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社会システム理論

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科目名社会システム理論 [ シラバス ]


本講義の目的は、最新の「社会システム理論」を学び、社会を「システム」として捉える視点を身につけることです。社会システム理論によれば、社会はコミュニケーションがコミュニケーションを連鎖的に引き起こすことによって成り立っており、その結果として動的な秩序が形成されています。 この捉え方によって、既存の社会諸科学では分析できない社会のダイナミックな側面を理解することができます。さらに、経済、法、政治、芸術、 宗教、学問などについて、個別の学問分野を超えた視点で捉えることができるようになります。総合政策学的な/超領域的なアプローチの新しい基礎論として、社会システム理論を一緒に探究しましょう。


担当者 井庭 崇
授業期間2008年春学期 火曜日3時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


授業ビデオとマテリアル
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第01回2008/04/08 イントロダクション
- 講義資料(PDF)
ニクラス・ルーマンの提唱した「社会システム理論」の魅力はどこにあるの
でしょうか? また、この理論はどのような可能性を秘めているのでしょう
か? 授業では、ルーマンの社会システム理論について概観し、社会科学にお
ける「超領域的」(トランスディシプリナリ)なアプローチの基礎論として
の可能性について考えていきます。


第02回2008/04/15 社会システム理論の位置
- 講義資料(PDF)
社会システム理論は、学問の歴史的変遷のなかのどのような位置にあるので
しょうか? 授業では、社会科学の歴史とシステム理論の歴史を眺め、両者を
関連させながら理論的背景を理解します。


第03回2008/04/22 ダブル・コンティンジェンシーと社会形成
- 講義資料(PDF)
人は自由な意志にもとづいて考え、行動しています。それにもかかわらず、
社会はある秩序をもって成り立っています。このようなことはいかにして可
能なのでしょうか? 授業では、出来事や選択が「別様でもあり得る」(コン
ティンジェントである)ということ、そして、複数の人が集ると、お互いに
相手を予測できないために自分の行為を決定できないという「ダブル・コン
ティンジェンシー」の問題が発生することを理解します。そして、「ノイズ
からの秩序」という考え方を用いて、社会形成の仕組みについて考えます。


第04回2008/05/13 行為とコミュニケーション
- 講義資料(PDF)
社会システム理論では、「コミュニケーション」は、従来の社会学でいう
「行為」の延長線上にあるものではないと捉えます(つまり、単なる社会的
行為や言語的行為ではないと捉えます)。それでは、いったいコミュニケー
ションとはどのような出来事なのでしょうか? 授業では、従来のような「情
報の移転」という捉え方ではない新しい「コミュニケーション」の捉え方に
ついて理解します。そのうえで、「コミュニケーション」が「行為」とはど
のように異なるのかについて考えていきます。


第05回2008/05/20 コミュニケーションの不確実性とメディア
- 講義資料(PDF)
コミュニケーションにはいろいろな不確実性が伴うため、本来は成立が困難
なものです。それにもかかわらず、日常生活ではふつうにコミュニケーショ
ンが成り立っています。いったいどのような仕組みでコミュニケーションが
実現できているのでしょうか? 授業では、コミュニケーションにまつわる三
つの不確実性(他者理解の不確実性、到達の不確実性、コミュニケーション
成果の不確実性)と、それらの不確実性を確実性へと変換するメディア(言
語、拡充メディア、コミュニケーション・メディア)について理解します。


第06回2008/06/10 ゲストスピーカー講演(1)
- 講義資料(PDF)
- 富永氏ご講演資料(PDF)
社会システム理論では、社会の構成要素は人ではなく「コミュニケーショ
ン」であるといいます。ここに、社会の捉え方に関する理論的革新がありま
す。それでは、コミュニケーションを中心として社会を捉えると、どのよう
に捉えることができるのでしょうか? 授業では、社会をコミュニケーション
の連鎖として捉える視点を身につけます。また、自分で自分を生み出し続け
るシステムを理解するうえで重要な「自己言及」(自己準拠)や「オートポ
イエーシス」(自己生成)の概念についても学びます。


第07回2008/06/17 ゲストスピーカー講演(2)
- 講義資料(PDF)
自分で自分を生み出すオートポイエーシス(自己生成)のシステムは、ある
種の閉鎖性と、ある種の開放性を併せ持っています。システムの閉鎖性と開
放性は本来、対をなす概念でしたが、その両方をもつとはどういうことなの
でしょうか? 授業では、システムの作動上の閉鎖性と、そのうえでの開放性
について理解します。また、「環境」の概念や、システムと環境の関係につ
いても理解します。


第08回2008/07/01 コミュニケーションの連鎖としての社会システム
- 講義資料(PDF)
社会システム理論では、人間の思考も、オートポイエーシス(自己生成)の
システムとして捉えられます。それはどのようなシステムなのでしょうか? 
また、社会システムとの関係はどうなっているのでしょうか? 授業では、意
識が意識を生み出し連鎖することで成り立つ「心的システム」について考え
ます。そして、複数の心的システムはお互いに到達することができないこと
から、コミュニケーションが不可欠となるということを理解します。また、
心的システムと社会システムとの関係についても考えていきます。


第09回2008/07/08 社会システムの閉鎖性/開放性と環境
- 講義資料(PDF)
授業内容に関連するゲストスピーカー講演を予定しています。


第10回2008/07/10 相互行為、組織、社会
- 講義資料(PDF)
社会システム理論では、近代社会は、経済、法、学問、宗教など、機能的な
分化が起こったと捉えます。つまり近代社会では、経済システム、法システ
ム、学問システム、宗教システムなどがそれぞれ自律的に動いているという
ことです。それでは、機能分化したシステムは、お互いにどのような関係性
にあるのでしょうか? 授業では、全体と機能分化したシステムの関係を理解
し、さらに、機能分化したシステム同士の関係性を捉えるための「構造的カ
ップリング」の概念を学びます。


第11回2008/07/10 社会システム理論にもとづく社会研究
- 講義資料(PDF)
社会システム理論では、対面コミュニケーションや組織についてはどのよう
に捉えることができるのでしょうか? 授業では、社会システムのタイプとし
て、「相互行為」、「組織」、「社会」(全体社会)について取り上げます。
これらは基本的には同じ原理(コミュニケーションの連鎖など)で成り立っ
ていますが、場の共有や地位・役割などの特徴があるということを理解しま
す。


第12回2008/07/10 グループワーク【非公開】
授業内容に関連するゲストスピーカー講演を予定しています。

第13回2008/07/15 総括
これまでの授業を振り返って、総括を行います。



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