KGC


Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


PROJECT EVALUATION (Masaaki Komai

    Semester : 2007 Fall
    Code : 41180 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

    プロジェクトやミクロな政策(特定のグループに影響を与えることを目的とした政策。「政策」と呼ばれるものの多くはこれです)、あるいは社会資本や環境の価値を評価するための基本的な考え方や方法を身につけることを目指します。
    政策は、しばしば、事業(プロジェクト)、施策(プログラム)、政策(ポリシー)の3段階に階層化して示されます。この科目ではもっとも具体的な政策といえるプロジェクトを評価する際の主要な手法であり、公共事業などの評価のために多用されている「費用便益分析」を中心に、プログラム評価にも関連する方法について学びます。
    本科目で対象とするのは「ミクロな」政策評価ですが、「費用と便益を比較する」という基本的考え方は政策評価全般に共通したものだといっていいでしょう。
     


2. Materials/Reading List

    <費用便益分析>もっとも基本的な文献はボードマン他(2004)です。
    Anthony E. Boardman, David H.Greenberg, Aidan R. Vining and David Weimer, Cost-Benefit Analysis: Concepts and Practice, 2nd ed.
    Prentice Hall, 2001.(アンソニー・E・ボードマン他著、岸本光永監訳『費用・便益分析:公共プロジェクトの評価手法の理論と実践』ピアソン・エデュケーション、2004).
    Edward M. Gramlich, A Guide to Benefit-Cost Analysis, 2nd ed. Waverland, 1997.
    Tevfik F. Nas, Cost-benefit Analysis: Theory and Application, Sage Publications,1996.(T.F.ナス著、萩原清子監訳、『費用・便益分析』勁草書房、2007)
    中村英夫編『道路投資の社会経済評価』東洋経済新報社、1997.
    伊多波良雄編著『これからの政策評価システム』中央経済社、1999. 第4章
    金本良嗣・蓮池勝人・藤原徹『政策評価ミクロモデル』東洋経済新報社、2006、第2章.
    <授業で取り上げる個別テーマ>
    Charles D. Kolstad, Environmental Economics, Oxford University Press,1999. (C.D.コルスタッド著、細江守紀・藤田敏之監訳『環境経済学入門』有斐閣、2001)16〜18章.
    肥田野登『環境と社会資本の経済評価』勁草書房、1997.(ヘドニック・モデル)
    栗山浩一『公共事業と環境の価値』築地書館、1997.(CVM)
    Robert Cameron Mitchell and Richard T. Carson, Using Survey to Value Public Goods: The Contingent Valuation Method, Resources for the Future, 1989.(環境経済評価研究会訳『CVMによる環境質の経済評価:非市場財の価値計測』山海堂)2001.
    青山吉隆・松中亮治・中川大『都市アメニティの経済学−環境の価値を測る』学芸出版社、2003. (CVMなど)
    宮沢健一『産業連関分析入門』日経文庫.


3. SCHEDULE

    #1 イントロダクション:評価の時代
    プロジェクト評価が重要になった背景
    他の「評価」との関係や相違点など
    なぜ「費用便益分析」なのか?

    #2 費用便益分析とは何か
    費用便益分析の概要、事例
    費用便益分析の経済学的基礎 

    #3 費用と便益の評価(1)
    費用と便益のそれぞれの概念

    #4 費用と便益の評価(2)
    費用と便益の計測方法の基礎

    #5 費用と便益の割引と評価基準
    現在価値、割引計算の考え方
    社会的割引率
    評価基準:純便益、費用便益比、内部収益率

    #6 費用便益分析における不確実性の取り扱い
    不確実性の意味、源泉
    感度分析、a fortiori analysisなど

    #7 市場の観察によるインパクト評価手法
    ヘドニック・モデルと旅行費用法

    #8 陰の価格観察によるインパクトの評価
    陰の価格とは
    時間と命の評価

    #9 サーベイによるインパクトの評価
    CVM(Contingent Valuation Method)
    類似手法

    #10 分配面の考慮
    効率と公正
    プロジェクト評価における分配面の考慮方法

    #11 費用便益分析の関連手法
    費用有効度分析、政策コスト分析など

    #12 産業連関分析(1)
    産業連関表とその応用

    #13 産業連関分析(2)
    産業連関分析による「経済効果」の計測法と問題点


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

    クイズ(随時)+ミニ・レポート(2回程度):合計で50%程度
    期末試験:50%程度


5. Special Note

    1.入門レベルのミクロ経済学および統計分析(簡単な回帰分析が理解できる程度)の理解を前提とした授業を行います(「前提科目」に注意)。両者について、不十分な点、あるいは追加的な手法の理解が必要な場合は、講義、課題などの形で補いながら進めます。
    2.レポート課題は授業中に説明します。掲示板での通知は行いません。


6. Prerequisit / Related courses

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7. Conditions to take this course

    -


8. Relation with past courses

    -


9. Course URL


2007-08-27 09:55:11.792881


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