KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


国民国家とナショナリズム (田島 英一

    2008年度秋学期 火曜日3時限
    科目コード: 42140 / 2単位
    カテゴリ: 22.先端開拓科目-総合政策-国際戦略(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    本講義は、主にいわゆる近代主義(反原初主義)の立場に基づきつつ、ナショナリズム研究の視座を提供せんとするものである。本講義は、大きく三つの部分に分けられる。第一に、ナショナリズムの分析枠組みを概観する。ルナン、フィヒテといった古典からはじめて、E.ゲルナー、A.D.スミス、B.アンダーソンといった20世紀後半の「新古典」までを振り返る。第二に、ナショナリズムと関連ファクター(経済、歴史、地政学、宗教等)との間の相互影響について考える。第三に、事例として近現代中国のナショナリズムをとりあげ、分析を加える。


2. 教材・参考文献

    田島英一著『弄ばれるナショナリズム』(朝日新書)


3. 授業計画

    第1回 概説
    ナショナリズムと国民国家をめぐる概説

    第2回 古典的研究
    ルソー、ルナン、フィヒテ、コーンなどの国民観紹介。

    第3回 経済とナショナリズム
    E.ゲルナーの学説を中心に。

    第4回 想像の共同体
    B.アンダーソンの学説を中心に。

    第5回 近代主義への挑戦
    A.D.スミスの学説を中心に。

    第6回 宗教とナショナリズム1
    国民共同体に対する宗教の作用、反作用。

    第7回 宗教とナショナリズム2
    ローカルとグローバルの視座から見た宗教とナショナリズムの相克関係。

    第8回 中国にとっての近代
    アヘン戦争から辛亥革命にかけての歴史と意義。

    第9回 変法運動の生んだナショナリズム
    康有為の思想を中心に。

    第10回 革命の生んだナショナリズム
    孫文の三民主義を中心に。

    第11回 階級と民族
    毛沢東思想を中心に。

    第12回 愛国主義とインターネット
    改革開放後の愛国主義とインターネットの相互作用。

    第13回 マルクスとウェーバーの呪い
    21世紀的なリアリズムの陰で生まれた、国民国家とグローバリゼーションの共犯関係について。


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    レポートを中心に、出席状況なども加味して評価を行います。


5. 履修上の注意・その他

    なし


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    なし


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2008-08-08 22:09:05.487321


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