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言語とヒューマニティ

お知らせ


科目名言語とヒューマニティ [ シラバス ]


この授業では、主に人文諸科学的な見地から、現代社会の諸問題について考えていくことを目的とする。グローバリーゼーションの世界とは、単一の価値基準によってつながる世界であると楽観する前に、果たしてそもそも、人と人は理解しあっているのだろうか、という問いをたずさえることからこの授業は出発する。人と人がコミュニケーションを取るということは、そこに言葉が介在するのだが、その言葉は果たして無色透明な道具として機能するだろうか?また「人」と「人」と言う時、その「人」は果たして同じ価値基準をもって交流しているのだろうか?
 この授業は以上のような問題意識にたち、現実の事象を扱う手前で、「言語」と「人間」の意味について哲学・文学・歴史・芸術といった観点から考察を加えていくつもりである。


担当者 國枝 孝弘
授業期間2008年秋学期 水曜日1時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


授業ビデオとマテリアル
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第01回2008/10/01 イントロダクション
- 講義資料(PDF)
「喪」とは人間の存在についてどのような意味をもつのか、授業の計画を説
明するとともに、授業であつかう概念について説明する。


第02回2008/10/08 「喪の修辞学」 :フロイト「喪とメランコリー」を読む
- 講義資料(PDF)
- 配布資料(PDF) 【履修者限定】
喪についての理論1:フロイトの「喪とメランコリー」を分析しながら、喪と
いう体験は人間にとって
どのような重みを持っているのか考察する。


第03回2008/10/15 「喪の修辞学」:ベンヤミン「物語作者」を読む
- 配布資料(PDF) 【履修者限定】
- 講義資料(PDF)
失われたものはいったいどのように表現すればよいのだろうか?また私たち
のアイデンティティは、
過去との関係においてどのように意味づけられうるのだろうか。喪失・過
去・表象の関連性について
考察してゆく


第04回2008/10/22 「喪の修辞学」:トドロフ「記憶の用法」を読む
- 配布資料(PDF) 【履修者限定】
- 補助資料(PDF) 【履修者限定】
- 講義資料(PDF)
私たちは、つねに喪失したものを覚えている存在である。記憶は喪を考える
上で重要な要素である。
またそれは共同体の紐帯とものなりうる。過去の記憶と共同性の問題におい
て喪の問題を考察する。


第05回2008/10/29 「喪の修辞学」:トドロフ「記憶の用法」を読む (2)
- 講義資料(PDF)
- 中間レポート課題(PDF)
失恋という体験は、他者との関係を考える上できわめて本質的な問題を含ん
でいる。他者を失うこ
との否認、受け入れ、そして愛する対象への忘却がどのように表象されてい
るのかを検討し、文学
的ディスクールにおける喪の作業の道程を考える。





第06回2008/11/05 「喪の修辞学」:トドロフ「記憶の用法」を読む (3)/プルースト「逃げ去ったアルベルチーヌ」を読む(1)
- 補助資料(PDF) 【履修者限定】
- 講義資料(PDF)
歴史的な災厄の中で多くの人が死ぬ時、その人々は往々にして犠牲者として
ひとくくりにされる運命にある。その中で一人一人の個別性はどのようにし
て救い出すことができるのか、個人の記憶と表象の問題を考える。


第07回2008/11/12 「喪の修辞学」:プルースト「逃げ去ったアルベルチーヌ」を読む(2)/近親者の死の表象(1)
- 補助資料(PDF) 【履修者限定】
- 補助資料2(PDF) 【履修者限定】
- 講義資料(PDF)
私たちは、近親者の死を体験したとき、それをどのように表そうとするの
か。かけがえのない存在の表象の難しさについて考える。


第08回2008/11/26 「喪の修辞学」:近親者の死の表象(2)
- 講義資料(PDF)
- 配布資料(PDF) 【履修者限定】
私たちは、近親者の死を体験したとき、それをどのように表そうとするの
か。かけがえのない存在の表象の難しさについて考える。


第09回2008/12/03 「喪の修辞学」:近親者の死の表象(3)/喪の儀式・死者・共同性(1)
- 講義資料(PDF)
未曾有の民族大殺戮であったホロコーストはしばしば未曾有であるがゆえ
に、「表象不可能」と言われる。この「不可能性」がはらむ言語表象の問題
について考える。


第10回2008/12/10 喪の儀式・死者・共同性(2)/戦争と喪-ホロコースト・ベトナム・日本(1)
- 補助資料(PDF) 【履修者限定】
- 補助資料2(PDF) 【履修者限定】
- 講義資料(PDF)
同じ歴史的事件を表象するにしても文学と歴史には微妙な差異がある。ディ
スクールと修辞の問題から、歴史叙述について考察する。


第11回2008/12/17 戦争と喪-ホロコースト・ベトナム・日本(2)
- 講義資料(PDF)
歴史は過去を対象とする。その意味はすでに「不在」となったものについ
て、いかに観察の対象を定め、分析・解釈をしていくかということである。
この歴史における現在と過去の関係について考えていく。


第12回2009/01/07 「喪の修辞学」 :物語・体験・歴史-喪の体験における個と共同の問題
- 授業資料(PDF) 【履修者限定】
- 最終レポート課題(PDF)
- 講義資料(PDF)
喪失するのは、他者の存在だけではない。故郷、言語、伝統など自分の所属
を明らかにするものをはぎとられた人々もいる。そうした文化事象の喪失と
表象について考える。


第13回2009/01/14 「喪の修辞学」 :生者と死者の関係をめぐって-喪の体験はどこまで広がりうるか?
- 参考資料(PDF) 【履修者限定】
- 参考資料2(PDF) 【履修者限定】
- 講義資料(PDF)
これまでの授業を振り返り、喪という他者の喪失の契機が、人間の生きる根
拠へどのように変貌するのか、その変貌における言語の役割を考える。



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