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イスラームとイスラーム圏

お知らせ


科目名イスラームとイスラーム圏 [ シラバス ]


イスラーム神学の基本原理を学びながら、イスラーム圏を読み解くための新しい方法論の構築を模索すると同時に、イスラーム的視点から眺めたときのイスラーム圏についていくつかの具体例を提示する。イスラーム圏に対する理解は、 表層的でステレオタイプ化されたイメージや言説の域を出ないことが多く、しかも、イスラーム圏では「現実」と「真実」の間にも大きな乖離があり、その実相がなかなか捉えられない。こうした状況を是正するために、 この講義では、 イスラームの教えそれ自体から方法論を導き出すという立場から、イスラーム神学の基本的な教理を紹介しながら、 今なお拡大を続けるイスラーム圏を理解するための最適な方法論を構築していく。 また、法学からの方法論構築についても適宜触れながら、 近代化、 グローバル化の波及によってこの地域に現われた現代的な問題についても言及して、 イスラーム世界に対する理解を深めたい。


担当者 奥田 敦
授業期間2016年秋学期 金曜日4時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


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第01回2016/09/23 イスラーム世界をどう向き合うか〜方法論としてのイスラームとは〜
イスラームの3層と、イスラームの教えの3つの柱、宗教と文化の関係などを
明らかにしながら、SFCにおけるイスラーム研究の3つの柱(イスラーム基礎研
究・イスラーム地域研究・イスラーム応用研究)について紹介する。真理の探
究者にとってのイスラーム世界との向き合い方についての考察でもある。


第02回2016/09/30 イスラーム基礎研究(1)イスラーム神学の基本的概念〜タウヒードとは何か〜
なぜイスラーム神学からはじめるのかを明らかにしながら、タウヒードをはじ
めとするイスラーム神学の基本概念を紹介する。


第03回2016/10/07 イスラーム基礎研究(2)アッラーについて(1)
アッラーが存在するとはどういうことなのかを中心に、アッラーの属性の中か
ら、「存在」「古さ」「不滅」「生起物と相容れない」という4つを紹介す
る。 


第04回2016/10/14 イスラーム基礎研究(3)アッラーについて(2)
神が一つであるとはどういうことなのか。「自存」「唯一性」という神の属性
を中心に考察する。偶像崇拝や三位一体がなぜ受け入れられないのかについて
も考える。


第05回2016/10/21 イスラーム基礎研究(4)アッラーについて(3)
「力能」「意志」「知」「生」「視」「聴」「語り」という存在的概念的な神
の属性を紹介しながら、神は何を行なうのかについて考察する。


第06回2016/10/28 イスラーム基礎研究(4)預言者について、クルアーンについて
聖クルアーンの中に25名が登場する、アッラーからの御使いについて、彼らの
属性を紹介する。また、クルアーンについて、それがいかなる書物なのかを考
え、マッカ啓示からいくつかを取り上げて、タウヒードの世界を垣間見る。


第07回2016/11/04 アラブ人が語るアラブ
奥田敦研究会の活動の一環である「第15回アラブ人学生歓迎プログラム
(ASP2016)」にて来日中のアラブ人学生4名(予定)の一人一人に自分の出
身地について語ってもらう。質疑応答の時間も設ける。


第08回2016/11/11 アラブ人が見た日本
ASP(アラブ人学生歓迎プログラム)で来日中のアラブ人学生が期間中に作成
した日本語によるレポート発表会。2週間の滞在の成果を聞く。(11月11日の
補講日に実施します)


第09回2016/11/25 イスラーム基礎研究(5)天使と人間
天使はなぜ人間に祈るのかを中心に天使について考えながら、また、ラッバー
ニーヤとインサーニーヤの対比から、人間とは何者であるのかについて考え
る。
 


第10回2016/12/02 イスラーム基礎研究(6)時間について
キリスト教を直線的時間館、仏教を円環的時間観としたときイスラームの時間
観はどのように言い表せるのか。イスラームの包括性を時間に関する三つの宗
教の比較から論じていく。
 


第11回2016/12/09 イスラーム基礎研究(7)イスラームにおける生と死〜2つの世界における幸福とのかかわり〜
イスラームにおける「生」と「死」の捉え方を手掛かりにしながら、生にも死
にもとらわれないところに見えてくる幸福の在り方について考える。


第12回2016/12/16 イスラーム応用研究の展開(1)タウヒード的市民社会論
イスラームにおける市民社会論について、ユダヤ・キリスト教的な文脈におけ
る市民社会論と対比しながら、その重要性と必要性を考える。


第13回2017/01/13 イスラーム応用研究の展開(2)ハラールとハラーム
イスラームにおいて豚やアルコールが禁じられるのはなぜなのか。ハラール認
証とは何か。ハラールビジネスの最前線で何が起きているのか、イスラーム教
徒たちとどう向き合うかなどについて、ハラール・ハラームの基礎概念も明ら
かにしながら考察する。


第14回2017/01/20 イスラーム応用研究の展開(3)方法論としてのイスラーム
イスラームにおける死生観、時間の観念、来世や神慮・天命に対する信仰との
関係も踏まえながら、人間の自由について考察すると同時に、信仰のまっすぐ
な道からの逸脱を意味するビドゥアについて、シャーティビーの『イアティ
サーム』を中心に考察するとともに、現世でもよく、来世でもよい生き方につ
いて考える。



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