KGC


Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


CAREER DESIGN THEORY (Mitsuyo Hanada

    Semester : 2009 Fall
    Code : 11020 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

     組織のキャリア開発・教育研修プログラムの現状を概観します。伝統的な企業主導型のキャリア開発、個人が選択できる新しいタイプのキャリア開発とデザインの仕組み,そして、個人が自分の意志で選択・デザインを行うキャリア自律型のプログラムを概観し、個々人のキャリア開発、デザインを組織の視点、個人の視点を対比しながら授業を進める予定です。その中で、伝統的なキャリア開発の強みと弱点、キャリア自律型の新しいキャリア開発の強みと弱点を概観し、これからの組織の発展、個人の成長というそれぞれの視点に必要とされるキャリア開発プログラムを検討する予定です。
     授業では特に二つの研究課題を追求する予定です。第一は個人が、自らのキャリア開発を実践していく上で必要な、キャリアデザインをどう組織の現場で実践していくのか、第二の研究課題は、組織の成長と個人の自律的なキャリア開発の調整を研究する予定です。両者はしばしば相反するものとして理解されていましたが、個人の自律を尊重しながら、組織の成長を可能とするにはどのような対応方法が必要かを検討する予定です。
    そのキャリア自律の実践には組織の中の様々なインフラサポート、受け皿が必要となりますが、キャリア面談制度、自己申告制度、キャリアアドバイザーの支援、メンターの支援など、組織の現実、実態に即して授業を進める予定です。
     授業では企業のキャリア開発を担当する実務家、キャリア開発をサポートするキャリアカウンセラーの方々などをお招きし組織がどのようにキャリア開発に対応しているのか、その現場状況を理解してもらうことも狙いのひとつとしています。


2. Materials/Reading List

    授業中に資料などを配布


3. SCHEDULE

    #1 9月28日:キャリア開発の意義と役割
    いまなぜキャリア開発が重要なのか。キャリア開発の役割と意義など、キャリア開発論の目的などを幅広く展望し、シラバスの説明を行います。また授業時間中に選抜のためのミニ論文を作成してもらいます。

    #2 10月5日:伝統的教育研修と個人主導型キャリア開発の仕組み
    伝統的教育研修と人事制度の関連性を説明します。伝統的教育プログラムでは、企業主導で、企業が必要とするスキルや知識を提供する教育研修が中心でした。それが何故必要であったのか、どのように実施されていたのか、その結果はどのようなものであったのかなどを人事制度との関連性、組織と個人との関係などを念頭におき説明します。特に階層別研修、職能別研修、OJT,の重要性を概観します。

    #3 10月19日:自律型キャリアとは
    90年代半ばから起こってきた、組織内キャリア自律の動きを概観し、なぜ組織内キャリア自律が起こってきたのか、その実態はどのようなものなのか?個人はどのようにキャリア自律とむきあうのかなどを検討する予定です。自律型キャリアプログラムの特色、新しい人事制度との関連性、組織と個人との関係などについて、担当講師の今後の人事の展望に関する所感を含めた解説を行います。

    #4 10月26日:ライフキャリアのデザインを考える
    一人が一生ひとつの組織でキャリアをまっとうする時代ではなくなってきました。また定年退職が65歳に延びようとし、人生85年の生涯学習の時代に入ろうともしています。その中で、個人にとってのライフキャリアとは何かの見直しが進展しています。このような新たな時代背景をもとにしたライフキャリアを、長期的な個人のライフデザインの視点から概観する予定です。特にライフステージごとのキャリアデザイン、キャリアステージにおけるデザイン、転職とは、などを概観する予定です。

    #5 11月2日:組織を変革するキャリア開発
    個人のキャリア開発は、個人の成長をはかるとともに組織の変革と成長においても重要な役割をはたします。いかに個人のキャリア開発と組織の成長が関係するか、弟3・4週で個人のライフキャリアの問題を、組織から離れ個人の視点で検討しましたが、第5回目の授業では組織の視点からの新しいキャリア開発の問題を検討する予定です。従来は必ずしもキャリア開発の手法として認められなかったような様々なアプローチが新しいキャリア開発の手法として認定され、組織の変革の視点から活用されてきています。組織内コミュニティ活動、SNSの問題、外部の人によるメンタリング、などのキャリア開発との関係を解説します。

