KGC


Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


REGION AND SOCIETY (EUROPE AND CIS COUNTRIES) (Fumiya Hirataka,Shigeki Hori

    Semester : 2008 Spring
    Code : 32140 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

    本講義では、現代ヨーロッパの中核をなすドイツ社会、フランス社会に光を当て、分権と統合という相反する動きがヨーロッパという次元でどのように実現するかを探ることを主題とする。ドイツ社会を扱う部分では、都市、環境、移民、言語などに関する政策に、フランス社会を扱う部分では、ナショナル・アイデンティティーや社会統合の問題に注目する。そのうえで、ヨーロッパ全体に目を転じ、欧州統合のヴィジョンと現実を、数世紀にわたる歴史のスパンに中で捉えようと試みる。
    参加者にドイツとフランスに見る現代ヨーロッパ社会の大きな潮流を理解してもらうことを目的とする。


2. Materials/Reading List

    授業中に指示する。


3. SCHEDULE

    #1 導入 
    現代ヨーロッパの核としてのドイツとフランスについての概説

    #2 ドイツ社会への視線(1):ドイツとはどんな国か
    歴史的・地政学的なパースペクティブからドイツ語圏の社会を紹介する。

    #3 ドイツ社会への視線(2):ドイツ人とはだれか
    ドイツ国内に多い移民に対する政策(特に言語政策)を取り上げ、「ドイツ人とはだれか」というテーマに迫る。

    #4 ドイツ社会への視線(3):現代ドイツの諸問題
    都市と交通、環境問題などを取り上げ、現代ドイツが新たなる社会問題にどのように取り組んでいるかを探る。

    #5 ドイツ社会への視線(4):ドイツから見たヨーロッパ統合
    ヨーロッパ統合の精神をドイツ語圏からとらえる。

    #6 フランス社会への視線(1):フランス人とは何か?
    フランスの国籍法を、歴史的・地政学的なパースペクティブの中で、日本を含む他国と比較しつつ紹介する。その上で、フランス人におけるナショナル・アイデンティティの在り方を探る。

    #7 フランス社会への視線(2):ネーションとは何か?
    典型的な近代国民国家フランスにおいて、ネーションはどう定義されるのか。ここで紹介するD・シュナペールのネーション論は、B・アンダーソンのネーション論に決定的に影響されている日本の国民国家観に一石を投じるだろう。

    #8 フランス社会への視線(3):ライシテとは何か?
    フランスの共和国原理はやや「教条的な」理解の中で礼賛されたり敵視されたりしている気味がある。フランス流「共生」の鍵ともいえる「ライシテ」の原則を、英米や日本と比較しながら紹介する。

    #9 フランス社会への視線(4):「アファーマティブ・アクション」への共和主義的アプローチ?
    フランス共和国は個々人の法の前での平等を貫く普遍主義を原則としているが、チャンスの平等を実現するために米国流の「アファーマティブ・アクション」を導入すべきだろうか、という点を検討する。 

    #10 ヨーロッパへの視線(1): 欧州世界の誕生
    世界史的実験とも言われる地域統合を推し進める欧州であるが、欧州とはどのような地域だろうか。そしてどのようにして生まれたのだろうか。欧州の地理的境界を巡る問題を歴史の中から紐解いていく。

    #11 ヨーロッパへの視線(2):欧州統合論の誕生 ― 中世から近世 ―
    欧州統合は多くの王侯貴族、政治家、歴史家、思想家によって行く度も主張されてきた。なぜ欧州は統合されねばならないと考えられたのか。欧州統合はいかなる目的だったのか。歴史的背景を振り返りつつ、さまざまな欧州統合論を紹介する。

    #12 ヨーロッパへの視線(3):欧州統合論の誕生 ― 近代から現代へ ―
    前回に引き続き、さまざまな欧州統合論を紹介する。20世紀、主権国家の対立はついに世界大戦の勃発につながっていく。しかしそのような悲劇に直面することによって欧州は真剣に統合の実現へ向けて動き出すことになった。

    #13 ヨーロッパへの視線(4):欧州統合の現在 ― 現在、そして未来 ―
    戦後、欧州統合は本格的に前進したが、統合が進めば進むほどその将来像を巡って意見の対立が見られるようになった。欧州統合のヴィジョンを巡る議論を振り返りつつ、現状を確認し、欧州統合の将来を考える。


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

    学期末試験と通常の授業時のミニレポート(全部で5、6回の予定)


5. Special Note

    -


6. Prerequisit / Related courses

    -


7. Conditions to take this course

    -


8. Relation with past courses

    -


9. Course URL


2008-03-07 21:49:56.725723


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