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地域と社会(欧州・CIS)

お知らせ


科目名地域と社会(欧州・CIS) [ シラバス ]


20世紀に衰えたヨーロッパは、自らの歴史への反省から出発して、今やすっかり息を吹き返している。歴史的な諸国民国家の重み、EUをはじめとする国際的ネットワークの多層的な存在、多彩で質の高いヒューマン・リソース、整備された教育システム、多言語・多文化の隣接・共存・交流など、さまざまな強みを持つヨーロッパが、社会や地域の統合を進め、多様性と普遍性を分節化してゆく様子は興味深く、グローバリゼーションの時代における人類の共生を展望する上でも参考になる。
 この授業では、現代欧州のドイツ社会、フランス社会に光を当てる。ドイツ社会を扱う部分では、都市、環境、言語などに関する政策に、フランス社会を扱う部分では、ナショナル・アイデンティティーや社会統合の問題に注目する。その上で、ヨーロッパ全体に目を転じ、欧州統合のヴィジョンと現実を、数世紀にわたる歴史のスパンに中に捉えようと試みる予定である。


担当者 平高 史也堀 茂樹
授業期間2008年春学期 月曜日2時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


授業ビデオとマテリアル
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第01回2008/04/14 導入 
現代ヨーロッパの核としてのドイツとフランスについての概説


第02回2008/04/21 ドイツ社会への視線(1):ドイツとはどんな国か
歴史的・地政学的なパースペクティブからドイツ語圏の社会を紹介する。


第03回2008/04/28 ドイツ社会への視線(2):ドイツ語人とはだれか
ドイツ国内に多い移民に対する政策(特に言語政策)を取り上げ、「ドイツ
人とはだれか」というテーマに迫る。


第04回2008/05/12 ドイツ社会への視線(3):戦後ドイツの歩み
都市と交通、環境問題などを取り上げ、現代ドイツが新たなる社会問題にど
のように取り組んでいるかを探る。


第05回2008/05/19 ドイツ社会への視線(4):ドイツのまちづくり
ヨーロッパ統合の精神をドイツ語圏からとらえる。


第06回2008/05/26 フランス社会への視線(1):フランスの国籍法とその歴史
フランスの国籍法を、歴史的・地政学的なパースペクティブの中で、日本を
含む他国と比較しつつ紹介する。その上で、フランス人におけるナショナ
ル・アイデンティティの在り方を探る。


第07回2008/06/09 フランス社会への視線(2):ネーションとは何か?
典型的な近代国民国家フランスにおいて、ネーションはどう定義されるの
か。ここで紹介するD・シュナペールのネーション論は、B・アンダーソン
のネーション論に決定的に影響されている日本の国民国家観に一石を投じる
だろう。


第08回2008/06/16 フランス社会への視線(3):ライシテとは何か?
フランスの共和国原理はやや「教条的な」理解の中で礼賛されたり敵視され
たりしている気味がある。フランス流「共生」の鍵ともいえる「ライシテ」
の原則を、英米や日本と比較しながら紹介する。


第09回2008/06/23 フランス社会への視線(3):ライシテとは何か?/ヨーロッパへの視線(1):欧州世界の誕生
フランス共和国は個々人の法の前での平等を貫く普遍主義を原則としている
が、チャンスの平等を実現するために米国流の「アファーマティブ・アクシ
ョン」を導入すべきだろうか、という点を検討する。 


第10回2008/06/30 ヨーロッパへの視線(1): 欧州世界の誕生
世界史的実験とも言われる地域統合を推し進める欧州であるが、欧州とはど
のような地域だろうか。そしてどのようにして生まれたのだろうか。欧州の
地理的境界を巡る問題を歴史の中から紐解いていく。


第11回2008/07/07 ヨーロッパへの視線(2):欧州統合論の誕生−中世から近世−
欧州統合は多くの王侯貴族、政治家、歴史家、思想家によって行く度も主張
されてきた。なぜ欧州は統合されねばならないと考えられたのか。欧州統合
はいかなる目的だったのか。歴史的背景を振り返りつつ、さまざまな欧州統
合論を紹介する。


第12回2008/07/14 ヨーロッパへの視線(3):欧州統合論の誕生 ― 近代から現代へ ―
前回に引き続き、さまざまな欧州統合論を紹介する。20世紀、主権国家の対
立はついに世界大戦の勃発につながっていく。しかしそのような悲劇に直面
することによって欧州は真剣に統合の実現へ向けて動き出すことになった。



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