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地域と社会(米州)

お知らせ


科目名地域と社会(米州) [ シラバス ]
http://web.sfc.keio.ac.jp/~llamame/index.php?id=72

南北アメリカ大陸は広大で、多様性に富む地域である。北はアングロアメリカ、南はラテンアメリカ、さらに後者は、先住民との混血が進んだ地域=インディオ的ラテンアメリカ、先住民を排除した地域=ヨーロッパ的ラテンアメリカ、先住民を抹殺し、アフリカからの奴隷とヨーロッパが混淆した地域=カリブ海地域に分けることができる。だが、近年はグローバリゼーションの進展にともなって、地域統合や移民による接触・交流・摩擦が高まっている。そこで本科目では、グローバル化時代の均質化や格差化によってもたらされている当該地域社会の問題や矛盾そして未来への可能性を、映像および担当者の体験を交えて紹介、議論する。


担当者 山本 純一
授業期間2010年秋学期 木曜日4時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


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第01回2010/09/30 第1クール グローバリゼーションとラテンアメリカとアメリカ合衆国 - アメリカ大陸にとってのグローバリゼーションと南米左派政権
- 講義資料(PPT)
授業の進め方をオリエンテーションしたのち、私たちが生きている時代の文
脈と考えられるグローバリゼーションとネオリベラリズム、さらにはこのネ
オリベラリズムに反対している南米左派政権について論ずる。
参考映像:「新大陸征服の野望」
参考文献:
 西川長夫(編)『ラテンアメリカからの問いかけ―ラス・カサス、植民地
支配からグローバリゼーションまで』人文書院、2000年
E・オゴルマン(青木芳夫訳)『アメリカは発明された―イメージとしての
1492年』日本経済評論社、1999年
E・ガレアーノ(大久保光夫訳)『収奪された大地―ラテンアメリカ500年』
藤原書店、1991年
トドロフ、ツヴェタン(1986)『他者の記号学――アメリカ大陸の征服』
(及川・大谷・菊地訳)法政大学出版局
遅野井茂雄・宇佐見耕一編『21世紀ラテンアメリカの左派政権:虚像と実
像』アジア経済研究所、2008年
伊藤千尋『反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO!』集英社新書、2007
年
吾郷健二『グローバリゼーションと発展途上国』コモンズ、2003年
内橋克人・佐野誠編『ラテン・アメリカは警告する―「構造改革」日本の未
来』新評論、2005年
後藤道夫『収縮する日本型<大衆社会>――経済グローバリズムと国民の分
裂』旬報社、2001年
ジョヴァンニ・アリギ『長い20世紀―資本、権力、そして現代の系譜』作品
社、2009年
二宮厚美『現代資本主義と新自由主義の暴走』新日本出版社、1999年
橋本努『帝国の条件―自由を育む秩序の原理』弘文堂、2007年
ハーヴェイ、デヴィッド『新自由主義――その歴史的展開と現在』(渡辺治
監訳)作品社、2007年
山本純一『メキシコから世界が見える』集英社新書、2004年
A・G・フランク(山下範久訳)『リオリエント―アジア時代のグローバ
ル・エコノミー』藤原書店、2000年
西川長夫『増補 国境の越え方――国民国家論序説』平凡社、2001年
A・アパデュライ(門田健一訳)『さまよえる近代―グローバル化の文化研
究』平凡社、2004年
J・トムリンソン(片岡信訳)『グローバリゼーション―文化帝国主義を超え
て』青土社、2000年
―――(片岡信訳)『文化帝国主義』青土社、1997年
G・リッツァ(正岡寛司訳)『マクドナルド化する社会』早稲田大学出部、
1999年
―――『マクドナルド化の世界―そのテーマは何か?』早稲田大学出版部、
2001年
S・ハンチントン(坪郷實他訳)『第三の波―20世紀後半の民主化』三嶺書
房、1995年
梶田孝道(編)『第2版国際社会学―国家を超える現象をどうとらえるか』
名古屋大学出版会、1996年
R・ロバートソン(阿部美哉訳)『グローバリゼーション―地球文化の社会理
論』東京大学出版会、1997年
S・サッセン(伊豫谷登士翁訳)『グローバリゼーションの時代―国家主権の
ゆくえ』平凡社、1999年


第02回2010/10/07 帝国としての米国とラテンアメリカ
- 講義資料(PPT)
  米国の「裏庭」といわれるラテンアメリカとの関連で、「民主主義と自
由の国」アメリカがなぜ他国を侵略するのか、その歴史を概観する。
 参考文献:
ジン、ハワード『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史(上)
(下)』あすなろ書房、2009年
グリンデJr&ジョハンセン『アメリカ建国とイロコイ民主制』(星川淳訳)
みすず書房、2006年
生井英孝『興亡の世界史第19巻 空の帝国 アメリカの20世紀』講談社、
2006年
  ヴァラダン『自由の帝国―アメリカン・システムの世紀』(伊藤剛ほか
訳)NTT出版、2000年
小倉英敬『侵略のアメリカ合州国史―<帝国>の内と外』新泉社、2005年
  高橋章『アメリカ帝国主義成立史の研究』名古屋大学出版会、1999年
  中野聡『歴史経験としてのアメリカ帝国―米比関係史の群像』岩波書
店、2007年
  ネグリ&ハート『<帝国>―グローバル化の世界秩序とマルチチュード
の可能性』(水嶋一憲ほか訳)以文社、2003年
  パニッチ&ギンディン『アメリカ帝国主義とはなにか』(渡辺雅男訳)
こぶし書房、2004年
山本吉宣『「帝国」の国際政治学―冷戦後の国際システムとアメリカ』東信
堂、2006年
コリン・クラウチ『ポスト・デモクラシー』青灯社、2007年


