お知らせ |
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科目名 | インターネット時代のセキュリティ管理
[ シラバス ]
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http://www.soi.wide.ad.jp/
現在、インターネットは我々の生活に浸透し、社会生活のあり方を変えつつある。 インターネットは、高い自由度を持ち、全ての国や地域が繋がった状態で整備や 問題解決が図られるグローバルなインフラストラクチャである。インターネット によって様々な利便性が高まった一方で、情報漏洩や不正アクセス等の諸問題も 顕在化している。 安全は技術や基準で構築していくプロセスがある。安心は人と社会がどのように 理解し、感じるかということを含む。いずれも、高度な課題であり、かつ時とと もに変化するダイナミックな問題でもある。 たとえば、個人の持つ利益・権利の保護は、グローバルな視点で早 急に進められる 必要がある。今後、社会基盤としてインターネットがより浸透していくためには、 セキュリティ基盤の整備が求められているが、グローバルな視点でのセキュリティ 対策は、複雑に絡み合った問題点に対し、個人、組織、社会等が持つ異なる視点 とその要求を整理した上で解決を図る必要があり、その構築は毎日変化していく 性質をもっている。 本授業では、現在のインターネットにおけるセキュリティ問題、社会や組織のそ の問題への対応手法、そして解決のための技術や規範・ルール策定についての講 義を通し、インター ネットにおけるセキュリティ対策はどうあるべきかを授業 に参加する各学生自身に考えてもらう。また、本授業は奈良先端科学技術大学院 大学の山口英教授と遠隔合同で行う。 なお、本講義は、SOI環境(School of Internet / http://www.soi.wide.ad.jp/ を参照のこと)を用いた授業を行なうため、履修者はSOIシステムを利用すること が前提となる。
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担当者 |
村井 純
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授業期間 | 2008年秋学期 木曜日2時限
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授業レベル |
大学院 |
参考文献 |
参考文献リスト |
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 | 授業ビデオとマテリアル
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| 受講したい回をクリックしてください。
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第01回 | 2008/09/25 授業概要
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講義資料(PDF)
毎回の授業形式と全13回の授業の構成
SOI環境の利用方法に関する説明
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第02回 | 2008/10/02 個人と社会のセキュリティ(1)
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講義資料(PDF)
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Lecture Material (pdf) - English ver.
デジタルコミュニケーションの発達によって社会的な基盤として活用されて
いる情報システムがやインフラが機能しなくなった場合にもたらされるリス
クとそれを防ぐための対策を、行政・企業などの社会的な主体と利用者など
の個人的な主体からの視点によって議論する。例えば、情報システムの発展
によりセンサーネットワークが発達し、様々な情報を効率的に扱えるように
なった反面、個人の活動が監視されてしまうリスクが生まれている。
一方で、近年は個人の権利と全体の利益が複雑に関係する問題として、違
法・有害情報のフィルタリングが挙げられる。セキュリティ対策は関係する
人物の役割によって最終的なゴールが異なる場合が多い。顕著な例として、
個人と社会という視点があげられる。この違いに対して合意形成をしていく
ことは、今後の社会において重要な要素であり、これについても議論を行
う。
また、インターネットに代表されるインフラストラクチャは社会に欠かせな
いものであり、これらの機能が停止した場合の社会的影響は多大である。そ
のため故障や障害・攻撃を防ぐための対策について国際協調の視点も踏まえ
ながら取り上げる。特にインターネットでは国家間の境界が曖昧であり、各
国が様々な部分で相互に影響し合う。日本という立場から国内のセキュリテ
ィ対策とグローバル空間のセキュリティ対策とをどのように取り組むべきか
を議論する。
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第03回 | 2008/10/09 個人と社会のセキュリティ(2)
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講義資料(PDF)
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第04回 | 2008/10/16 個人と社会のセキュリティ(3)
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講義資料(PDF)
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Lecture Material (pdf) - English ver.
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第05回 | 2008/10/23 セキュリティ対策とそのトレードオフ(1)
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講義資料(PDF)
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Lecture Material (pdf) - English ver.
セキュリティ対策と一概に括られている技術や体制を、同一性、匿名性、完
全性などの対策目的とファイル、個人情報、計算機資源、ネットワーク資源
などの対策主体によって整理し、具体的な例を交え、現在、未来のセキュリ
ティアーキテクチャを考えるための議論を整理する。セキュリティ対策に
は、人的、費用的な初期コスト、運用コストの発生やセキュリティ対策に関
わる実施者や利用者になんらかの不便を強いるなどのトレードオフが発生す
る。このようなトレードオフを踏まえた上でネットワークの管理、運用を含
めたネットワークのデザインと体制に関して、具体的なセキュリティリスク
を取り上げる。
同時に攻撃者が攻撃をする際のリスク・コストについてもふれる。攻撃にお
いてもデジタル技術の進歩は大きな影響を与えており、計算機能力の進化や
ネットワーク資源の増加は攻撃方法も変化させる。これは暗号解読や総当た
り攻撃などに影響を与えるため、対策を考慮する際に攻撃方法を考える要素
となる。
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第06回 | 2008/10/30 セキュリティ対策とそのトレードオフ(2)
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講義資料(PDF)
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Lecture Material (pdf) - English ver.
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第07回 | 2008/11/13 セキュリティ対策とそのトレードオフ(3)
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講義資料(PDF)
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第08回 | 2008/11/27 情報セキュリティ:新しいサービスとその課題(1)
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講義資料(PDF)
RFID/ICカード普及に代表される家庭空間と公共空間の急速なデジタル化、パ
ーソナルデバイスのネット化、インターネット普及に伴う社会インフラの変
化などによって生じる新しいリスクについて議論する。デジタルコミュニケ
ーション技術の発達に伴い、様々なサービスが登場し我々の生活の利便性を
高めている反面、情報流出やプライバシ、情報発信のありかたなどで様々な
問題が顕在化している。これらのリスクを明確化し求められるゴールとその
可能性に関して課題を整理する。
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第09回 | 2008/12/04 情報セキュリティ:新しいサービスとその課題(2)
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講義資料(PDF)
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第10回 | 2008/12/11 情報セキュリティ:新しいサービスとその課題(3)
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講義資料(PDF)
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第11回 | 2008/12/18 インターネットの未来像:セキュリティアーキテクチャ(1)
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講義資料(PDF)
グループワークによる議論・最終発表
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第12回 | 2009/01/08 インターネットの未来像:セキュリティアーキテクチャ(2)
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講義資料(PDF)
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第13回 | 2009/01/15 インターネットの未来像:セキュリティアーキテクチャ(3)
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講義資料(PDF)
本授業の総括
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