KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


方法論探究 (深谷 昌弘井庭 崇熊坂 賢次

    2007年度秋学期 火曜日2時限
    科目コード: 20070 / 2単位
    カテゴリ: 13.創造融発科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    実践知の学問・総合政策学の新しい研究方法・手法を開発する営みがSFCキャンパス内外で展開されつつある。ここでは、そのような試みを行っているSFCの3人の研究者、井庭崇、熊坂賢次、深谷昌弘がそれぞれ自らの方法論探究を展開するとともに、各自の構想に関連する学内外のゲスト研究者を、それぞれ1〜2名招き、チャレンジの内容と心意気を語ってもらう。
    また、毎回、3人の担当者およびその都度のゲストを交えたトーク・セッションを行い、諸君らにも議論に加わってもらう。
     SFCは政策COEなどを通じてSFC・総合政策学を実践知の学問として性格づけるとともに、それに相応しい新しい政策研究の方法・手法を開発してきた。また、キャンパス外にもこの方向に響き合う幾つかの試みがなされつつある。こうした挑戦的試みに接し、共に議論することで、実践知の学問・総合政策学をさらに発展させる方略を探り、諸君と教員が協働してSFCを総合政策学の共創の場とすることが本コースの狙いである。


2. 教材・参考文献

    その都度必要な資料をCNSを介して閲覧できるようにする。


3. 授業計画

    第1回 コース・オリエンテーション
    狙い・コース内容概略・履修容量の説明に続いて3人の担当者が抱負を語る。

    第2回 井庭崇が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    「複雑な社会現象をモデル化する」(社会システムとモデリング)――――― 「分かる」とは「分ける」ことである。複雑な社会現象を理解するためには、その複雑な存在を読み解いていく必要がある。そのためのモデリング方法の新しい方向性について紹介する。

    第3回 井庭崇が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    「動かして理解する、つくって理解する」(シミュレーションの方法とツール)――――― 複雑な現象は、単にそれを眺めて理解するのではなく、そのモデルをつくって動かすことが、理解を深めるために不可欠だといわれている。この回では、SFCでシミュレーションの方法・ツールを開発してきた PlatBox Project (旧 Boxed Economy Project)のメンバーをゲストに呼び、その開発のエピソードと「こだわり」について語ってもらう。

    第4回 井庭崇が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    「隠れた関係性を可視化する」(複雑系とネットワーク分析)――――― 表面的には一見関係のないような現象でも、実は、隠れた関係性があることが、近年明らかになってきている。そのような隠れた関係性を、ネットワークとして可視化するという方法について考える。

    第5回 井庭崇が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    「創造・実践の暗黙知を共有・継承する」(パターン・ランゲージとコラボレーション)――――― 組織においてもオープンなコミュニティにおいても、創造や実践のノウハウをどのように共有・継承していくのかという問題は、いまだ解決されていない。そこで、そのための手法として、「パターン・ランゲージ」という記述方法の可能性を探る。

    第6回 熊坂賢次が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    過去を振り返って、自分の研究スタイルを考えてみる。ここにどのような方法と手法があったのか、を反省してみる。

    第7回 熊坂賢次が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    受講してみる学生のみなさんと、何かのテーマを一緒になって考えるとき、どのような方法と手法があるか、を検討してみる。

    第8回 熊坂賢次が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    現在、どのような方法と手法で、社会の分析や解釈をしているか、を考える。

    第9回 熊坂賢次が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    現在、どのような方法と手法で、社会の分析や解釈をしているか、を考える。

    第10回 深谷昌弘が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    ゲスト:内藤泰宏(SFC・環境情報学部)
    「分子生物学における意味の解釈学と科学」
    創造性を含む開かれた不確定性をもち、しかも、デタラメではないプロセスが自然界にもある。科学知を包摂した解釈によってどのように挑もうとしているのか。SFC気鋭の分子生物学者が語る。

    第11回 深谷昌弘が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    SFC発:Web社会調査レポート・プロジェクトの紹介およびその方法論的ブレークスルーについて

    第12回 深谷昌弘が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    大量テクストデータから人々の人々の意味世界を読み解く意味空間分析法およびテクスト意味解釈支援システム・TextImi

    第13回 深谷昌弘が構想する総合政策学の新たな方法・手法
    実践知の学問・SFC総合政策学とSFC生まれの新学問・ソシオセマンティクス
      &
    コース総括


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    3人の構想およびゲストについて課題レポートを提出してもらう。
    レポートおよび出席状況を基本として評価を行う。


5. 履修上の注意・その他

    本講義で行うのは、SFCで行われている研究分野の単なる紹介ではない。社会という複雑な存在を理解するための「方法」について議論し、ともに探究していくためのきっかけを提供することにある。1年生から4年生までの多くの人たちがこの授業から刺激を受け、各自の研究・活動のさらなる飛躍につなげていってもらえればと思う(このことこそが創造融発科目の役割)。


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2007-09-03 00:15:58.895591


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