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地域と社会(米州)

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科目名地域と社会(米州) [ シラバス ]


南北アメリカ大陸は広大で、多様性に富む地域である。北はアングロアメリカ、南はラテンアメリカ、さらに後者は、先住民との混血が進んだ地域(インディオ的ラテンアメリカ)、先住民を排除した地域(ヨーロッパ的ラテンアメリカ)、先住民を抹殺し、アフリカからの奴隷とヨーロッパが混淆した地域(カリブ海地域)に分けることができる。だが、近年はグローバリゼーションの進展にともなって、地域統合や移民による接触・交流・摩擦が高まっている。そこで本科目では、グローバル化時代の均質化や格差化によってもたらされている当該地域社会の問題や矛盾そして未来への可能性を、映像および担当者の体験を交えて紹介、議論する。


担当者 山本 純一
授業期間2014年秋学期 木曜日4時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


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第01回2014/09/25 グローバリゼーションと米州
- 講義資料(PPT)
- 履修課題(PDF) 【履修者限定】
人類の歴史を概観したのち、私たちが生きている時代の文脈と考えられるグ
ローバリゼーションとネオリベラリズム(新自由主義)について、米州に言
及
しながら論ずる。
参考映像:「新大陸征服の野望」
参考文献:
  柄谷行人『世界史の構造』岩波書店、2010年
  柄谷行人『「世界史の構造」を読む』インスクリプト、2011年
 J・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄 (上)(下)』草思社、2000年
西川長夫(編)『ラテンアメリカからの問いかけ―ラス・カサス、植民地支
配
からグローバリゼーションまで』人文書院、2000年
E・オゴルマン(青木芳夫訳)『アメリカは発明された―イメージとしての
1492
年』日本経済評論社、1999年
E・ガレアーノ(大久保光夫訳)『収奪された大地―ラテンアメリカ500年』
藤
原書店、1991年
トドロフ、ツヴェタン(1986)『他者の記号学――アメリカ大陸の征服』
(及
川・大谷・菊地訳)法政大学出版局
遅野井茂雄・宇佐見耕一編『21世紀ラテンアメリカの左派政権:虚像と実
像』
アジア経済研究所、2008年
伊藤千尋『反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO!』集英社新書、2007
年
吾郷健二『グローバリゼーションと発展途上国』コモンズ、2003年
内橋克人・佐野誠編『ラテン・アメリカは警告する―「構造改革」日本の未
来』新評論、2005年
後藤道夫『収縮する日本型<大衆社会>――経済グローバリズムと国民の分
裂』
旬報社、2001年
ジョヴァンニ・アリギ『長い20世紀―資本、権力、そして現代の系譜』作品
社、2009年
二宮厚美『現代資本主義と新自由主義の暴走』新日本出版社、1999年
橋本努『帝国の条件―自由を育む秩序の原理』弘文堂、2007年
ハーヴェイ、デヴィッド『新自由主義――その歴史的展開と現在』(渡辺治
監
訳)作品社、2007年
山本純一『メキシコから世界が見える』集英社新書、2004年
A・G・フランク(山下範久訳)『リオリエント―アジア時代のグローバ
ル・
エコノミー』藤原書店、2000年
西川長夫『増補 国境の越え方――国民国家論序説』平凡社、2001年
A・アパデュライ(門田健一訳)『さまよえる近代―グローバル化の文化研
究』
平凡社、2004年
J・トムリンソン(片岡信訳)『グローバリゼーション―文化帝国主義を超え
て』青土社、2000年
―――(片岡信訳)『文化帝国主義』青土社、1997年
G・リッツァ(正岡寛司訳)『マクドナルド化する社会』早稲田大学出部、
1999年
―――『マクドナルド化の世界―そのテーマは何か?』早稲田大学出版部、
2001年
S・ハンチントン(坪郷實他訳)『第三の波―20世紀後半の民主化』三嶺書
房、
1995年
梶田孝道(編)『第2版国際社会学―国家を超える現象をどうとらえるか』
名
古屋大学出版会、1996年
R・ロバートソン(阿部美哉訳)『グローバリゼーション―地球文化の社会理
論』東京大学出版会、1997年
S・サッセン(伊豫谷登士翁訳)『グローバリゼーションの時代―国家主権の
ゆ
くえ』平凡社、1999年


