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言語とヒューマニティ

お知らせ


科目名言語とヒューマニティ [ シラバス ]


この授業では、主に人文諸科学的な見地から、現代社会の諸問題について考えていくことを目的とする。グローバリーゼーションの世界とは、単一の価値基準によってつながる世界であると楽観する前に、果たしてそもそも、人と人は理解しあっているのだろうか、という問いをたずさえることからこの授業は出発する。人と人がコミュニケーションを取るということは、そこに言葉が介在するのだが、その言葉は果たして無色透明な道具として機能するだろうか?また「人」と「人」と言う時、その「人」は果たして同じ価値基準をもって交流しているのだろうか?
 この授業は以上のような問題意識にたち、現実の事象を扱う手前で、「言語」と「人間」の意味について哲学・文学・歴史・芸術といった観点から考察を加えていくつもりである。


担当者 國枝 孝弘
授業期間2018年秋学期 水曜日1時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


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第01回2018/09/26 イントロダクション
- 北条裕子 【履修者限定】
- マルセルプルースト 【履修者限定】
- 小林秀雄 【履修者限定】
- 第1回授業PPT
- 第1回授業参考文献
この授業の方法・目的・鍵となる概念などについて説明をする。


第02回2018/10/03 理論編1:記号論と表象
- 第2回講義資料(PDF)
- 第2回授業参考文献
この授業を進めるにあたって必要な、文学的、言語学的概念を整理する。第1
回目は記号論という分析手法について。


第03回2018/10/10 理論編2:意味論と表象
- 大川小学校 【履修者限定】
- 田口ランディ 【履修者限定】
- アリストテレス 【履修者限定】
- 大沢敏郎 【履修者限定】
- 第3回講義資料(PDF)
- 第3回授業参考文献
この授業を進めるにあたって必要な、文学的、言語学的概念を整理する。第2
回目は意味論という分析手法について。


第04回2018/10/17 理論編3:芸術論と表象
- 修復的アート 【履修者限定】
- ロラン_バルト 【履修者限定】
- 第4回参考文献
- 是枝裕和 【履修者限定】
- 第4回講義資料(PDF)
この授業を進めるにあたって必要な、文学的、言語学的概念を整理する。第3
回目は芸術論という分析手法について。


第05回2018/10/24 フロイト「喪とメランコリー」
- フロイト_喪の作業 【履修者限定】
- ロラン_バルト_喪の日記 【履修者限定】
- ロラン_バルト_明るい部屋 【履修者限定】
- プルースト_心の間歇 【履修者限定】
- 第5回講義資料(PDF)
- 第5回参考文献
喪に関する基本的文献「喪とメランコリー」を読み、考察を行う。


第06回2018/10/31 実践1:記憶と想像
- 小さな風の会 【履修者限定】
- この世界の片隅に 【履修者限定】
- 詩人の喪・死者の生・無限の悲しみ
- 第6回講義資料(PDF)
喪とは、過去に起きた喪失を現在において、その失われた存在を失われたもの
と認識できず、存在し続けているとする意識の矛盾である。その際に大きな役
割を果たすのが過去を喚起する記憶、そして、その過去を再構成する際の想像
である。喪を考える上でこの記憶と想像という人間の根本的な行為を考える。


第07回2018/11/07 喪失と表現
- 古川日出男 【履修者限定】
- 直野章子「原爆体験と戦後日本」 【履修者限定】
- 第7回講義資料(PDF)
喪において最も大きな体験は他者の死である。そしてその他者が「あなた」と
呼びかけることのできる近しい人の場合と、「彼ら」と呼ばれる不特定、複数
の人間の場合では、その表象の仕方は同じではない。死の表象は、私と死者の
間でどのような関係のもとに現れるのか考える。


第08回2018/11/28 実践3:病の表象
病もまたひとつの災厄の現象である。蝕まれる自らの身体をどう表象するの
か。不治の病という災厄にあり、それをどう受けとめ、言語化していくのか、
人間の営為を見つめる。石牟礼道子『苦海浄土」を用いる。

第09回2018/12/05 実践4:現代芸術と喪
戦争、紛争など死にとりまかれるこの時代を現代芸術はどのように表象してい
るか。またその表象のもたらす意味は何か。芸術の社会性という観点から、複
数の作品を扱い、喪の表象の可能性について考察する。

第10回2018/12/12 震災と表現(1)
3.11を中心として、震災という出来事をもとに生まれてきた芸術作品における
表現を考える。

第11回2018/12/19 震災と表現(2)
3.11を中心として、震災という出来事をもとに生まれてきた芸術作品における
表現を考える。

第12回2018/12/19 原爆と語り(1)
戦後70年以上たった原爆体験の記憶と継承の問題を扱う。

第13回2019/01/09 原爆と語り(2)
 戦後70年以上たった原爆体験の記憶と継承の問題を扱う。

第14回2019/01/16 危機の時代と想像力
 現実の危機、災厄にたいして、文学的言語は意味をもつのか。大江健三郎の
論に依拠して、災厄の時代における人間の批判的想像力の役割について考え
る。


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