KGC


Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


DESIGNING NETWORK SOCIETY (Jiro Kokuryo

    Semester : 2007 Spring
    Code : 04040 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

     我々自身の手で、よりよいネットワーク社会を「構築する」という姿勢で、そのために必要な考え方や社会の実例を通して学んでいくほか、キャンパス上でそれを実践するプロジェクトを授業の一環として推進していきます。

    特に焦点をあてるのは、「プラットフォーム」です。ここでプラットフォームとは「ネットワーク上で多様な第三者間の結合を促す財や制度・サービス」という意味で、たとえばSNSやオークションサイトなどはプラットフォームだと考えられます。我々はプラットフォームを具体的な形で構築可能な「人工物」としてネットワーク社会のあり方に大きな影響を与えるものと考えています。すなわち、汎用性の高さが求められるインフラストラクチャに加えて、つなぐ主体の文脈に合わせた「つながりの空間」を提供するプラットフォームが存在することで、ネットワーク上でのつながりが促進されたり、秩序が守られたりします。逆に言えば、プラットフォームの設計や運用次第でネットワーク社会の具体的なあり方が大きく影響されていきます。そこで本コースの最大の主題は、どのようにプラットフォームを設計、構築するとより良く機能させたり、継続性が確保したりできるかについて検討すること、ということになります。

     プラットフォーム構築の前提となるインフラストラクチャのあり方についても考えます。インターネットのような汎用的なインフラストラクチャの存在は、学生でもソフトウエアを用意するだけで世界中に広がりのあるプラットフォームを提供する機会を提供してくれます。その意味でプラットフォーム構築の基盤となるインフラストラクチャの未来形を考えることも重要です。インフラストラクチャ構築においてもインターネットに代表される自律分散型でボトムアップ的な設計は、誰でもが構築に参加する機会を提供してくれます。

     プラットフォームやインフラストラクチャの構築を現実的に進めるためには、技術的な基盤に加えてプライバシー保護に代表される制度設計や、システムの持続的な維持に向けて(人的・資金的)資源投入を促すインセンティブ(ビジネスモデル)設計が重要となります。技術、制度、インセンティブをトータルに考えます。技術が得意な人は技術で貢献しつつ社会モデルを学び、社会モデルが得意な人は目指す社会を実現するためには技術とどのように付き合えばいいかを考えて下さい。


2. Materials/Reading List

    國領二郎編著「創発する社会−グーテンベルクからSNSを超えて:慶應SFC〜DNPプロジェクトからのメッセージ−」、日経BP、2006年.


3. SCHEDULE

    #1 オリエンテーション
    コース概要について説明します

    #2 プラットフォーム
    より良いネットワーク社会に向けて構築可能な「プラットフォーム」について考え方について解説します。



    課題:資料「プラットフォームの構築」

    (http://case.sfc.keio.ac.jp でダウンロード可能にします) を読んで、プラットフォームの例を一つ考えて、紙に書いて、授業中に提出してください。

    #3 「次世代キャンパスインフラ/創発のプラットフォーム」プロジェクト説明会
    現在取り組みが進められている次世代キャンパスインフラストラクチャ構築構想について説明した上で、(1)インフラ上でのプラットフォーム構築と、(2)インフラそのものの構築について、(イ)学生に実践的な提案をしてもらい、(ロ)良いものについては実現につなげていく活動をこのコースの中で行い、よい成果をあげた学生に高い評価を差し上げる計画をしています。その活動に向けたコンセプトや前提条件について説明します。

    学生提案については、技術的なもの、制度的なもの(例えばプライバシーガイドライン)、やビジネスモデルなど、幅広いものを受け付ける予定です。

    やむなく欠席する学生のために、資料とビデオアーカイブを用意しますので、必ず見てください(この回の模様が分からないと、単位がとれないと思います)

    #4 創発のプラットフォーム構築
    どんなプラットフォームを構築すると「創発」が活性化するかについて、議論します。



    課題:資料「創発する社会」(http://case.sfc.keio.ac.jp  でダウンロード可能にします)第二章と「プラットフォームの構築」を読んで、キャンパス上で創発を活性化させるために、学生がどんなことが出来るかについて、30字以内のタイトルと400字以内の説明を書き持参し、授業時に提出してください。