第03回2010/10/14 第1クールの小括
- 講義資料(PPT)
受講者のリアクションペーパーをもとに、質疑応答・議論する。


第04回2010/10/21 【塾内限定公開】第2クール 米国と日本の関係:対テロ戦争 - 象徴となったイスラエル、汚れ仕事に奔走する日本(予定)
- 小田切氏参考資料1(PDF) 【履修者限定】
- 小田切氏参考資料2(PDF) 【履修者限定】
- 小田切氏参考資料3(PDF) 【履修者限定】
特別講師(予定):小田切拓氏(フリージャーナリスト)
かつて欧米社会の最下層として、ホロコーストの悲劇にも見舞われたユダヤ
人が、
軍事占領を続けているにも関わらず、欧米では「テロの犠牲者」として揺る
ぎない
立場に収まった。一方、欧米ではない日本は、アメリカの意のままに危険な
中東
政策を強行している。しかし一向に地位は上がらない日本は、西側社会の
最下層になったようだ。
なぜ日本が利用され、その認識がないのか。最近10年の、アメリカとイス
ラエルの関係の変化から紐解く。
参考文献:
  ロイ、サラ『ホロコーストからガザへ―パレスチナの政治経済学』(岡
真理・小田切拓・早尾貴紀編訳)青土社、2009年


第05回2010/10/28 【塾内限定公開】アメリカ―戦争する国の人びと取材レポート〜若者たちの選択(予定)
- プレス(PDF)
特別講師(予定):影山あさ子氏(フリージャーナリスト。ドキュメンタリ
ー映画「アメリカばんざい―crazy as usual」「One shot to kill」インタ
ビュアー・製作者)
在日米軍基地でも、兵士のほとんどは、20歳そこそこの若者たち。アメリカ
は戦時下の国。戦場へ行くと知りながら、なぜ若者たちは軍隊を志すのか。
戦争へ行った、かつての若者たちは、その後どうなったのか。取材映像を交
え、報告する。
 参考文献・映像:
 映画「One shot to kill」
 映画「アメリカばんざい crazy as usual」
 映画「アメリカ―戦争する国の人びと」
 映画「Marines Go Home―辺野古・梅香里・矢臼別」
  雨宮処凛『生きさせろ! 難民化する若者たち』太田出版、2007年 
  梅林宏道『在日米軍』岩波新書、2002年


第06回2010/11/04 第2クールの小括
- 講義資料(PPT)
- 配布資料(PDF) 【履修者限定】
受講者のリアクションペーパーをもとに、質疑応答・議論する。


第07回2010/11/11 第3クール ラテンアメリカの社会問題と革命家 - ゲバラは死なない
- 講義資料(PPT)
 ロバート・レッドフォードがプロデュースした映画『モーターサイクル・
ダイアリーズ』とスティーブン・ソダバーグ監督『チェ:28歳の革命』『チ
ェ:39歳別れの手紙』を題材に、神話化されたゲバラとその実像を考える。
参考映像と参考文献:
『モーターサイクル・ダイアリーズ』
『チェ:28歳の革命』『チェ:39歳別れの手紙』
太田昌国『ゲバラを脱神話化する』現代企画室、2000年
エルネスト・チェ・ゲバラ『モーターサイクル・ダイアリーズ』(棚橋加奈
江訳)角川文庫、2004年
エルネスト・チェ・ゲバラ『ゲバラ日記』(高橋正訳)角川文庫、1999年
戸井十月『チェ・ゲバラの遥かな旅』集英社、2004年
三好徹『チェ・ゲバラ伝』原書房、2001年