第02回2014/10/02 知られざる米国史と日本の対米従属
- 第2回講義資料(PPT) 【履修者限定】
- 配布資料1(PDF) 【履修者限定】
- 配布資料2(PDF) 【履修者限定】
米国の「裏庭」といわれるラテンアメリカ、そして日本との関連で、「民主
主
義と自由の国」アメリカがなぜ他国を侵略するのか、従属させるのか、その
歴
史を概観する。
 
参考映像:オリバー・ストーン「もう一つのアメリカ史」
参考資料:
ストーン&カズニック『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史
 
第1巻2つの世界大戦と原爆投下』早川書房、2013年
ジン、ハワード『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史(上)
(下)』あすなろ書房、2009年
グリンデJr&ジョハンセン『アメリカ建国とイロコイ民主制』(星川淳訳)
み
すず書房、2006年
生井英孝『興亡の世界史第19巻 空の帝国 アメリカの20世紀』講談社、
2006年
  ヴァラダン『自由の帝国―アメリカン・システムの世紀』(伊藤剛ほか
訳)NTT出版、2000年
小倉英敬『侵略のアメリカ合州国史―<帝国>の内と外』新泉社、2005年
  高橋章『アメリカ帝国主義成立史の研究』名古屋大学出版会、1999年
  中野聡『歴史経験としてのアメリカ帝国―米比関係史の群像』岩波書
店、
2007年
  ネグリ&ハート『<帝国>―グローバル化の世界秩序とマルチチュード
の
可能性』(水嶋一憲ほか訳)以文社、2003年
  パニッチ&ギンディン『アメリカ帝国主義とはなにか』(渡辺雅男訳)
こ
ぶし書房、2004年
山本吉宣『「帝国」の国際政治学―冷戦後の国際システムとアメリカ』東信
堂、2006年
コリン・クラウチ『ポスト・デモクラシー』青灯社、2007年
白井聡『永続敗戦論―戦後日本の核心』太田出版、2013年


第03回2014/10/09 第1クールの小括
受講者のリアクションペーパーをもとに、質疑応答・議論する。


第04回2014/10/16 言説分析とは何か:サパティスタのテクストを事例として
- 講義資料(PPT)
- 参考資料(1) 【履修者限定】
- 参考資料(2) 【履修者限定】
拙著『インターネットを武器にした<ゲリラ>』をもとにして、言説分析に
つ
いて論ずる。
 参考映像:「メキシコのゲリラ」
 参考資料:
 山本純一『インターネットを武器にした<ゲリラ>――メキシコ・サパテ
ィス
タ国民解放軍の闘争と言説に関する一研究』慶應義塾大学出版会、2002年
山本純一『メキシコから世界が見える』集英社新書、2004年
山本純一「サパティスタの挑戦――反グローバリズム・新ナショナリズム・
脱国
家ローカリズム」『ラテンアメリカ・レポート』2003年第20巻第2号、アジア
経済研究所
山本純一「社会運動とインターネット――サパティスタ運動に関する論争を
め
ぐって」梅垣理郎編『総合政策学の最先端 第�巻』慶應義塾大学出版会、
2003年
山本純一「<帝国>に抗するサパティスタ――マルチチュードの可能性」
『神奈
川大学評論』第45号、2003年7月
「山本純一の視点」(http://web.sfc.keio.ac.jp/~llamame/viewpoint/)
崎山政毅『サバルタンと歴史』青土社、2001年
 サパティスタ民族解放軍(太田昌国・小林致広編訳)『もう、たくさん
だ!――メキシコ先住民
蜂起の記録1』現代企画室、1995年
G.ロビラ著・柴田修子訳『メキシコ先住民女性の夜明け』日本経済評論社、
2005年
マルコス/イボン・ル・ボ著・佐々木真一訳『サパティスタの夢』現代企画
室、2005年


