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古典と現在

お知らせ 今学期の「古典と現在」の授業はすべて終了しました。学期末試験は、7月19日(木)の第4時限に、「持ち込み不可」の形で実施されます。試験問題のうちの主要な部分を成す論述問題はすでに、SFC-SFS一斉メールにより予告され、さらに、最後の2回の授業の際にも明示されました。十分に準備をして試験に臨んでください。


科目名古典と現在 [ シラバス ]
http://web.sfc.keio.ac.jp/~hori/hori-lab/

 現代の問題に根元的に取り組もうとするなら、逆説的なことだが、「今・ここ」の直接性からいったん離れてみる必要がある。「今・ここ」を相対化して普遍と永遠を地平とする視野の中に捉え直す上で、時代を超えて残ってきた古典的著作ほどに助けになるものはない。「現在」を没却して「古典」を骨董品のように愛でるのではない。「現在」に密着したまま手前勝手に「古典」をつまみ食いするのでもない。「現在」を生きている人間として「古典」と出会い、対話することを試みよう。まずは、個々の著作をそれが書かれた当時の状況を念頭に置きつつ虚心に読み込むことに努めなければならない。さもないと、古典の内に他者の声を聴き取ることはできない。この講義では、ヨーロッパ(ときに古代ギリシャ・ローマに遡る)の古典のうちから、人間の生死の意味をめぐる問題、および共生の課題(=倫理・政治)を追究した幾つかの著作を取り上げることになるだろう。


担当者 堀 茂樹
授業期間2007年春学期 木曜日4時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


授業ビデオとマテリアル
受講したい回をクリックしてください。
第01回2007/04/12 ガイダンス
今学期取り上げる予定の古典的著作の簡単な紹介。本を読むというのはどう
いう営みであるかという点への言及。講義予定などの説明。


第02回2007/04/19 ソポクレース『アンティゴネー』を読む(1)
- 講義メモ、レジュメ(PDF) [公開終了]
古代ギリシャにおいて悲劇とは何であったかということについて、また物語
のコンテクストについて解説した上、作品の構造に注目し、テクストの全体
的把握に努める。


第03回2007/04/26 ソポクレース『アンティゴネー』を読む(2)
- 講義メモ(PDF) [公開終了]
主要作中人物であるアンティゴネーとクレオンがそれぞれ体現するものの対
立を中心に、テクストが内包している意味について考える。最後に、20世紀
フランスの戯曲作家ジャン・アヌイの翻案『アンチゴーヌ』の抜粋を配布す
る。


第04回2007/05/10 ソポクレース『アンティゴネー』についてのパネル討論会
- パネリスト発言概要、大西さんレジュメ(PDF) [公開終了]
アヌイの『アンチゴーヌ』に関するTA+SAのレジュメ及びコメントに続き、
ソポクレース『アンティゴネー』をめぐるパネル討論会。パネリストは有志
の履修者。この討論会をとおして、ソポクレースの作品をさらに深く読み込
み、現代を生きるわれわれの身にも引きつけて考える。


第05回2007/05/17 ヴォルテール『カンディード』を読む(1)
ヴォルテールの人と作品と時代に関する若干の解説をおこない、哲学的コン
トというジャンルの特徴に言及したのち、本書の全体像を眺めてみる。その
上で、テクストに即した分析的読解に入る。


第06回2007/05/24 ヴォルテール『カンディード』を読む(2)
- 新規授業計画(PDF) [公開終了]
作品全体の構造と意味の多面的かつ総合的な把握をめざしつつ、テクストの
いくつかの箇所を取り上げて分析的読解を続ける。


第07回2007/05/31 【はしか(麻疹)のため休講】

第08回2007/06/07 ヴォルテール『カンディード』を読む(3)
作品全体の構造と意味の多面的かつ総合的な把握をめざしつつ、テクストの
いくつかの箇所を取り上げて分析的読解を続ける。ライプニッツ哲学の批判
の書として『カンディード』を読むとどんなことが分かるかということを中
心に、このテクストの思想的側面を掘り下げる。


第09回2007/06/14 エルネスト・ルナン『国民とは何か』を読む (1)
本講演の時代背景に言及した上で、テクストからい
くつかの要点、際立った点を抽出し、ルナンの唱えたネーション観を把握す
る。ルナンのこの講演と対比されることの多い哲学者J.-G.フィヒテ(1762-
1814)の1807年の演説『ドイツ国民に告ぐ』にも言及しながら、本テクスト
のアクチュアリティを考え、日本の「今、ここで」、ネーション、国家、言
語、文化、愛国心などを問い直す。


第10回2007/06/21 エルネスト・ルナン『国民とは何か』を読む(2)


第11回2007/06/28 プリーモ・レーヴィ『アウシュヴィッツは終わらない』を読む(1)
- レジュメ(PDF) [公開終了]
プリーモ・レーヴィの人と作品。本書が証言している事柄の歴史的文脈。本
書の生成に関する解説。構造および文体の考察と、著者の姿勢と意図の推察
などを通して、テクストの輪郭を捉える。


第12回2007/07/05 プリーモ・レーヴィ『アウシュヴィッツは終わらない』を読む(2)
テクストのいくつかの箇所を分析的に読む。人間、人間性/非人間性、他
者、神と愛の不在、記憶、真実等々のテーマに着目する読解。ツヴェタン・
トドロフがプリーモ・レーヴィについて書いているところなどを紹介する。


第13回2007/07/12 ヴォルテール『カンディード』・ルナン『国民とは何か』・レーヴィ『アウシュヴィッツは終わらない』をめぐるパネル討論会
- 学生プレゼンテーション要旨(PDF) [公開終了]



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