第08回2010/11/25 マルコス副司令官の夢
- 講義資料(PPT)
新自由主義(市場原理主義)的グローバリゼーションに反対し、先住民の権
利と文化の擁護、自由・民主主義・正義を求めて武装蜂起したサパティスタ
国民解放軍の理念と活動を、その指導者であるマルコス副司令官の言動から
読み解く。
参考映像と参考文献:「Zapatista」「メキシコのゲリラ」
Henck, Nick, Subcommander Marcos: The Man and the Mask, Duke Univ. 
Press: Durham and London, 2007
山本純一『インターネットを武器にした<ゲリラ>――メキシコ・サパティ
スタ国民解放軍の闘争と言説に関する一研究』慶應義塾大学出版会、2002年
山本純一『メキシコから世界が見える』集英社新書、2004年
山本純一「サパティスタの挑戦――反グローバリズム・新ナショナリズム・
脱国家ローカリズム」『ラテンアメリカ・レポート』2003年第20巻第2号、ア
ジア経済研究所
山本純一「社会運動とインターネット――サパティスタ運動に関する論争を
めぐって」梅垣理郎編『総合政策学の最先端 第Ⅲ巻』慶應義塾大学出版
会、2003年
山本純一「<帝国>に抗するサパティスタ――マルチチュードの可能性」
『神奈川大学評論』第45号、2003年7月
「山本純一の視点」(http://web.sfc.keio.ac.jp/~llamame/viewpoint/)
崎山政毅『サバルタンと歴史』青土社、2001年
 サパティスタ民族解放軍(太田昌国・小林致広編訳)『もう、たくさん
だ!――メキシコ先住民
蜂起の記録1』現代企画室、1995年
G.ロビラ著・柴田修子訳『メキシコ先住民女性の夜明け』日本経済評論社、
2005年
マルコス/イボン・ル・ボ著・佐々木真一訳『サパティスタの夢』現代企画
室、2005年


第09回2010/12/02 第3クールの小括
- 講義資料(PPT)
受講者のリアクションペーパーをもとに、質疑応答・議論する。


第10回2010/12/09 第4クール 日本とラテンアメリカ - ラテンアメリカと日本を結ぶフェアトレード(予定)
- 講義資料(PPT)
日本とラテンアメリカのフェアトレードの課題や可能性を論じ、望ましい国
際関係のあり方を考える。
参考文献:
池上甲一「拡大するフェアトレードは農産物貿易を変えるか――その意義と
パースペクティブ」『農業と経済』2004年4月号、6−17頁。
臼井隆一郎『コーヒーが廻り 世界史が廻る』中公新書,1992年
オックスファム・インターナショナル『コーヒー危機――作られる貧困』
(日本フェアトレード委員会
訳・村田武監訳)筑波書房、2003年
辻村英之『コーヒーと南北問題――「キリマンジャロ」のフードシステム』
日本経済評論社、2004年
ブラウン、マイケル・バラット(青山薫、市橋秀夫訳)『フェアトレード―
−公正なる貿易を求めて』
新評論、1998年
ペンダーグラスト、マーク(樋口幸子訳)『コーヒーの歴史』河出書房新
社、2002年
山本純一『メキシコから世界が見える』集英社新書、2004年
  山本純一「コーヒーのフェアトレードの可能性と課題――メキシコ・チ
アパス州の2つの生産者協同
	組合を事例として」野村・山本編(2006)所収
  山本純一「開発支援とフェアトレードにおける中間組織の役割―FTPの活
動を事例として」田島英一・山本純一編『協働体主義』慶應義塾大学出版
会、2009年


第11回2010/12/16 ラテンアメリカへの日系移民、そして移民からデカセギへ
- 講義資料(PPT)
戦前、国策としての「口減らし」のため、南米への日系移民がたどった苦難
の道や日系移民社会内部における差別・対立の諸相を点描したのち、彼らの
子孫が「デカセギ」として滞在する現代日本における共生の問題を考える。
参考映像と参考文献:NTV(1997)「出稼ぎ」
伊豫谷登士翁『グローバリゼーションと移民』有信堂、2001年
大串和雄「フジモリ問題をめぐる10の疑問」『日刊ベリタ』、2002年
遅野井茂雄『現代ペルーとフジモリ政権』アジア経済研究所、1995年
小林忠太郎『ドミニカ移住の国家犯罪――移民という名の偽装「海外派
兵」』八月書館、2004年
萱野稔人『国家とはなにか』以文社、2005年
村上勇介『フジモリ時代のペルー――救世主を求める人々、制度化しない政
治』平凡社、2004年
増田義郎・柳田利夫『ペルー 太平洋とアンデスの国――近代史と日系社
会』中央公論新社、1999年
柳田利夫編著『リマの日系人――ペルーにおける日系社会の多角的分析』明
石書店、1997年
柳田利夫編『ラテンアメリカの日系人――国家とエスニシティ』慶應義塾大
学出版会、2002年
山脇千賀子「人の移動・国家・生活の論理」清水透編著『ラテンアメリカ―
―統合圧力と拡散のエネルギー』大月書店、1999年
若槻泰雄『外務省が消した日本人――南米移民の半世紀』毎日新聞社、2001
年
渕上英二『日系人証明』新評論、1995年
花崎皋平『増補 アイデンティティと共生の哲学』平凡社、2001年
伊豫谷登士翁『グローバリゼーションと移民』有信堂、2001年
Alvaro Del Castillo, Los Peruanos en Japón, 現代企画室、1999年


第12回2011/01/06 第4クール小括(書評・映画評の提出締切日)
- 講義資料1(PPT)
受講者のリアクションペーパーをもとに、質疑応答・議論する。


第13回2011/01/13 優秀書評・映画評のプレゼンテーションと講評(授業評価・改善案の提出締切日)
- 講義資料(PPT)
優秀と認められた書評もしくは映画評を提出した学生諸君に10分程度のプレ
ゼンテーションをお願いします。担当者からは全体および優秀作品について
の講評をします。



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