    #6 11月9日:人生設計におけるファイナンシャルプランとキャリアデザイン   
    自律的にキャリアをデザインしていく上において、それを可能にする個人のファイナンシャルプラン・デザインは重要な問題です。ライフデザイン/ファイナンシャルプランの専門家をお招きし、ファイナンシャルプランとキャリアデザインの関係性についてお話をいただく予定です。

    #7 11月16日:外部講師による自律的キャリア開発プログラムの解説
    外部のキャリア開発の専門家をお招きし、自律的キャリア開発のプログラムの現状をお話いただく予定です。

    #8 11月30日:外部講師によるキャリア開発における個人の不安・悩みとそのサポート
    キャリアを個人でデザインしていくには多くの不安と、悩みを抱えることになります。そのような悩みにはどのようなものがあるのか、どのようにその不安や悩みを解決するのか。悩みや不安解消にはどのようなメカニズムが企業で用意されているのかを概観します。

    #9 12月7日:キャリアアドバイザーの役割
    コーチ、メンター、キャリアカウンセラーなど個人のキャリアをサポートする様々な役割が企業で活用されてきています。このような多面的なキャリアアドバイスの実態と、担当講師が展開しているキャリアアドバイザー制度について概観します。

    #10 12月14日:ライフキャリアサポートセンターとEAPサービス
    最近の企業の事例の中で、人事の役割が変化し、ライフキャリアサポートセンターとよばれるべき部門が組織の中でうまれはじめています。またEAP(Employee Assistance Program)サービスなどを企業が積極的に展開する動きなども出てきています。この新しい動きに関して解説します。

    #11 12月21日:キャリア開発のケース
    キャリア開発のいろいろな課題のケースを中心として検討していきます。ケースを用意しますので、受講者は講義の前にケースを読み、ケースに内在する様々な問題に関してそのポイントをまとめてください。そのまとめをベースとして授業を行う予定です。

    #12 1月15日(金曜日):個人のイニシアティブとプランドハプンスタンス
    自律的キャリア開発においては、個人の能動的な第一歩、自分で一歩を踏み出す勇気が重要とされています。その考え方にもっとも近い考え方がプランドハプンスタンスとよばれる考え方ですが、講師がどうして、プランドハプンスタンス的な考え方を重要と考えるかに関して解説する予定です。

    #13 1月18日:キャリア開発論のまとめとクイズ
    秋学期の授業のまとめと授業の理解度をはかるクイズを実施します。


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

    レポート2回と授業の最終回に実施するクイズ、ならびに出席状況をベースとして総合的に判断します。授業では出席を5回とり、そのうち3回出席をしていない場合は「D」評価となりますので注意してください。中間レポートは2000字、最終レポートは3000字の予定です。中間レポートは11月16日の朝7時までにSFC-SFSレポート課題提出機能にて提出してもらいます。最終レポートは1月25日の朝7時までにSFC-SFSレポート課題提出機能にて提出してもらいます。


5. Special Note

    今年度はヒューマンキャピタル論、組織コミュニケーション論、ライフキャリア論のいずれかひとつを受講した学生を対象とします。授業の主題と目標を見てもらえればわかりますが、組織経営の基礎、人事の基礎などの理解を前提とした上で授業をすすめます。レポートは二回実施し、2000字と3000字のレポートです。それに加えて、ケースのまとめとクイズ、さらには出席点も加味されますので、注意してください。出席では、出席数が足りないと採点の対象にはならないので、よく履修上の注意を理解した上で履修してください。


6. Prerequisit / Related courses

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7. Conditions to take this course

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8. Relation with past courses

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9. Course URL


2009-09-03 10:14:37.256635


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