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メディアの変遷と未来

お知らせ


科目名メディアの変遷と未来 [ シラバス ]


15世紀にもたらされたグーテンベルクの活版印刷技術は、メディアの歴史を切りひらく革命的なイノベーションでした。活版印刷技術がなければ、ルターの宗教改革が広範囲にわたって大きな力を持つことはなかったでしょう。さらに18世紀後半から始まった産業革命は、印刷とメディアの影響力に拍車をかけ、人々の意識と習慣にあらたな変化をもたらします。第二次世界大戦後の印刷メディアは、政治、経済、文化の原動力、あるいは舵取りとしても機能しました。そして20世紀末に登場したインターネットによって、メディアの歴史はグーテンベルク以来550年以上にも及ぶ紙媒体と人間の関係を大きく変える新たな時代に入りました。印刷メディアは消滅するのか、何が変わり、何が変わらないのか。世界の成り立ちを左右する可能性を含んだものとしてのメディアの歴史、その本質を考えます。


担当者 松家 仁之
授業期間2013年春学期 水曜日4時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


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第01回2013/04/10 リテラシーとオーラリティ(本講義の概要)
- 講義資料(PDF)
紙を媒体とするメディアの歴史をふりかえるとき、「書き言葉」の誕生は、
メディアの誕生と同義といっていい「事件」だった。「書き言葉」(リテラ
シー)と「話し言葉」(オーラリティ)を分けるものとは何だろう。

第02回2013/04/17 書き言葉の誕生と脳
- 講義資料(PDF)
「話し言葉」の段階から、「いつでも」「どこでも」参照可能な「書き言
葉」が発明されたとき、人間の脳ではどのようなシステムの組み替えが起こ
ったのか。人間はなぜ「書き言葉」を必要としたのだろう。

第03回2013/04/24 紙と12世紀ルネサンス
- 講義資料(PDF)
中国からアラビア経由でヨーロッパに伝わった紙は、どのように生まれたの
か。ヨーロッパにさきがけてアラビアで展開した12世紀ルネサンスをふりか
えりながら、活版印刷誕生を準備した「紙の発明」を概観する。

第04回2013/05/01 活版印刷の誕生
- 講義資料(PDF)
15世紀半ばにグーテンベルクが発明したとされる活版印刷は、どのような時
代背景のもとに登場したのだろう。読み解くキーワードは、「コイン」、
「ワイン」、「ユダヤ」、「ペスト」、「聖書」。

第05回2013/05/08 書物のかたち
- 講義資料(PDF)
巻物が小冊子に、小冊子が書物になった。書物という「かたち」はどのよう
にして生まれたのか。書物が「書き言葉」の広がりをどのように変えたのだ
ろうか。

第06回2013/05/15 商品としての書物
- 講義資料(PDF)
書物はいつから商品として売り買いされるようになったのか。出版社や書店
はどのようにして始まったのか。部数は? 印税は? 著作権は? 書物を
めぐる経済の起源。

第07回2013/05/22 宗教を動かすもの
- 講義資料(PDF)
教会の堕落は「ある印刷物」の流通から始まった。ルターの宗教改革もま
た、印刷物としての聖書の流通がなければ、大きな力を持ち得なかっただろ
う。宗教に印刷物が果たした役割について考える。

第08回2013/05/29 ルネサンスと出版業
- 講義資料(PDF)
出版業が一大産業として一世を風靡した都市リヨンでは、その後、出版業は
潮を引くように衰退してゆく。それはなぜだったのか。キーワードは、「国
境」、「流通」、「経済」、「宗教改革」、「感染症」。

第09回2013/06/05 国家を生んだ書物
- 講義資料(PDF)
16世紀までは「国語」という概念はなかった。近代国家の誕生には「国語」
と「国民文学」の誕生が不可欠であった。資本主義の発達を背景に、出版物
はいかにしてナショナリズムを誕生させたのだろうか。

第10回2013/06/12 産業革命と新聞
- 講義資料(PDF)
印刷物は「宗教」や「国家権力」に利用されると同時に、排撃もされてき
た。産業革命による輪転印刷機の発明と鉄道網の整備によって、印刷メディ
アである「新聞」が拡大し、言論の自由を求め始める過程を検証する。

第11回2013/06/26 読む大衆の出現
- 講義資料(PDF)
印刷物は識字率の向上に貢献し、識字率の向上は、大衆文化と大衆ジャーナ
リズムを生んだ。産業革命で潤う先進国に、本や雑誌、新聞を読む大衆が出
現する。19世紀パリの「TSUTAYA現象」を見てみよう。

第12回2013/07/03 新聞と消費社会の誕生
- メディアの変遷と未来第12回
19世紀の新聞は、産業革命後の消費社会の誕生とその進展に大きな役割を果
たす。フランスの新聞王の生涯と業績を追いながら、権力としての新聞、娯
楽としての新聞、広告媒体としての新聞を検証する。

第13回2013/07/10 戦後日本の印刷メディア+ウェブは何を変えてゆくか
- 講義資料(PDF)
1950年代から始まった雑誌の隆盛は、高度経済成長とパラレルの部数拡大と
広告収入の増大をもたらした。出版社は雑誌でうるおい、社員を増やし、拡
大路線を進んだ。バブル崩壊の前後で何が変わったのか。
ウェブや電子書籍の普及は、国家や宗教を、消費や文化を、どこへ運んでゆ
くのだろうか。ウェブ時代における書き言葉のゆくえを考える(この回で、
全体のまとめも行います)。

第14回2013/07/17 ゲストを迎えて
- 講義資料
現役で活躍する編集者をゲストに迎えて、出版界が直面する問題やこれから
の可能性について聞く。質疑応答の時間あり。


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