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ユビキタスネットワーク戦略論

お知らせ


科目名ユビキタスネットワーク戦略論 [ シラバス ]
http://murakami.sfc.keio.ac.jp/ubiq_2006_spring/index.html

ユビキタスネットワーク・パラダイムは、世紀の変わり目の日本のICT環境を背景にして生成されてきた、今も発展途上にある、新しいICTパラダイムです。私は、このICTパラダイムの、生成の全プロセスに主体的に関わってきました。この授業では、将来、様々な分野で新しいパラダイムを打ち立てることに挑戦する人材の輩出を期待して、ユビキタスネットワーク・パラダイムの創出期から、叢生期、突破期にいたる全プロセスを、社会情報学的に共有します。このICTパラダイムについては、この授業が行われている途上にも、産官学の様々な分野で、多様な活動が行われます。この授業は、それらを可能な限り授業に反映させることによって、変化のプロセスを実感していただく、現在進行形の授業です。本授業では、全体像に対する欠け目のない理解が重要ですので、頻繁に課題への回答の提出や発表をお願いすることになります。


担当者 村上 輝康
授業期間2006年春学期 水曜日4時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


授業ビデオとマテリアル
受講したい回をクリックしてください。
第01回2006/04/12 オリエンテーション
ユビキタスネットワークという新しいICTパラダイムが、日本に定着し、世界
にむけて広がっていきつつある現状について概観するとともに、この授業の
ねらいについて説明します。
課題:「4月12日の23:00までに、ユビキタスネットワーク戦略論の受講につ
いて、志望動機や関心分野を400字以内で述べたものを、レポートシステムを
用いて提出してください。」履修の人数制限を行う場合にはこの課題提出者
の中から選抜します。

第02回2006/04/19 ユビキタスネットワークとは
ユビキタスネットワークとは何か、について、その対抗パラダイム、類似パ
ラダイム等も展望しながら、基本的な理解を深めます。
参考文献:
村上輝康.国家IT戦略とユビキタスネットワーク.東京,知的資産創造,
vol. 13, no. 9, 2005, p. 4-33.

第03回2006/04/26 なぜユビキタスネットワークか
なぜ、ユビキタスネットワーク・パラダイムが必要なのか、何故、今、それ
が重要なのか、具体的に現在どのような考え方で政策や企業の戦略が進めら
れているか等、について議論していきます。また、現在進行中の「通信と放
送の融合の在り方」の議論について、ユビキタスネットワーク化という観点
から展望します。
参考文献:
村上輝康.ユビキタスネットワーク化の事業機会と戦略的課題.東京,知的
資産創造、vol. 12, no. 6, 2004, p. 46-75. 

第04回2006/05/10 ユビキタスネットワーク環境の整備
ユビキタスネットワークを構成する、有線系のブロードバンド、携帯電話や
無線LAN等の無線系ネットワーク、デジタル化を進める放送系ネットワーク、
ITSやAHS等の交通系のネットワーク、電子タグやセンサーネットワーク等の
実物系のネットワークそれぞれの整備の現状と課題について考察し、これら
の融合の今後の姿について考察していきます。
参考文献:
村上輝康.ユビキタスネットワーク環境を日本にどう実現するか.東京,知
的資産創造、vol. 11, no. 5, 2003, p. 4-33.

第05回2006/05/17 ユビキタスネットワーク産業政策と企業戦略
ユビキタスネットワークを実現していく産業や技術の全体像について展望
し、その実現のために政策的には何が必要か、企業戦略としてはどのような
可能性があるか、について論じるとともに、「u-Japan政策」や、「情報経
済・産業ビジョン」、「評価専門調査会報告書」等を見ていくことにより、
利用者視点の成果主義やPDCAサイクルの重要性等について学びます。
参考文献:
総務省.u-Japan政策〜2010年ユビキタスネット社会の実現にむけて〜.東
京,総務省,2004.12.
経済産業省産業構造審議会情報経済分科会.情報経済・産業ビジョン〜「I
T化の第2ステージ」−「プラットフォーム・ビジネス」の形成と5つの戦
略〜.東京,経済産業省,2005.4.
内閣官房IT戦略会議評価専門調査会.評価専門調査会報告書〜先端から先
導へ〜.東京,内閣官房,2005.12.

