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音楽と脳

お知らせ


科目名音楽と脳 [ シラバス ]


我々ヒトが生活する環境には,音楽という情報が満ち溢れています.では,我々の脳・神経系は,一体どのように音楽という情報を処理しているのでしょうか.近年,ヒトの脳機能構造の計測技術は飛躍的な進展を遂げ,これまで謎に包まれていた音楽の脳内情報処理メカニズムが徐々に明らかにされつつあります.本科目では,神経科学,進化生物学,発達脳科学,身体科学,認知科学の視点を融合し,音楽と脳に関する最先端の研究知見について講義します.


担当者 藤井 進也
授業期間2017年春学期 火曜日2時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


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第01回2017/04/11 音楽と脳
我々ヒトは太古の時代より歌い踊り音楽を奏でてきました.ヒトの脳には,な
ぜ音楽を楽しむ機能が備わっているのでしょう?本講義への導入を行うと共
に,授業の目的,計画,成績評価の方法について説明します.


第02回2017/04/18 音楽の起源とヒトの進化
ヒトの進化と音楽の起源に関する諸説(ダーウィンの性選択説,ピンカーの聴
覚チーズケーキ説,パテルの変革技術説等)について解説します.


第03回2017/04/25 ヒトの音楽性と文化
ヒトの音楽性は文化的背景によらず共通といえるのでしょうか?アフリカ原住
民を対象とした西洋音楽知覚実験等を紹介し,ヒトの音楽性と文化的影響につ
いて概説します.

第04回2017/05/02 音波から神経信号へ
音波の物理学的基礎,耳介-鼓膜-内耳の構造,音波から神経信号への変換や,
聴性脳幹反応,蝸牛や一次聴覚野の周波数マップについて概説します.

第05回2017/05/09 絶対音感の神経基盤
絶対音感とは何か.大脳皮質聴覚野のコア-ベルト-パラベルト構造,絶対音感
者のヘシュル回構造や聴覚神経回路のコネクティビティについて概説します.

第06回2017/05/16 音楽に対する情動反応の神経基盤
音楽聴取に伴う強烈な情動反応・生理反応,脳内でのドーパミン放出,音列パ
ターンの知覚と報酬予測の関係について概説します.

第07回2017/05/23 音楽リズムと拍子の知覚:音楽グルーヴの神経科学
音楽のリズムや拍子について説明すると共に,脳内でリズムや拍子が知覚され
るプロセス,リズムの複雑性と快感情の逆U字曲線関係,音楽グルーヴやトラ
ンスに関する近年の神経科学研究について概説します.

第08回2017/05/30 踊る赤ちゃんと動物:リズム・発達・進化
音楽の拍子に合わせて踊るオウムやアシカ,音楽リズムを学習するインコやチ
ンパンジーの行動について紹介すると共に,乳児にみられる歌と踊りの前兆行
動について解説します.

第09回2017/06/06 ドラマーの身体運動制御研究
世界最速ドラマーの筋活動,巧みな両手協調ドラミングの非線形力学系モデ
ル,音楽家やダンサーの多関節協調や感覚運動同期に関して,最新の研究知見
を紹介します.

第10回2017/06/13 音楽トレーニングと脳の可塑的変化
音楽家と非音楽家の脳機能構造の違いや,音楽トレーニングに伴う脳機能構造
の変化について概説します. 

第11回2017/06/20 失音楽症:音痴者の脳
失音楽症の症例を紹介すると共に,失音楽症を診断するためのテスト(モント
リオール失音楽症テストやハーバードビート評価テスト)と,音痴者の脳構造
について解説します.

第12回2017/06/27 音楽と言語
OPERA仮説やSEP仮説を紹介し,脳内における音楽と言語の情報処理プロセスの
共通性と相違性について解説します.

第13回2017/07/04 音楽とリハビリテーション
失語症患者への Melodic Intonation Therapy (MIT) や,パーキンソン病患者
への Rhythmic Auditory Stimulation (RAS) ,聴覚フィードバックを用いた
運動リハビリテーション研究について解説し,音楽神経科学のリハビリテー
ションへの応用性を探ります.

第14回2017/07/11 音楽・脳・未来
これまでの講義を振り返ると共に,音楽と脳の研究がもたらす未来について展
望し,授業を総括します.また,最終レポートの内容と評価方法について説明
します.


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