KGC


Keio University Shonan Fujisawa Campus
Course Summary (Syllabus)


INTRODUCTION TO FOREST PRODUCTS (Naoto Ando,Tomohiro Ichinose

    Semester : 2016 Fall
    Code : X1019 / 2 Credits


1. Objectives/Teaching method

     日本は森林資源に恵まれ、木造の歴史があり、ヨーロッパは石の建築であると一般には思われてきた。ところが、東京を始め日本の大都市ではRC造、S造が林立し、ヨーロッパでは公園を中心とした環境が維持されていることに気がつかされる。さらに、伝統的に保存されている技術ではなく、新しい木質構造建築がヨーロッパ各地で展開されているが、その背景は日本の状況と同様にヨーロッパの森林資源状況の回復、環境問題への配慮から積極的に木造の取組みが行われているとのことである。
     日本では平成18年の「住宅基本法」では住宅政策を『量』から『質』へと転換を促し、市場重視・ストック重視の政策が打ち出された。平成21年に「長期優良住宅普及促進法」が施行され、長期優良住宅の認定基準が明確化された。平成22年に公布された「公共建築物木材利用促進法」は、公共建築物における木材の利用の促進が、林業の再生や森林の適正な整備、地球温暖化の防止等に貢献することにつながるために制定されたもので、過去の非木造化の考え方を、公共建築物については可能な限り木造化、木質化を図るとの考え方に転換された。木構造が凋落したと言われた時代を経て、新たな木質構造への期待が高まり、Forest Productsの挑戦が始まっている。
     これらの現状を学び、多角的な視点で森林資源を捉え、これからの木材産業、林業の可能性について議論する。
     講師は、東京大学大学院の安藤直人博士を中心に、三井物産(株)の方々の協力を得てさらにゲストを迎えコラボレーションを図る。


2. Materials/Reading List

    木質構造研究会編『新・木質構造建築読本』 井上書院 2012年
    その他、授業中に適宜紹介する


3. SCHEDULE

    #1 【非公開】木を知る
    ガイダンス:今、なぜ木材なのか?日本の森林資源状況と木材利用の現状を概
    観する。また、毎回の授業の概要、成績評価ルールなどを説明する

    #2 木を使う
    木材の多様な用途と木質材料の種類を知る。さらに、森林・木材関連産業の現
    状と将来像を議論する

    #3 【非公開】木を活かす
    森林が果たしている多面的機能とは何か?日本における人と森の関係、を学ぶ
    中で、森林・木材関連産業の現状と低炭素社会の将来像、環境問題について検
    討を行う

    #4 森と生きる
    森林と林業の現状と将来像から山の仕事の実際と地域活動 外部講師予定

    #5 企業が所有する森林の意義
    企業が所有する森林を概観し、それらの活用事例を通じて企業の環境貢献をど
    のように行うか議論する
    講師:三井物産蝓∋旭翳産フォレスト蝓

    #6 サステナブルな森林の活用
    国際森林認証FSCの意義や制度の背景を概観し、企業の取組み事例を通じて、
    持続可能な森林資源について議論する。
    講師:NPO日本森林管理協議(FSCジャパン)、三井物産

    #7 【非公開】資源活用とサステナブル産業
    人と木の関わりと、日本のサステナブル産業を多角的な視点で捉える

    #8 木造建築のススメ1
    日本の住宅工法の変遷とこれからの課題。耐震性・省エネルギー性・耐久性・
    メンテナンス性

    #9 木造建築のススメ2
    学校、商業施設等の非住宅用途の木造建築例やセルフビルド例を通して、木材
    利用の実践に取り組む事例と課題を検討する

    #10 木造建築のススメ3
    詳細は授業で説明する

    #11 木材利用の可能性1
    海外事例の紹介と木を使うことの意義を再確認し、総合的に討論する

    #12 木材利用の可能性2
    グループディスカッションを行い、森林資源、木材利用技術を通して国際社会
    の中での日本の役割と今後の可能性を考察する

    #13 エコプロダクツ展8−10に振替
    ディスカッション

    #14 フォレスト・プロダクツ論の総括
    資源/技術/商品化/流通/貿易/木の文化等のキーワードを整理しつつ、社
    会ニーズとのマッチングについて考察し、総括する


4. Assignments/Examination/Grad Eval.

    授業、見学ではレポートや感想の提出を数回義務づけます。最終課題として、学んだことを生かした提言レポートの提出を求めます。
    成績評価は出席40%、レポート30%、最終課題30%の割合で総合的に判断します。


5. Special Note

    授業内容に興味、関心、情熱のある方の参加を希望します。なお、ゲストのご都合などで、授業の日程、内容等が一部変更される可能性があることをご理解下さい。


6. Prerequisit / Related courses

    特になし


7. Conditions to take this course

    -


8. Relation with past courses

    -


9. Course URL


2016-07-27 06:42:44.650397


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