KGC


Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


SUSTAINABLE SYSTEM SCIENCE (Masataka Watanabe

    Semester : 2008 Fall
    Code : 42080 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

    世界人口の増加速度を上回る速さで、世界のエネルギーと資源の消費は進んでおり、豊かさを求める傾向は今後とも進む事が予測されている。アジアの中でも中国やインドの今後の経済発展はさらにこの傾向を加速させると考えられる。同時に経済成長が環境負荷を増大させ自然の劣化をもたらし、我々の社会の基盤としている環境資源が損なわれる恐れが現実のものとして実感され始めている。特に二酸化炭素排出量の削減や省エネルギー政策の推進、代替エネルギーやクリーンエネルギー開発など地球環境問題の解決に向けての世界各国の開発努力にもかかわらず、地球全体への二酸化炭素排出は依然増加傾向にあり、深刻な気候システムへの影響が顕在化しつつある。2050年までに二酸化炭素排出量の半減を政策として日本が提唱しているが、現実的には気候システムへの影響が予測以上の速さで進行しており、環境資源の劣化に伴う社会基盤への甚大な被害が危惧され、持続的経済発展と環境問題解決の両立が危ぶまれている。本講義では人間活動を環境容量の許容範囲内に抑え、環境システムが人間社会に提供してきたさまざまな財とサービスを最大限活用し、環境資源制約およびエネルギー資源制約条件下での持続可能な社会発展を行うための基本的条件について自然的および社会・経済的な観点から議論を行う。 その上で今後の持続可能性の達成に向けて果たさなければならない政策的および技術的方策について講義する。


2. Materials/Reading List

    参考書・文献等は授業中に適宜紹介し、利用する。


3. SCHEDULE

    #1 ガイダンス
    本講義についての基本的な考え方、授業および採点・評価に関する説明を行う。地球規模での持続可能性を議論しなければならない社会的背景について、入門書的な講義を行う。

    #2 サステナビリティの定義
    持続可能システムに関するシステム条件についての論説を行うと共に、
    本講義における持続可能性のとらえ方について論点整理を行っておく。

    #3 気候システム
    過去に大きな気候変動が記録されており、気候変動に伴う社会・経済的な影響評価のレビューを行い、持続可能性との関連を論じる。

    #4 エネルギー
    世界・日本のエネルギー需給に関する今後の動向についてレビューを行うとともに、持続可能性の制約条件となりうる要因分析について論じる。

    #5 エネルギー
    再生可能エネルギー、未利用エネルギーおよび原子力エネルギーの今後の動向と持続可能性との関連について論じる。

    #6 資源・廃棄物
    鉱物資源の利用、廃棄物の発生・処理・処分、および資源循環利用についての現状を紹介すると共に、資源投入や資源枯渇性に関する見方や資源循環のあり方など、持続可能性との関連性について論じる。

    #7 食料需給
    穀物生産、水産、畜産等の需要量・供給量のバランスと、食料の安定確保と農業環境政策に関する各国の取り組みについて論じる。

    #8 水資源
    食料としての農業生産とエネルギー作物としての農業生産の需要が高まっている中で、水資源量が多くの国、特にアジアにおいて生産の制約条件となりつつある。水資源の実態と水利用の持続可能性を維持するための各国の取り組みを論じる。

    #9 環境汚染・自然劣化・土地利用
    アジアの急激な経済発展にともなう環境負荷増大は、結果として甚大な環境汚染をもたらしている。CO2排出、水質汚染、農地の粗放化等による土壌劣化が進行するなど、環境資源の持続性が急速に劣化している。この現状と将来の対策について論じる。

    #10 環境収容力
    地球が持っている環境収容力内に人間活動が収まっているのか、それとも超過しているのかを評価する指標として用いられているエコロジカル・フットプリントの概念とその実例について論じる。

    #11 環境影響評価
    新たな事業や投資がもたらす利益の推定とともに、環境に与える影響評価が義務付けられている。持続可能性を担保するための環境影響評価の方法と実例について論じる。

    #12 サステナビリティ達成への政策
    天然資源量が少ない我が国にとって、今後の持続的な発展のための国際活動や社会基盤整備は非常に重要となってくる。持続的な発展のために我が国がとるべき政策・技術オプションについて論じる。

    #13 講義まとめ
    講義の総括を行うとともに、課題レポートに関する質問に対して議論や追加的説明を行う。


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

    持続可能システムに関する課題レポートを作成し提出する。
    成績評価は、課題レポートの内容および出席状況の総合評価により行う。


5. Special Note

    -


6. Prerequisit / Related courses

    -


7. Conditions to take this course

    -


8. Relation with past courses

    -


9. Course URL


2008-08-27 16:00:24.632634


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