彫りにしながら、異質性がもたらす豊かさを説く。
 参考文献:
小坂井敏晶『異邦人のまなざし』現代書館、2003年
小坂井敏晶『異文化受容のパラドックス』朝日選書、1996年
Koestler, Arthur, The sleepwalkers: A history of man’s changing 
vision of the universe, Penguin, 1990.
Koestler, Arthur, The act of creation, Penguin, 1990.
村上陽一郎『新しい科学論』講談社ブルーバックス、1979年
村上陽一郎『科学者とは何か』新潮選書、1994年



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