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地域と社会(アジア・大洋州)

お知らせ


科目名地域と社会(アジア・大洋州) [ シラバス ]
http://cce-cmkt-tpro.sfc.keio.ac.jp/

中国大陸部を主な議論の対象とするが、必要に応じて台湾、海外華人社会についてもふれてゆきたい。ハンナ・アレントによれば、独立戦争前夜の米13州には、すでに参政の意欲を持った一群の地方有力者たちが存在した。しかし中華帝国がその規模を維持したままの国民国家形成を志向した結果として、中国は民意を反映・集約するような公共空間構築の機会を失った。換言すれば、国民党にせよ共産党にせよ一党支配の形態をとり、上からの「指導」という形で国家運営をせざるをえなかったのは、そうした社会状況の必然的な反映でもあったのだ。ゆえに、中国の民主化を構想する時、それは純然たる制度論ではありえない。社会の実情を無視した制度論は、必ず机上の空論として退けられることになろう。この科目においては、そうした中国社会の実情を様々な側面から分析しつつ、民主化の契機がどこにあるのかについても考察してゆきたい。


担当者 田島 英一
授業期間2007年春学期 火曜日3時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


授業ビデオとマテリアル
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第01回2007/04/10 重層的「中華」:「中国」はひとつではない
- 講義資料(PDF)
考察対象としての「中国」には、文明単位、血縁共同体、国民国家など様々
な位相がある。


第02回2007/04/17 「儒教」の諸相:言説とその影響
- 講義資料(PDF)
文明世界としての中国において、OS(その他の諸文化はアプリケーション・
ソフトに相当)として機能するのが宗法的信仰であり、その「神学」が儒教
であるといえる。


第03回2007/04/24 漢族:血縁幻想が生んだ「想像の共同体」
- 講義資料(PDF)
宗法的信仰は、国外のレイシズムや進化論との出会いの中で、徐々に血縁共
同体としての「漢族」を形成してゆく。


第04回2007/05/01 中国的「馬克斯・列寧主義」
- 講義資料(PDF)
「実事求是」の精神のもと、中国におけるマルクス主義は、文明幻想、血縁
幻想、宗法的信仰の影響の下、たえず変容をくりかえし、今や世俗宗教化し
つつある。


第05回2007/05/08 「小資」と「憤青」
- 講義資料(PDF)
改革開放において周縁化を強いられたのは、かつて共産党の支持基盤であっ
たはずのプロレタリアートや農民たちであった。一方改革開放が海外華人の
対中投資を促し、これが血縁共同体の再構築へとつながり、ひいては「憤
青」を生んだ。


第06回2007/05/15 中国インターネットの夜明け
- 講義資料(PDF)
マクルーハンは、メディアを「リアル」そのものであるとした。インターネ
ットという新たなメディアは、国民という「リアル」な共同体をも変容させ
た。


第07回2007/05/22 ふたつの「チベット」・その1
- 講義資料(PDF)
民族宗教政策が正常化すると、文化大革命で政府への不信感をつのらせたチ
ベット族僧侶とチベット亡命政府との間に、共闘関係が構築されはじめた。


第08回2007/06/05 ふたつの「チベット」・その2
- 講義資料(PDF)


第09回2007/06/12 現代宗教論1:牛街に見るイスラーム
- 講義資料(PDF)
北京牛街は中国イスラームの中枢であり、中国の政治状況、社会状況に順応
したイスラームの縮図でもある。


第10回2007/06/19 現代宗教論2:「中国」という文脈とキリスト教
- 講義資料(PDF)
中国共産党は事実上の官製教団によって宗教の政治化を「上から」はかっ
た。これは宗教における「下から」の政治的覚醒である「解放の神学」など
とは異なり、さまざまなゆがみをも生んだ。


第11回2007/06/26 現代宗教論3:現代中国のカトリック
- 講義資料(PDF)
中国天主教愛国会とバチカンの確執は、その「対称性」にプロテスタントを
めぐる問題との最大の違いがある。


第12回2007/07/03 現代宗教論4:現代中国のプロテスタント
- 講義資料(PDF)



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