KGC


Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


INTERNATIONAL ENVIRONMENTAL LAW (Setsuko Aoki

    Semester : 2009 Fall
    Code : 65140 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

    地球環境法は、国際法の一分野という側面が強いが、新しく発展しつつある分野だけに、既存の一般国際法とは異なる性質を示す。したがって、まず、総論として、地球環境法が一般国際法とどのように異なるかを国家責任や紛争解決手段の観点から考察する。その後、水の汚染(河川、海洋)大気汚染(オゾン層破壊)、地球温暖化問題、原子力損害、生物多様性確保、国境を超える感染症、戦争による環境破壊、宇宙ゴミなど個々の分野における環境問題に対して国際法がどのように取り組んできたかを実証的に研究する。その上で、21世紀の地球社会が、地球規模の環境問題に取組む上で、環境法により一定の変容を果たした現代国際法が対応可能なのか、新たな枠組を導入する必要があるのかを考える。


2. Materials/Reading List

    参考書: 水上 千之・ 臼杵 知史・ 西井 正弘編集『国際環境法』(有信堂)
    どこの出版社のものでも可『国際環境条約集』。どこの出版社のものでも、『国際条約集』をもっている人は、その環境法の部分を代用することも可能。
    授業で適宜、参考文献を指示します。


3. SCHEDULE

    #1 地球環境法の特色
    伝統的国際法と地球環境法の相違を説明する。また、地球環境法の歴史を概観する。

    #2 領域管理責任
    地球環境法の基礎となる領域管理責任の法理について説明する。
    アラバマ号事件、トレイル溶鉱所事件、コルフ海峡事件を題材に用いる。

    #3 領域管理責任の進展
    領域管理責任の現代的展開を「管轄権または管理」に基づく国家責任という観点から説明する。多国籍企業の海外業務に対する本国、または親企業の責任の法理についても述べる。

    #4 海洋環境の保護 (総論)
    ジュネーブ4条約から国連海洋法会議およびそれ以降の進展をみることにより、沿岸国管轄権の拡大過程と環境保護の法理について説明する。

    #5 海洋環境の保護 (各論1)
    国連海洋法条約の起因別汚染について、その法制を学ぶ。特に舶起因汚染について焦点をあてる。先例を扱う。

    #6 海洋環境の保護 (各論2)
    生態系保護のための海洋法の進展とその法理を学ぶ。

    #7 貿易と環境
    環境保護と経済活動の自由についての法理の発展を学ぶ。WTOの仕組みについての概論も学ぶ。

    #8 地球環境保護における予防原則
    予防原則の生成過程とその具体例を学ぶ。

    #9 地球温暖化防止のための法制度 (1)
    オゾン層保護、温暖化効果ガスの排出基準を定める条約等の構造を学ぶ。

    #10 地球温暖化防止のための法制度 (2)
    京都議定書の内容確定のために締約国会合がどのように用いられたかを実証的に学ぶ。

    #11 原子力事故、戦争と環境保護 
    原子力事故からの環境破壊を防止し、結果管理を行うための国際法制を学ぶ。また、武力紛争における惨禍から環境を保護するための国際規則を学ぶ。

    #12 宇宙環境保護
    宇宙活動から生じるゴミ問題の処理についての国際法を学ぶ。

    #13 地球環境法の将来
    地球環境法の進展の方向を、国際レジーム論に基づいて考察する。


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

    中間試験と最終レポートによる。


5. Special Note

    国際法を既に履修していることが好ましいが、必要条件ではない。


6. Prerequisit / Related courses

    -


7. Conditions to take this course

    国際法を履修済みであることが望ましいが、履修条件ではない。


8. Relation with past courses

    -


9. Course URL


2009-08-31 21:01:51.962293


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