KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


地域研究C (小島 朋之

    2003年度秋学期 月曜日2時限
    科目コード: 36062 / 2単位
    カテゴリ: 23.専門-複合系科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

     21世紀に日本が再生するカギの一つは、東アジア地域との連帯にある。本講義はなぜ東アジアとの連帯が重要であり、そのためにどのような日本の東アジア戦略が進められるべきかを考える。そのために、東アジア地域自体の問題や東アジアと日本の関係について理解する手がかりを紹介する。
     東アジア地域には、中国大陸、 台湾、 朝鮮半島、 東南アジア、 オセアニアと日本が含まれるが、今回の講義ではとくに中国を中心とした中華世界に絞って考えてみたい。中国大陸の現状と将来シナリオ、 台湾との両岸関係、 経済面での東南アジアの華人をも含めた華人ネットワークなどを考察するとともに、履修の皆さんには日本の東アジア外交への政策提言の作成を期待したい。
     なお下記シラバスの予定は、外部講師による講演を含めて変更の可能性があります。


2. 教材・参考文献

    小島朋之編『東亜と中国』一芸社、2003
    小島朋之著『中国の動向:中国から中華へ』芦書房、2003
    『総合政策学の最先端』第3巻、慶應義塾大学出版会、2003
    小島朋之編『東アジアの安全保障』南窓社、2002
    小島朋之『中国現代史』中央公論新社、1999


3. 授業計画

    第1回 9月29日 総合政策学としての地域研究
    総合政策学―地域研究ー東アジア・中国論
     総合政策学:政策課題、政策作成 政策実行 政策評価
     地域研究:地域問題の発見、解決の処方箋、実証実験、結果評価
     総合政策学としての対中環境協力の実践

    第2回 10月6日 東アジアと日本
    東亜共同体へのパラダイムシフト
     大東亜共栄圏→東亜共栄圏
    日本のソフトイニシアチブ
    落日の日本、昇龍の中国

    第3回 10月20日 中華世界と中国・・両岸関係
    講師 高橋政陽(テレビ朝日前台北支局長)

     

    第4回 10月27日 多面体の中国
    小姐と老大娘
     空間・時間の多様性
    誤解の陥穽
     同文同種と異文異種
    「元日本人です」と「哈日族」

    第5回 11月10日 中国の虚実
    中国脅威論
    中国分裂論
     

    第6回 11月17日 革命と建設
    「一窮二白」VS「先富后富」
    急ぎすぎの社会主義
     計画・統制の建設と不断革命の階級闘争
    急ぎすぎの社会主義的資本主義

    第7回 11月26日 共産党独裁の変容
    開明専政の伝統・・「定一尊」
    代行独裁の共産党・・党領導
    天安門事件・・民主化運動と党内権力葛藤の結合
    共産党独裁・・全体主義症候群と権威主義体制化
    中間階層の台頭・・階級政党→全民党?

    第8回 12月1日 1個中心としての経済発展
    改革・開放
     市場経済とWTO加盟
    翻両番の繰り返し
     

    第9回 12月8日 格差拡大
    弱勢群体VS中間階層
    西部大開発
    環境汚染の深刻化

    第10回 12月15日 中華民族の偉大な復興
    愛国主義と民族主義
    台湾認同そして台湾民族主義
    「一つの中国」原則と武力行使
    両岸対話の可能性

    第11回 12月22日 中国的特色の大国外交
    独立自主の平和外交
    内政の延長としての外交・・経済国益に奉仕
    戦略外交・・主要敵から戦略パートナーシップ
    50年は協調外交だ・・「平和と発展」論争

    第12回 1月13日 日中関係(1月9日)
    一方交通から両面交通へ
    国交正常化30年の成果と課題
    対中ODAの意味

    第13回 1月20日 日本の東アジア外交
    昇龍の中国、落日の日本
    日本の対中外交

    期末試験実施


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    成績評価は出席と討論、授業ごとの小レポート、「日本の東アジア外交」にかんするレポート、期末試験(最終授業時に実施)によって総合的に行う。


5. 履修上の注意・その他

    第1回目の授業時に履修者制限を行います。授業開始時から必ず出席してください。
    毎回出席し、議論に活発に参加すること。
    この講義は、SOI(School of Internet)システムによってウェブ化されます。SOIのHPおよび私のURLいずれも常時検索して下さい。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    「地域研究論機廖糞豌別椶魎に履修した学生は履修不可)


9. 授業URL


2003-09-18 20:01:11


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