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地球環境政策論

お知らせ


科目名地球環境政策論 [ シラバス ]
http://hamanaka.sfc.keio.ac.jp/earth_env/

地球温暖化問題などの地球環境問題は21世紀に人類が直面する最大の挑戦の一つであり、その解決のためには国際的に協調した取組が必要である。地球温暖化問題に対する具体的な取組の第一歩となる京都議定書の国際交渉においてわが国は重要な役割を果たし、同時にその過程で貴重な経験を積むことができた。米国の離脱という問題を抱えながらも、京都議定書は2005年に発効し、わが国をはじめ多くの国がその実施を進めている。さらに、国際社会は京都議定書が定めていない2013年以降の対策に関する国際制度について本格的な検討に乗り出そうとしている。この新たな国際交渉は、地球温暖化問題解決の成否と、わが国を含む人類社会の将来にとり重大な意味を有するものとなろう。
 本授業では、まず地球環境の悪化と政府の政策や企業・市民の行動との関係について理解を深める。次いで、具体的に地球温暖化問題を取り上げ、特に京都議定書の国際交渉過程をレビューし、交渉に関与した主要アクターの主張や役割が最終交渉結果にどのように影響したかを明らかにすることにより、地球環境問題における国際政策形成過程の実際を学ぶとともに、わが国を含め各国の地球温暖化対策の実施状況をレビューし、どのような課題があるのかを把握する。そして、このような国際交渉や対策実施の経験から学び得る教訓は何か、わが国が2013年以降の国際制度構築においてリーダーシップを発揮するための課題は何かを考察する。さらに、地球温暖化防止のために長期的にどのような対策が必要となる可能性があるのかを把握しつつ、国内対策および国際的に連携・協力した対策としてどのような行動が必要となるのかを考察し、そのことを通じて持続可能な社会に移行する上で地球温暖化問題などの地球環境問題が突きつける挑戦の意味と、その挑戦への取組がもたらす人類社会変革の機会について理解することを目指す。


担当者 浜中 裕徳
授業期間2006年秋学期 火曜日3時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


授業ビデオとマテリアル
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第01回2006/09/26 イントロダクション
- 講義資料(PDF)
・講義の概要と進め方、成績評価の方法などの説明。
・地球環境の現状。
・地球環境問題の特徴と性格、「問題群」としての地球環境問題。
・問題深刻化の原因・背景、政府の政策・企業や市民の行動とのかかわり。
・生産・消費形態の変更に必要な政府の政策、企業や市民の行動。


第02回2006/10/03 地球環境ガバナンス
- 講義資料(PDF)
・国連人間環境会議(ストックホルム、1972)。
・国連環境開発会議(地球サミット、リオデジャネイロ、1992)。
・持続可能な開発に関する世界サミット(ヨハネスブルグ、2002)。


第03回2006/10/10 酸性雨・オゾン層破壊・地球温暖化問題への取組
- 講義資料(PDF)
・欧州における酸性雨問題への国際的取組。
・成層圏オゾン層保護問題への国際的取組。
・地球温暖化問題総論:科学者・政治家の先導的役割。


第04回2006/10/17 地球温暖化の予測と影響および気候変動枠組条約交渉
- 講義資料(PDF)
・観測と気候モデル、地球温暖化の影響とリスク、および地球温暖化の将来
予測に関する科学的知見(気候変動に関する政府間パネル(IPCC)報告書に集約
された科学的知見など、科学研究の最前線をレビューする)。
・気候変動枠組条約の交渉過程および条約の主要規定。


第05回2006/10/24 京都議定書交渉過程
- 講義資料(PDF)
・ベルリン・マンデート:京都議定書交渉の出発点。
・京都議定書の交渉過程と主要アクターの役割。
・京都議定書の主要規定。


第06回2006/10/31 京都議定書運用ルール交渉過程
- 講義資料(PDF)
・京都議定書運用ルールの交渉過程と主要アクターの役割。
・米国の京都議定書離脱。
・京都議定書運用ルールの主要な内容。


第07回2006/11/07 地球温暖化対策の国際制度構築の課題
- 講義資料(PDF)
・京都議定書およびその運用ルール交渉の経験と教訓。
・2013年以降の国際制度の設計と交渉に向けての課題。


第08回2006/11/14 地球温暖化対策(1)
- 講義資料(PDF)
- 大戸さん発表資料(PDF)
- 寺本さん発表資料(PDF)
・温室効果ガスの地球温暖化への寄与度、排出源、および排出量の動向。
・対策技術の開発と市場導入。
・対策実施によるマクロ経済影響:経済モデルなどを用いた分析。


第09回2006/11/28 地球温暖化対策(2)
- 講義資料(PDF)
・条約締約国会議による条約の実施および京都議定書の実施に関する取組。
・日本、EU、米国、途上国における対策の現状。
・京都議定書がもたらしたインパクト。


第10回2006/12/05 2013年以降の国際制度の設計の視点(1)
- 講義資料(PDF)
・長期的に必要な排出削減と適応の対策:京都議定書の次のステップ。
・温室効果ガスの大気中濃度の安定化水準と排出量削減のレベル。
・地球規模の参加と衡平性の確保。


第11回2006/12/12 2013年以降の国際制度の設計の視点(2)
- 講義資料(PDF)
・長期的視点からのシナリオ分析。
・市場メカニズムの活用。
・技術開発・移転に関する国際協力。


第12回2006/12/19 2013年以降の国際制度の設計・交渉に関する課題
- 講義資料(PDF)
・わが国における課題。
・米国など先進国との連携・協力に関する課題。
・途上国との連携・協力に関する課題。


第13回2007/01/09 まとめ
- 講義資料(PDF)
・持続可能な未来への移行において地球環境問題が突きつける挑戦の意味。
・地球環境問題がもたらす人類社会変革の機会。



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