KGC


Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


COMMUNITY-BASED PLANNING AND COMMUNITY RENOVATION (Yoshinori Isagai

    Semester : 2009 Fall
    Code : 30220 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

     本授業では、住民、自治体、NPO、企業など、地域の多彩な主体によって取り組まれている各地のまちづくりの最新動向を紹介し、成功要因、課題を明らかにした上で、社会イノベーションにおける意義、可能性について議論します。また、まちづくりにおいて大切なポイントとなる、多様な主体間の協働を実現し、資源を生かし、地域の問題解決をもたらすための具体的方策についても検討を行います。まちづくりの実践、地域活性化政策などに関心のある全ての学生を対象とします。大江守之先生が担当された春学期の「まちづくり論」では、都市計画が主要なテーマでした。大江先生とも相談の上、秋学期の本授業では、まちづくりのソフト面を中心に取り上げます。
     授業では、地域情報化、ネットワーク、信頼などに関する理論を整理し、ひとづくり、農業、商店街などをテーマとする先進的なまちづくりの事例研究を行います。また実践知を育むために、一方的な講義だけでなく、ゲストによる講演やケースディスカッションも適宜取り入れます。
     最終成果として、長崎県の地域の問題解決、活性化に対する提言を作成してもらい、優秀な提言については授業内で発表してもらうことを検討しています。
     なお、本授業は、博士課程の教育体験授業に指定されています。第4回、第5回、第6回、第7回授業については、博士課程(助教)の西田みづ恵が担当することをご理解ください。


2. Materials/Reading List

    ・教科書:飯盛義徳『ケース・ブックIV 社会イノベータ』慶應義塾大学出版会、2009年。
    ・参考書:國領二郎、飯盛義徳編『「元気村」はこう創る』日本経済新聞出版社、2007年。
    ・その他、授業で配布します。


3. SCHEDULE

    #1 ガイダンス
     本授業の目的、カリキュラム、成績評価などの説明を行います。

    #2 まちづくりの概念(講義)
     まちづくりとは何か、どのような可能性があるのかなどについて、経営学、社会学や地域情報化など、様々な観点から説明します。

    #3 ひとづくり(ディスカッション、講演、講義)
     情報技術、地域独自のケース教材を活用したアントルプレナー育成スクール、NPO法人鳳雛塾<http://www.digicomm.co.jp/sagaventure/>の取り組みを紹介し、まちづくりにおけるひとづくりの重要性、産官学連携実現の方策について議論を行います。

    #4 地域イベントと住民参加(ディスカッション、講義)
     地域の様々な主体を巻き込むための方策を検討します。事例として、佐賀県の一大イベントとして成長した、佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ<http://www.sibf.jp/>を取り上げます。

    #5 地域資源の再認識(ディスカッション、講義)
     地域資源を見直し、住民の意識を変えていく方策について学びます。事例として、高知県黒潮町のNPO法人砂浜美術館<http://www.sunabi.com/>の取り組みを紹介し、住民の意識を「静かに変えていく」意義や可能性、課題について考えます。

    #6 地域の見守り(ディスカッション、講義)
     大学と地域の連携によって、高齢者の孤独死を防ぐ見守りネットワークを構築、運営し、成果をあげている岩手県川井村の事例<http://www.nikkeidigitalcore.jp/archives/2006/09/24l_1.html>を紹介し、その意義、可能性などについて検討します。

    #7 つながりの理論(講義、ディスカッション)
     地域の多様な主体の特性や役割を整理した上で、つながりを創出し、協働を実現するためのコミュニティ、ネットワークの理論を検討します。特に、ノットワーキング(knotworking)や実践コミュニティ(community of practice)の概念がまちづくりに適用できるかについて議論します。

    #8 商店街の再生(ケースディスカッション、講義)
     苦況が続いている中心商店街の活性化のための方策を議論します。事例として、先進的取り組みを行っている高松市の丸亀町商店街<http://www.kame3.jp/>を取り上げ、地域密着ビジネスの要諦について学びます。

    #9 地域振興政策(ディスカッション、講演、講義)
     過疎・離島対策は、政府の重要課題でもあります。長崎県からゲストをお迎えして、過疎・離島振興の現状と今後について検討します。本授業を参考にして、長崎県の地域振興政策に関する提言レポートを作成してもらいます。

    #10 農産物のマーケティング(ケースディスカッション、講義)
     内子町からり<http://www.karari.jp/karari/>の事例を通して、農産物を中心とした地域資源のビジネス化、効果的なシステム設計などについて検討を行います。

    #11 観光振興(講義、ディスカッション)
     観光を検討する際、資源の見極め、戦略的視点が大切です。湯布院の観光戦略を事例として、地域における観光のあり方を考察します。

    #12 いいまちづくり提言発表(提言発表、ディスカッション)
     作成してもらった地域の問題解決、活性化のための優秀な提言をいくつか選抜し、授業で発表してもらいます。その提言をもとに、全員で議論を行います。

    #13 まとめ(講義、ディスカッション)
     今までの講義、ゲストの講演、議論などを振り返りながら、まちづくりの要諦、可能性について議論します。


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

     授業では、SFC-SFS<http://vu2.sfc.keio.ac.jp/sfc-sfs/>を利用して、簡単なレポートや感想の提出を義務づけます。また、ディスカッションを中心とした授業が多いため、積極的な発言が求められます。試験は行わず、長崎県の地域政策に関する提言を提出してもらいます。
     成績評価は、出席が30%、クラスへの貢献(発言、レポートの内容、提言発表など)が40%、最終成果レポートの内容が30%の割合で総合的に判断します。


5. Special Note

     本授業は、議論やレポートなどかなりのワークロードを必要とします。そのため授業内容に強い興味、関心、情熱がある方の参加を希望します。
     なお、ゲストのご都合などで、授業の内容などが一部変更される可能性があることをご理解ください。


6. Prerequisit / Related courses

    -


7. Conditions to take this course

    まちづくりの実践、地域再生に関する政策立案に関心のある方


8. Relation with past courses

    「まちづくりの科学」*この科目を進級、卒業あるいは修了に関わる科目の単位として修得済みの学生は、自由科目としての履修のみ可能。


9. Course URL


2009-08-31 21:45:56.649273


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