狙い・コース内容概略・履修容量の説明に続いて3人の担当者が抱負を語 る。
「複雑な社会現象をモデル化する」(社会システムとモデリング)―――― ― 「分 かる」とは「分ける」ことである。複雑な社会現象を理解するためには、そ の 複雑な存在を読み解いていく必要がある。そのためのモデリング方法の新し い 方向性について紹介する。
「動かして理解する、つくって理解する」(シミュレーションの方法とツー ル)――――― 複雑な現象は、単にそれを眺めて理解するのではなく、その モデル をつくって動かすことが、理解を深めるために不可欠だといわれている。こ の 回では、SFCでシミュレーションの方法・ツールを開発してきた PlatBox Project (旧 Boxed Economy Project)のメンバーをゲストに呼び、その開発 の エピソードと「こだわり」について語ってもらう。
「隠れた関係性を可視化する」(複雑系とネットワーク分析)――――― 表 面的に は一見関係のないような現象でも、実は、隠れた関係性があることが、近年 明 らかになってきている。そのような隠れた関係性を、ネットワークとして可 視 化するという方法について考える。
「創造・実践の暗黙知を共有・継承する」(パターン・ランゲージとコラボ レーション)――――― 組織においてもオープンなコミュニティにおいて も、創造 や実践のノウハウをどのように共有・継承していくのかという問題は、いま だ 解決されていない。そこで、そのための手法として、「パターン・ランゲー ジ」という記述方法の可能性を探る。
過去を振り返って、自分の研究スタイルを考えてみる。ここにどのような方 法 と手法があったのか、を反省してみる。
受講してみる学生のみなさんと、何かのテーマを一緒になって考えるとき、 ど のような方法と手法があるか、を検討してみる。
現在、どのような方法と手法で、社会の分析や解釈をしているか、を考え る。 (1)
ゲスト:井上英之(ネットリサーチ会社(株)ゲイン・執行役員) SFC発:Web社会調査レポート・プロジェクトなどにおける新しい方法の紹介 およびその実践的ブレークスルーについて
ゲスト:中野智仁(大学院・博士課程、政策COE・RA) 新学問ソシオセマンティクスを支える方法・技術;大量テクストデータから 人々の人々の意味世界を読み解く意味空間分析法およびテクスト意味解釈支 援システム・TextImi
ゲスト:内藤泰宏(SFC・環境情報学部) 「分子生物学における意味の解釈学と科学」 創造性を含む開かれた不確定性をもち、しかも、デタラメではないプロセス が 自然界にもある。科学知を包摂した解釈によってどのように挑もうとしてい る のか。SFC気鋭の分子生物学者が語る。
実践知の学問・SFC総合政策学とSFC生まれの新学問・ソシオセマンティクス & コース総括