第06回2006/05/24 ユビキタスネットワーク・ソリューションの展開
これまでに提案されているユビキタスネットワーク・ソリューションについ
て展望して、その可能性や課題、限界について議論します。
11回、12回にむけての課題について説明し、どのような内容を盛り込むべき
かを提示します。
課題:「ユビキタスネットワークのもつ意義について総括するとともに、今
後日本の社会や産業が直面する課題のうち、特に深刻で、かつユビキタスネ
ットワーク技術の活用が活きると考える、個別の課題を選択し、どのように
それを解決するかを、サービス・ソリューションの形で提案してくだい。」

第07回2006/05/31 ユビキタスネットワーク利用環境整備
ネットワーク社会の影の側面の諸課題を、現在ある課題だけでなく、将来出
てくる可能性のある課題まで幅広く鳥瞰することによって、問題のスコープ
の大きさを理解していきます。それに対して、技術、制度、投資等の手段に
よってどこまで対応でき、残る課題に対してどのように対応していくかを考
察します。また、これらの課題が、企業の情報セキュリティ、内部統制、コ
ンプライアンス、ガバナンス、CSRにとってどのような意義をもつかにつ
いて考察します。
参考文献:
総務省.u-Japan政策〜2010年ユビキタスネット社会の実現にむけて〜.東
京,総務省,2004.12.参考75-114.
内閣官房情報セキュリティ政策会議.第一次情報セキュリティ基本計画〜
「セキュア・ジャパン」の実現にむけて.東京,内閣官房,2006.2.

第08回2006/06/07 創出期のユビキタスネットワーク・パラダイム
ユビキタスネットワークは、その創出の過程をつぶさに見ることのできる日
本ではあまり類例を見ない情報技術パラダイムです。ユビキタスネットワー
ク・パラダイムが、どのような背景の下に、どのような具体的なプロセスで
創出されていったかをたどることにより、新しいパラダイムを生み出すとい
うことはどういうことか、について考察していきます。
参考文献:
村上輝康.ユビキタスパラダイムにみる情報技術パラダイム伝播過程の研
究.東京,2005.9.

第09回2006/06/14 叢生期のユビキタスネットワーク・パラダイム
有望なパラダイムには、必ず類似パラダイムや対抗パラダイムが叢生してき
ます。叢生する多数のコンセプトのなかで、ユビキタスネットワーク・パラ
ダイムが、いかに他と差別化していったかを、テキストマイニングの手法等
で見ていきます。

第10回2006/06/21 突破期のユビキタスネットワーク・パラダイム
群生するコンセプトのなかで、ユビキタスネットワーク・パラダイムがどの
ように横並びを脱していったかを、デジタル社会センサー分析の手法を使っ
て可視化するとともに、それを可能にする要件について考察します。そし
て、ユビキタスネットワーク・パラダイムの伝播過程について展望します。

第11回2006/06/28 ユビキタスネットワーク・ソリューションI
一部の受講者(ないしは受講者のグループ)に、そのユビキタスネットワー
ク・ソリューション提案を発表してもらい、全員が討論に参加する形でアイ
デアを発展させていきます。

第12回2006/07/05 ユビキタスネットワーク・ソリューションII
一部の受講者(ないしは受講者のグループ)に、そのユビキタスネットワー
ク・ソリューション提案を発表してもらい、全員が討論に参加する形でアイ
デアを発展させていきます。

第13回2006/07/12 まとめ
国のICT戦略の展開においてユビキタスネットワークが果たすべき役割につい
て論ずるとともに、それが、産業戦略、企業戦略にとってどのような意味を
もつかについて展望します。また、ユビキタスネットワークと、「通信・放
送の融合」についての議論を題材にしながら、新しいパラダイムを打ち立て
ていくということはどういうことか、について総括します。


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