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国際比較法制論

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科目名国際比較法制論 [ シラバス ]


「イスラーム法 (シャリーア・イスラーミーヤ)」 について、 日本法あるいは西欧法との比較を念頭に置きながら、 その一般的な性質、 法源、 個々の法領域、 歴史などを紹介する。 イスラーム法は、 10億をゆうに越えるとされるイスラーム教徒の法であり、 国民国家あるいは主権国家を基本的な構成単位とすることなしに成立する法秩序であって、 民族や人種あるいは習慣や伝統の違いを乗り越える枠組みを有してさえいる。 したがって、 イスラーム法についての正しい認識は、 世界の5〜6人にひとりが属するイスラーム教徒の共同体およびその法のありように対する理解を正すばかりでなく、 全地球規模での公益を公平かつ公正に分配することが求められるこれからの国際社会の法を構築を考える上でも欠かすことができない。 アラビヤ語の専門用語の紹介・解説も積極的に行ないながら、 現代を代表するムスリム法学者の見解に依拠しつつイスラーム法の世界を概観したい。


担当者 奥田 敦
授業期間2008年秋学期 火曜日4時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


授業ビデオとマテリアル
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第01回2008/09/30 イスラーム法への招待
- レジュメ(PDF)
なぜ、イスラーム法なのか。現実からの観察では捉えることの難しいイスラ
ーム法を理解するための基本的な枠組みを提示しながら、イスラーム法研究
の必須性と必要性を明らかにする。


第02回2008/10/07 シャリーア、フィクフ、カーヌーン、フクム
- レジュメ(PDF)
アラビヤ語で「法」を表す4つの言葉、シャリーア、フィクフ、カーヌーン、
フクムについて、それぞれの語義を明らかにするとともに、アッラーを立法
者とするシャリーアとはいかなる法なのかを考察する。


第03回2008/10/14 イスラーム法の法源(1)
- レジュメ(PDF)
イスラーム法の構造上の特質に、法源論がある。聖典クルアーンと預言者ム
ハンマドの言行であるスンナを不易不動の法源とする法の構造を明らかにす
る。


第04回2008/10/21 イスラーム法の法源(2)/イジュティハードの必要性(1)
- レジュメ(PDF)
シャリーアに適った法発見の努力たるイジュティハードの構造的な必須性に
ついて考えるとともに、クルアーン、スンナのほか、イジュマーア、キヤー
スなど人間の側が法発見の際に用いる個々の法源について紹介する。


第05回2008/10/28 イジュティハードの必要性(2)/法の一般的目的(1)
- レジュメ(PDF)
イジュティハードの際に欠かすことのできない、シャリーアは何を実現しよ
うとしているのかという法の一般的目的について、その具体的内容である
「福利」の概念を紹介しながら考察する。


第06回2008/11/04 法の一般的目的(2)
イスラーム法とは何かをその一般的性質から明らかにする必要性を明らかに
するととに、その第1の特質である「天啓性」について考える。


第07回2008/11/11 シャリーアの一般的特質(1)
- レジュメ(PDF)
「倫理性」「事実性」について紹介する。


第08回2008/12/02 シャリーアの一般的特質(2)
- レジュメ(PDF)
「人道性」「調和性」「包括性」について紹介する。


第09回2008/12/09 シャリーアの一般的特質(3)
- レジュメ(PDF)
礼拝、喜捨、斎戒、巡礼といった、アッラーの僕としての行為である「イバ
ーダート」について社会的効用を中心に考察する。


第10回2008/12/13 シャリーアの一般的特質(4)/イスラーム法の諸領域(1)
所有権、契約のシャリーア的基本を紹介するとともに、婚姻、相続などイス
ラーム諸国において現行法としても取り入れられている法領域についても紹
介する。


第11回2009/01/06 イスラーム法の諸領域(2)/ イスラーム金融の基礎をシャリーアから考える
- レジュメ(PDF)
シャリーアにおける、刑法、国際法、統治に関する法にかんしてその基本的
な原則を明らかにするとともに、イスラーム圏における現行憲法とイスラー
ム法の関係についても考える。


第12回2009/01/17 イスラーム法における人と人権
- レジュメ(PDF)
イスラーム法における人間像を西側の法における人間像と比較しながら、イ
スラームにおける人権について考える。


第13回2009/01/20 イスラーム法の現代的課題
- レジュメ(PDF)
法と現実の乖離、イジュティハードの停滞、混乱などイスラーム法が抱える
問題を指摘しながら、グローバル化時代の法としてのシャリーアのあり方を
展望する。



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