第05回2014/10/23 自由貿易という言説:TPP問題を考える
- 講義資料(PPT)
自由貿易を歴史的、理論的に振り返り、TPP問題の本質を考える。
参考資料:
佐野誠(2013)『99%のための経済学【理論編】』新評論
下村耕嗣(2008)「グローバリゼーションの光と影」西島章次(編)『グロ
ー
バリゼーションの国際経済学』勁草書房
トッド、E.(2010)『自由貿易は、民主主義を滅ぼす』藤原書店
西川潤・生活経済政策研究所編(2007)『連帯経済―グローバリゼーション
へ
の対案』明石書店
ハーシュマン、アルバート・O(矢野修一ほか訳)『連帯経済の可能性―ラテ
ン
アメリカにおける草の根の経験』法政大学出版局、2008年
マクミラン、ジョン(2007)『市場を創る―バザールからネット取引まで』
(瀧澤弘和・木村友二訳)NTT出版
毛利健三(1978)『自由貿易帝国主義』東京大学出版会
山本純一(2006a)「連帯経済―人間中心の経済の再生をめざして」『月刊オ
ル
タ』2月号
ザオ・ライシュン(2008)「貿易・投資自由化の政治経済学的考察」西島編
に
所収。
Trentmann, Frank (2008), “Before Fair Trade: Empire, Free Tradeand 
the
Moroal Economics of Food in theModern World,” in Nutzennadel and
Trentmann (ed.), Food and Globalization: Consumption, Markets and
Politics in the Modern World, New York, Berg.I


第06回2014/10/30 書評や論文の書き方
- 講義資料(PPT) 【履修者限定】
- 参考資料(書評論文) 【履修者限定】
- 参考資料(映画評) 【履修者限定】
- 参考資料(論文) 【履修者限定】
 拙稿をもとにして、私なりの書評や論文の書き方について講義したのち、
受
講生からの質問に答える。
  参考文献:
山本純一「書評・北野収著『南部メキシコの内発的発展とNGO―グローカル公
共
空間における学び・組織化・対抗運動』」『アジア経済』第50巻第8号、2009
年
山本純一「メキシコ南部農村社会の持続可能な発展としてのフェアトレード
――
社会的企業バツィルマヤグループのバリューチェーン構築戦略を事例とし
て」
厳網林・田島英一編『アジアの持続可能な発展に向けて』慶應義塾大学出版
会、2013年
山本純一「コーヒーのフェアトレードの可能性と課題――メキシコ・チアパ
ス州
の2つの生産者協同組合を事例として」野村・山本編(2006)所収
山本純一「開発支援とフェアトレードにおける中間組織の役割―FTPの活動を
事
例として」田島英一・山本純一編『協働体主義』慶應義塾大学出版会、2009
年


第07回2014/11/06 第2クールの小括
- 講義資料(PPT) 【履修者限定】
受講者のリアクションペーパーをもとに、質疑応答・議論する。


第08回2014/11/13 ゲバラは死なない
- 講義資料(PPT)
ロバート・レッドフォードがプロデュースした映画『モーターサイクル・ダ
イ
アリーズ』とスティーブン・ソダバーグ監督『チェ:28歳の革命』『チェ:
39
歳別れの手紙』を題材に、神話化されたゲバラとその実像を考える。
参考映像と参考文献:
『モーターサイクル・ダイアリーズ』
『チェ:28歳の革命』『チェ:39歳別れの手紙』
太田昌国『ゲバラを脱神話化する』現代企画室、2000年
エルネスト・チェ・ゲバラ『モーターサイクル・ダイアリーズ』(棚橋加奈
江
訳)角川文庫、2004年
エルネスト・チェ・ゲバラ『ゲバラ日記』(高橋正訳)角川文庫、1999年
戸井十月『チェ・ゲバラの遥かな旅』集英社、2004年
三好徹『チェ・ゲバラ伝』原書房、2001年