    #5 ネットワーク社会における安心・安全、そして信頼
    ネットワーク社会における安心と安全のテーマを「住民基本台帳ネットワークシステム」めぐる議論をもとに議論します



    課題:(1)〜(3)の資料を見て、(イ)住民基本台帳カードの利用促進をはかることの是非と、(ロ)是の場合には批判への対応の仕方を、非の場合には代替的な安心安全の守り方についての考えかたについて、30字以内のタイトルと400字以内の説明を書き持参し、授業時に提出してください。



    (1)国民共通番号制に反対する会ホームページ

    http://kokuminbango.hantai.jp/ 

    (2)総務省住民基本台帳ネットワークシステムホームページ

    http://www.soumu.go.jp/c-gyousei/daityo/ 

    (3)國領二郎「頼りになるネットワーク社会の構築へ」(http://case.sfc.keio.ac.jp  でダウンロード可能にします)



    この日に6月11日に求める企画書提出についての説明を行います

    #6 ゲストレクチャー
    エネルギーシステムの分散ネットワーク化とネットワーク技術によるその制御の可能性についてお話をいただく予定です。



    課題:後日提示します

    #7 エネルギーシステムの分散ネットワーク化とネットワーク技術によるその制御の可能性についてお話をいただく予定です。
    ケース「WIDE2006」(http://case.sfc.keio.ac.jp からダウンロード可能)を読み、ネットワーク社会をどのような役割分担のもとで作っていけばいいのかについて考えてきてください。授業は読んでいることを前提に進め、良い発言をした方に加点します。



    課題:第三回で説明された「次世代キャンパスインフラ/創発のプラットフォーム」プロジェクトについて、A4一枚以内のアイディア説明書を全員に提出してもらいます。グループによる提出を認めます。学事のレポート提出システムを使用する予定

    #8 プロジェクト発表会
    6月11日提出されたアイディア説明書の中から、良いと思われたものについて、前日までに指名して、発表してもらいます。指名して発表を行ったものに1点加点するほか、発表会でよいコメントをしたものに1点加点します。優れたものについては実現に向け支援を行います。

    #9 情報技術がもたらす経営革新
    中央大学の学生と藤井講師をSFCにお招きし、標記のテーマで合同授業を開催する。



    課題:後日提示します

    #10 インセンティブのプラットフォーム
    ポイントシステムについてゲストをお招きして議論します。



    課題:7月9日にプロジェクトについて発表をしたいグループのプロポーザル(6月11日のアイディアに加えて実現のための行動プランを加えたもの。6月11日とは違うアイディアでも可)を6月25日締め切りで受け付けます。提出に対して1点を加点し、採用に対してさらに1点を加えます

    #11 ビジネスとしてのプラットフォーム
    ゲストスピーカーとしてプラットフォーム構築・運営をしている方をお招きしてお話をうかがいます。

    #12 プロジェクト発表会
    6月25日締め切りで提出していただいたプロポーザルのうち、内容が濃いと認められたものに、15分発表+8分講評程度の発表の機会を差し上げます。

    非常に良いと思われるものについては資金をつけて実現することを考えます

    #13 まとめ
    まとめのレクチャーを行います



    この日までにプロジェクト最終報告を提出してください。1グループA4二枚以内。タイトル30文字以内。


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

     成績は(1)課題提出状況と評価、(2)授業でのよい発言、の二つからつけていきます。

    課題点については、課題を提出するたびに1点が加算され、良いと思われたものにはさらに1点を加点します。ただし、プロジェクト関連(第三回の説明を参照のこと)の最終報告は提出に2点を差し上げ、善し悪しによって2点以内を加点します。プロジェクト関連の提出物については、6月11日に提出を求める企画書とともに、グループメンバーに一律同じ点を差し上げます。

    発言点については、授業中で良い発言をしたと思われる方に一回の授業1点を上限として加点します。以上全ての点を学期末に点を集計した上で、相対評価します。


5. Special Note

    -


6. Prerequisit / Related courses

    -


7. Conditions to take this course

    特にありません


8. Relation with past courses

    -


9. Course URL


2007-03-06 23:14:04.304829


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