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近代思想

お知らせ


科目名近代思想 [ シラバス ]
http://www.sfc.keio.ac.jp/~hori/philo/

 なぜ人を殺してはいけないのか? なぜ電車の中で化粧をしてはいけないのか? なぜ電車の中でのケイタイの使用は遠慮すべきなのか? なぜ麻薬の個人的使用が咎められるのか? なぜ安楽死が許可されないのか? なぜ民主主義において一人一票が鉄則とされるのか? なぜ自然を大切にすることがよいことなのか? なぜクローン人間の製造は非難されなければならないのか? …これらの問いのいずれを穿(うが)っていった場合でも、われわれは必ず、人間と世界をめぐる普遍的にして究極的な問題―哲学的問題―に行き着く。この授業は、その岩盤のごとき問題をじかに掌(てのひら)で叩いてみることへの誘(いざな)いにほかならない。
 はっきりさせておこう。これは専門科目でも、クラスター科目でもない。汎用共通基盤科目、つまりは「教養」としての「知」(=人間形成の知)を得るための科目である。教養の科目である以上、ここでは、何かのプロ(エキスパート)を養成することなど、およそまったく念頭に置かない。目指するところはむしろ、アマチュアとしての人間(すなわち市民、知識人)にとって見識の核となるような知的感受性の涵養である。したがって、たくさんの「専門的」知識を頭に詰め込むことよりも、論理的思考の錬磨や批判精神の覚醒を重視する。ほんとうに重要な問題は、実は専門家なんぞに任せておけないのである。
 今年度は、昨年度の反省(基礎的な知識を欠くために講義内容が必ずしも理解できなかったという声が多く聞かれた……)を踏まえ、基本的に、「近代思想」を形作ると同時に論争の焦点にもなることも多いいくつかの概念の明確化を図っていくという形で授業を進める。そうするなかで、人間とは何か、近代とは何か、という究極の問いをまさに問いとして厳密化し、その上で、冒頭に列挙した種々の疑問点や、死刑の是非、安楽死の是非、クローン人間製造の是非などについて、授業参加者の間で討論をおこなってみたい(場合によっては、担当教員の講義と平行して、学期始めから履修者のグループワークを組み、学期末に最終プレゼンの時間を設けるという方式を採るかもしれない)。
 なお、この授業は、「実学」を矮小化して「実用の学」と思い込んでしまっている人にとっては無駄以外の何物でもないだろうし、他方、流行「現代思想」家の曖昧模糊として意味ありげな衒学的言辞に心酔してしまっている人や、議論のパターンの上でだけラディカルな「批判的知識人」のポーズを無批判に有難がってしまう人にとっては、甚だ退屈なものとなるだろう。


担当者 堀 茂樹
授業期間2003年春学期 月曜日4時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


授業ビデオとマテリアル
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第01回2003/04/14 愛について
- 講義資料2(PDF) [公開終了]
- 講義資料1(PDF) [公開終了]


第02回2003/04/21 自由と倫理 (1)
- 講義資料(PDF) [公開終了]


第03回2003/04/28 自由と倫理 (2)
- 講義資料(PDF) [公開終了]


第04回2003/05/12 主体と個人 (1)
- 講義資料(PDF) [公開終了]


第05回2003/05/26 主体と個人 (2)
- 講義資料(PDF) [公開終了]


第06回2003/06/09 人権をめぐって - 国家、民主主義、文化、アイデンティティ…との関係 - (1)
- 講義資料(PDF) [公開終了]


第07回2003/06/16 人権をめぐって - 国家、民主主義、文化、アイデンティティ…との関係 - (2)
- 講義資料(PDF) [公開終了]


第08回2003/06/30 E・トッドの『帝国以降』について
- 講義資料(PDF) [公開終了]


第09回2003/07/07 教育とは何か
- 講義資料(PDF) [公開終了]


第10回2003/07/12 ネーションとナショナリズム
- 講義資料(PDF) [公開終了]


第11回2003/07/12 文明と文化(ゲスト講師:宮代康丈氏)
- 宮代氏講義資料(PDF) [公開終了]


第12回2003/07/14 人間とは何か? - なぜ人を殺してはいけないのかを考える手がかり -
- 講義資料(PDF) [公開終了]



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