第09回2014/11/27 マルコス副司令官の夢
- 講義資料(キューバの光と影)
 新自由主義(市場原理主義)的グローバリゼーションに反対し、先住民の
権
利と文化の擁護、自由・民主主義・正義を求めて武装蜂起したサパティスタ
国
民解放軍の理念と活動を、その指導者であるマルコス副司令官の言動から読
み
解く。
参考映像と参考文献:「Zapatista」「メキシコのゲリラ」
Henck, Nick, Subcommander Marcos: The Man and the Mask, Duke Univ.
Press: Durham and London, 2007
山本純一『インターネットを武器にした<ゲリラ>――メキシコ・サパティ
スタ
国民解放軍の闘争と言説に関する一研究』慶應義塾大学出版会、2002年
山本純一『メキシコから世界が見える』集英社新書、2004年
山本純一「サパティスタの挑戦――反グローバリズム・新ナショナリズム・
脱国
家ローカリズム」『ラテンアメリカ・レポート』2003年第20巻第2号、アジア
経済研究所
山本純一「社会運動とインターネット――サパティスタ運動に関する論争を
め
ぐって」梅垣理郎編『総合政策学の最先端 第�巻』慶應義塾大学出版会、
2003年
山本純一「<帝国>に抗するサパティスタ――マルチチュードの可能性」
『神奈
川大学評論』第45号、2003年7月
「山本純一の視点」(http://web.sfc.keio.ac.jp/~llamame/viewpoint/)
崎山政毅『サバルタンと歴史』青土社、2001年
 サパティスタ民族解放軍(太田昌国・小林致広編訳)『もう、たくさん
だ!――メキシコ先住民
蜂起の記録1』現代企画室、1995年
G.ロビラ著・柴田修子訳『メキシコ先住民女性の夜明け』日本経済評論社、
2005年
マルコス/イボン・ル・ボ著・佐々木真一訳『サパティスタの夢』現代企画
室、2005年


第10回2014/12/04 第3クールの小括
- 討議用資料(PPT)
受講者のリアクションペーパーをもとに、質疑応答・議論する。


第11回2014/12/11 メキシコと日本を結ぶコーヒーのフェアトレード
- 講義資料(PDF)
日本とメキシコのフェアトレードの課題や可能性を論じ、望ましいフェアト
レードや社会のあり方をゲストとの対談をとおして考える。
 ゲスト(予定):杉山世子(株)豆乃木代表取締役(SFC卒業生)
参考文献:
池上甲一「拡大するフェアトレードは農産物貿易を変えるか――その意義と
パー
スペクティブ」『農業と経済』2004年4月号、6−17頁。
臼井隆一郎『コーヒーが廻り 世界史が廻る』中公新書,1992年
オックスファム・インターナショナル『コーヒー危機――作られる貧困』
(日本
フェアトレード委員会
訳・村田武監訳)筑波書房、2003年
辻村英之『コーヒーと南北問題――「キリマンジャロ」のフードシステム』
日本
経済評論社、2004年
ブラウン、マイケル・バラット(青山薫、市橋秀夫訳)『フェアトレード―
−
公正なる貿易を求めて』
新評論、1998年
ペンダーグラスト、マーク(樋口幸子訳)『コーヒーの歴史』河出書房新
社、
2002年
山本純一『メキシコから世界が見える』集英社新書、2004年
  山本純一「コーヒーのフェアトレードの可能性と課題――メキシコ・チ
アパ
ス州の2つの生産者協同
	組合を事例として」野村・山本編(2006)所収
  山本純一「開発支援とフェアトレードにおける中間組織の役割―FTPの活
動
を事例として」田島英一・山本純一編『協働体主義』慶應義塾大学出版会、
2009年


第12回2014/12/18 連帯経済としてのフェアトレード(予定)
- 講義資料(PPT)
  連帯経済とフェアトレードの歴史と概念を概説した後、米国とカナダの
中小
コーヒー焙煎業者のフェアトレード連合組織Cooperative Coffeesを取り上
げ、地域社会にどのような貢献をしているかを論ずる。
参考文献:
 山本純一「フェアトレードの歴史と構成概念の変容」『立命館経済学』、
2014年


第13回2014/12/25 第4クール小括(期末ペーパーの提出締切日)
- 講義資料(PPT)小池洋一先生 【履修者限定】
 受講者のリアクションペーパーをもとに、質疑応答・議論する。


第14回2015/01/08 優秀作品のプレゼンテーションと講評(書評または映画評ならびに授業評価・改善案の提出締切日)
優秀と認められた期末ペーパーを提出した学生諸君に10分程度のプレゼンテ
ー
ションをお願いします。担当者からは全体および優秀作品についての講評を
し
ます。



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