KGC


慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
授業概要(シラバス)


若年者のキャリア学習 (花田 光世宮地 夕紀子

    2009年度秋学期 月曜日3時限
    科目コード: 90522 / 2単位
    カテゴリ: 26.特設科目(学部)


1. 主題と目標/授業の手法など

    若いうちに「働くこと」を学ぶということは、その後の学習や社会に参加する意欲を育む上において重要である。社会への参加に、前向きな意識をもってもらい、能動的に働く意識を育むには、いわば若年者インターンともいえるキャリア学習の機会を活用することは、これからのキャリア教育において重要なテーマといえる。本講座では、キャリア学習の社会的意義や課題を実践的に理解し、若年者におけるキャリア教育の重要性を検討することを目的としている。

    近年、若年者(小・中学生)を対象にしたキャリア形成に関する様々な提言、取組みがなされているが、体験を通してのキャリア形成の仕組みと知恵を学ぶことはきわめて重要という視点が提出されている。本講座では寄附講座の特色を生かし、実際に若年者のキャリア学習に携わっておられる現場の方々をお招きし、若年者キャリア教育の意義や重要性、同時に限界を研究する授業である。授業では、実際にキャリア学習の現場における体験の場を用意し、その体験をベースとしたグループ作業とグループ発表を実施し、座学の授業とともに、体験型の演習の場も用意し、学習を深めていく予定である。


2. 教材・参考文献

    授業中に関連資料を配布


3. 授業計画

    第1回 9月28日 導入:本授業の進行、アサインメントに関してガイダンス
    ■初回につき、本授業の進行形態について、およびアサインメントや評価についてのガイダンスを行う。比較的少人数による授業であり、また学外活動も求められることから、履修する学生に対して期待される内容について詳しく説明する

    第2回 10月5日 キャリア教育における初期体験の重要性とエデュティンメントの意義                            
    政策メディア研究科 高橋俊介氏 +講座担当者
    本学において「仕事と社会」を担当している高橋氏をお招きし、キャリア形成における若年者の仕事理解、と体験学習の重要性を検討し、合わせて、エデュテインメントの重要性とその背景などを概観する。

    第3回 10月19日 キッザニアが目指すもの
    (住谷社長による講演)
    キッズシティージャパン社を創設し、キッザニアを運営している住谷栄之資社長をお招きし、キッザニアを日本に設立した背景、意義、そして現状の活動に関し講義をいただき、学生とのQ&Aを行う。

    第4回 10月26日 社会人基礎力を育てる
    (経済産業省経済産業政策局 産業人材政策室 内野泰明氏による講演)
    専門的な知識やテクニカルスキルのみならず、「社会で多様な人々と仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力」である社会人基礎力の重要性およびその育成について、その開発普及を担当している経済産業省の担当者を招聘する。なぜ経済産業省がこの社会人基礎力を開発したか、その背景、意義、現在の活動に関して講義をいただく。

    第5回 11月2日 ライフキャリアを切り拓く人間力を考える
    担当者より、ライフキャリアの構築に必要とされる人間力の検討を行う。社会人基礎力と人間力、そしてキャリアコンピタンシーの関係を概観する。スキル、知識の発揮に何故人間力が必要か、キャリア構築に必要な総合的とはどのような力かを検討する予定である。

    第6回 11月9日 家族の変容とキャリア教育
    環境情報学部 熊坂 賢次 による講義
    家族の形態が変化する中で、21世紀の家族教育の中で育まれるキャリア意識・キャリア教育とはどのようなものなのか、キッズシティジャパンの社員の方も交えて、講義およびディスカッションで授業を進める予定である。

    第7回 11月16日 キッザニア関係者講義
    キッザニアを運営している、キッズシティジャパンの方をお招きし、グローバルに展開されているキッザニアのプログラムと日本のプログラムとの相違、キッザニアに来園する児童生徒の意識と学習成果、保護者の意識などに関して講義をいただき、キッザニアの活動に関しての理解を深める予定である。

    第8回 11月30日 キャリア教育の実例1
    (富士ゼロックスCSR部 環境・社会貢献推進G 滝川潔氏)
    富士ゼロックス社のキャリア教育への取り組み

    富士ゼロックス社のキャリア教育への取り組みに関して、
    一企業の立場からのアプローチや見解等の講義を頂く予定である。
    1995年より、富士ゼロックス社はNPOジュニアアチーブメントと協力し、
    京都市や品川区でスチューデントシティプログラムや
    スチューデントカンパニープログラム等に取り組んできている。
    これら具体的な取組みの紹介に加え、企業としてキャリア教育に
    どう関わっていくのか(関わっていくことができ得るのか)、御話を頂く。

    第9回 12月7日 キャリア教育の実例2
    京都「生き方探究教育」関係者招聘
    京都市教員委員会は、京都市内の小学校において、生き方探究教育を実施し、個々の児童生徒の特性応じたキャリア形成を支援し、生涯を通して、自らが求める資質や能力を主体的に伸ばしながら、社会との関わりの中で生き方を考える教育を実施しています。授業ではこの京都市教育委員会の取り組みを、教育委員会の視点から研究する予定です。

    第10回 12月14日 学生調査結果発表(1)
    三田祭準備期間中に受講者にはキッザニアを訪問し、インタビュー等によって情報収集、調査活動に従事してもらいます。その結果をとりまとめ、第10回および11回において発表してもらう予定です。

    第11回 12月21日 学精調査結果発表(2)
    上に同じ

    第12回 1月15日(金曜) 学校教育関係者(教師)の立場から見るキャリア教育
    (ソニー教育財団副理事長 桐原保法氏)
    ソニー教育財団はソニーの故井深会長が戦後、日本の将来は科学の発展にあり、その担い手となるのが子どもたちであり、小中学校の理科教育支援こそが最も重要と考え、理科教育支援を50年に渡って実施されてこられました。現在は、教育財団から奨学金を受賞された先生方が集まって理科教育のレベルアップを推進しており、ソニー科学教育研究会という名のもとに2000名の先生が活動しています。授業では、若年者のキャリア教育の中でも、理科教育を担当する教育者の育成という視点から、その活動が、どのように児童生徒の科学分野でのキャリア育成に貢献しているかを研究する予定です。

    第13回 1月18日 まとめ
    授業のまとめを行います

    第14回 三田祭期間中: キッザニア訪問現場調査
    原則として三田祭期間中にキッザニアに来園している児童生徒とその保護者に対してヒアリング調査を実施します。日程などは履修者と調整しますが、大学の授業だけではなく、キッザニアにおける訪問調査に参加してもらいますので注意してください。


4. 提出課題・試験・成績評価の方法など

    学期末レポート、及びグループ課題発表内容により採点します。
    グループ課題では、キッザニアに来園している児童生徒、保護者などのヒアリング調査を行い、そのグループ研究内容を発表してもらいます。
    学期末レポートは秋セメスターの授業をレビューし、若年者のキャリア形成の意義というテーマで作成してもらう予定です。
    提出期限、字数などは追って指示します。


5. 履修上の注意・その他

    ライフキャリア論、キャリア開発論、仕事と社会、ヒューマンキャピタル論のいずれか二科目以上を履修した学生を優先的に選抜します


6. 前提科目

    なし


7. 履修条件

    上記前提科目を2科目以上履修していることが望ましい


8. 旧科目との関係

    なし


9. 授業URL


2009-10-13 17:32:28.55754


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